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コメント
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言葉の選びとか想像力好き...ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
…このまま消えれたらいいのに。
なんて、
どっかの主人公のセリフだろうか。
だけど、
そんな事を思わない日なんて無かった。
星月 零
ぼーっと黒板を見つめる。
まだ淡い眠気を抱えて。
白色で書かれた呪文に、
呆然としている。
仕方なくシャーペンを握る。
…思ったように手が動かない。
必死に文字を書く。
溶けた頭を無理矢理動かす。
地獄だ。
今すぐにでも逃げ出したい。
そう思うほど、
使命感が心を締め付ける。
『頭が悪いから』
、と散々馬鹿にされてきた。
笑って誤魔化す毎日。
いや、
馬鹿にされたと言うのだろうか。
…美優や瀬月みたいになりたい。
あいつらみたいに勉強できないし、
愛想もそんなによくない。
…だけど、
だけど、
それで皆が笑ってくれる。
…だからなんなんだろ。
授業もまともに聞けない。
勉強する暇もない。
毎回赤点ギリギリで、
これでも天才なんじゃないかと 思えるくらいだ。
…
そんな事も含め、
俺は馬鹿だと言えるのであろう。
星月 零
/回想/
零の母
零の母
星月 零
零の母
星月 零
零の母
零の母
星月 零
はぁ……………
心の中で深いため息をついて、
再度シャーペンを動かす。
…早く終わってくんないかな……、