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コメント
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うわあ…この回、すごく好きです。配信じゃなくて、準備の時間だけでこんなに空気感が伝わってくるんですね。レイが「無理すんな」って言ったとき、なんかもう…胸がぎゅってなりました。ひかりが「ありがと」って素直に言えたのも、ちゃんと響いてきたし。ラストの「また一緒に楽しもう」って言葉、すごくひかりっぽくて、あったかい気持ちになりました。ふたりの距離、確かに縮まってますね☺️
その日は、配信の予定もなければ、大きな打ち合わせもなかった。 けれど、朝比奈ひかりは夕方の少し前、事務所の小さな作業スペースに呼び出されていた。 机の上には紙の資料とタブレット。 その向こうには、月城レイが片手でペンを回しながら、だらしなくもなく、かといって真面目すぎもしない顔で座っている。
朝比奈 ひかり
ひかりが問いかけると、レイは資料の束を軽く持ち上げた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは小さくため息をついて、空いている椅子に腰を下ろした。 窓際から入る午後の光が、机の端を淡く照らしている。 いつもの配信のときみたいな明るさはない。 でも、だからこそ、妙に落ち着く。
月城 レイ
レイが資料の一枚をひらひらさせる。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは思わず笑ってしまった。 こういう準備は、配信中よりずっと静かだ。 コメント欄も、カメラも、BGMもない。 あるのは、紙をめくる音と、キーボードを叩く音と、ときどき交わされる、短い言葉だけ。 なのに、不思議と気まずくない。
レイが「ここ、ひかりが最初に話すと回しやすい」と言えば、ひかりが「じゃあレイはそこ拾って」と返す。 それだけで、もう流れができていく。
月城 レイ
レイがタブレットをひとつ滑らせる。 画面には、ゆるい質問箱企画の案が映っていた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、思わずレイを見た。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは短く息を吐いて、ペンを机に置いた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
その言い方が、少しだけ柔らかかった。 ひかりは、思わず一度だけ目を瞬かせる。 ずるい。 そう言われたのに、なぜか責められた気がしない。 むしろ、少しだけ胸の奥がくすぐられた。
朝比奈 ひかり
ひかりが資料をめくりながら言うと、レイはすぐに頷いた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは少しだけ笑った。 その笑い方が、配信のときよりずっと小さい。 でも、だからこそひかりにはちゃんと届く。 机の上には、企画案のメモが散らばっている。 その中には、事務所がわざわざ赤ペンで書き込んだものもあった。
“ふたりの掛け合いを活かすこと”
ひかりはその文字を見て、少しだけ眉を寄せた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、資料から視線を上げて、さらっと言った。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
そのやり取りがあまりにも自然で、ひかりはつい笑ってしまった。 笑ったあと、少しだけ静かになる。 窓の外では、夕方の光がゆっくり傾いていた。 しばらく資料を見直していると、ひかりの方が先に少し疲れたように背もたれに寄りかかった。
朝比奈 ひかり
レイがそれを見て、片手を止める。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、一瞬だけむっとする。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
その言い方が、妙に静かだった。 ひかりは、少しだけ口を閉じる。 レイは、責めるふうでもからかうふうでもなく、ただ普通にそう言った。 その普通さが、逆に心に残る。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、言い返そうとしてやめた。 たぶん今のレイは、わざとやっているのではない。 本当に、少しだけ気にしてくれているだけだ。 そのことが、妙にうれしい。
朝比奈 ひかり
思わずそう言うと、レイは少しだけ視線を上げた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
その一言に、レイは珍しく返事をすぐにしなかった。 ひかりの方も、それ以上は言わない。 沈黙が落ちる。 けれど、重たくはない。 机の上のメモを見ながら、ひかりはふと気づく。
この時間は、配信みたいに誰かに見せるためのものじゃない。 カメラも、コメントも、演出もない。 ただふたりで、次に何をするかを考えているだけだ。 なのに、どうしてこんなに、安心するのだろう。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは少しだけ目を細めた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
その言い方は、何でもないみたいに軽かった。 でもひかりには、少しだけ熱を帯びて聞こえた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは笑って、資料を一枚めくる。 その手の動きが少しだけ落ち着いたのを、自分でも感じた。 準備は、思っていたよりも順調に進んだ。 企画の流れ、質問の順番、ゲーム枠の候補、締めの言葉。 どれも、ふたりで話すと不思議なくらい早く決まる。 ひかりが迷えばレイが整理する。 レイが雑に流そうとすれば、ひかりがやわらかく戻す。 それはもう、癖みたいなものだった。
朝比奈 ひかり
ひかりが聞くと、レイは少し考えてから答えた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは資料を見つめたまま、少しだけ考える。 そして、ふっと小さく笑った。
朝比奈 ひかり
レイが、その言葉に少しだけ目を見開く。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、少しだけ肩の力が抜けた。 レイは、それ以上何も言わない。 けれど、その短い反応だけで、十分だった。 作業が終わったころには、窓の外はもう少し暗くなっていた。 資料はきれいにまとめられ、机の上も片づいている。 ひかりがタブレットを閉じると、部屋の空気が急に静かになる。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイが頷く。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ふたりで少し笑って、椅子から立ち上がる。 そのとき、ひかりはふと、レイの袖口に資料の紙片が引っかかっているのに気づいた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは近づいて、そっとその紙を取る。 本当に、それだけのこと。 でも、距離が近いせいで、レイの呼吸の気配までわかる気がした。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは少しだけ目をそらして受け取った。 ひかりも、なぜかそのまま顔を上げられない。 こういう瞬間が、いちばん静かで、いちばん危ない。
月城 レイ
レイが何でもないように言う。
朝比奈 ひかり
ひかりも答える。
作業スペースを出ると、廊下にはもう夕方の薄暗さが落ちていた。 並んで歩く足音が、ゆっくり響く。 今日の会話は、たしかに仕事のためのものだった。 けれど、ただの仕事だけでは済まない何かが、少しずつ積もっている気がする。
それをまだ、どちらもはっきり言葉にはしない。 でも、言わないままでも、たぶんもう十分に伝わっていた。 ひかりはふと横を見た。 レイはいつも通りの顔をしている。 でも、その横顔は、前より少しだけ近く感じた。
……やっぱり、この人と一緒だとやりやすい。 その思いを、ひかりはまだ声にしない。 ただ、胸の奥にそっとしまって、隣を歩き続けた。
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