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声がして、石澤じゃぱぱは驚きながら顔を上げる。 すぐ目の前に、青年が立っていた。 まっすぐ自分を見下ろす二つの瞳は切れ長で鋭いが、その印象は猫に似ている。 顔立ちから見ると、まだ学生なのだろうか。
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石澤じゃぱぱは探偵を営んでいる。 ネットで特設ページをつくり、依頼人がそこから電話をするという方法だ。 事務所を構えていないからか、依頼は指で数える程しか来たことがない。 探偵が本業ではないから、実質アルバイトのようなものだろう。
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大学生という言葉を聞いても、相羽うりは動揺を見せないかった。 確か、依頼は人探しだったはずだ。 しかも、その人物がいなくなってからもう四年が経つという。 そんな本格的な行方不明者を探すくらい大事なことを、ネットで見つけた探偵に、大金を払って依頼するだろうか。 まあ腹を探っていても仕方がない。 ここは勢いで聞いてしまおう。
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まさか聞かれるとは思わなかったのか、相羽うりの顔が固まった。 きょとんとした顔でこちらをじっと見ている。 先程までの鋭さが無くなった目は、より一層猫に、それも子猫に似ていた。
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友人からの伝手...? 俺に依頼をしたことがある人物だろうか。 いや、相羽うりの先輩にあたるなら、現在の年齢は十九か二十のはずだ。 俺に依頼をしてきた数少ない人の中にそんな若い奴はいなかった。 それなら今までに交流があった友人の中でも、特に親しくて俺の活躍を知っている人しか.... だとすると_______
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相羽うりが椅子を引いて、深く頭を下げる。 何もそこまでしなくても、どうせ仕事なのに。
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思わず、気の抜けた声が出る。 人探しの依頼の相場は五〇万から一ニ〇万だろう。 それをかなり上回る一五〇万。 むしろ三〇万や四〇万で済まそうと思っていたのに、これはかなり想定外だ。
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相羽うりが引き攣ったような笑顔を浮かべた。
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相羽うりの瞳が激しく泳いでいる。 動揺が混じった声色が、上ずったものになる。 やっぱり、そうじゃないか。
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うづき
うづき