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その夜、
深く愛し合ったあとの2人は過去を振り返っていた。
俺はとうとう、あの時の出来事を話す決心をした。
隆
大陽
隆
隆
大陽
大陽
隆
隆
大陽
隆
隆
大陽
大陽
隆
隆
隆
大陽
隆
隆
隆
隆
隆
大陽
隆
隆
隆
隆
隆
大陽
大陽
隆
大陽
大陽
隆
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
隆
大陽
大陽
大陽
隆
隆
大陽
大陽
隆
大陽
隆
隆
隆
隆
大陽
大陽
隆
大陽
もう掴んだ手は離さない、そう誓った。
しかし、避けることの出来ない運命はもう既に動き出していた。
1度ゼンマイを巻いてしまったメトロノームは、鳴らし続けないと止まらない。
ー2ヶ月後ー
それは突然だった。
こういう時の予感は絶対に当たる。
その時は、長調なはずの電話の着信音が短調に聞こえた。
何か予期せぬことが起きそうな気がした。
隆
隆
電話の相手
隆
電話の相手
電話の相手
隆
隆
隆
電話の相手
電話の相手
隆
こんな時に限って感覚が鈍るのは何故だろうか。
電話の声は、あの男そのものだったのに。
大陽に、帰りが少し遅れると連絡をした。
彼とは、2週間前ほどから同居を始めていた。
既読はすぐに付き、子犬がしゅんとしているスタンプが送られてきた。
可愛いなと微笑んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。
隆
隆
男
俺はドアの方を向いていなかった。
しかし、慌てて振り向いた。
それは、聞き覚えのある声だったのだ。
低く、不安を感じさせるようさ響きだった。
隆
隆
男
男
男
男
3年ぶりに姿を見せた彼は、さらに痩せたように見えた。
病気がちな白い肌に、真っ黒な髪は目に入りそうなほど長かった。
男はこちらに近づき、デスクに手を滑らせる。
男
男
男
男
隆
男
隆
俺は男の胸ぐらを強く掴み、壁に押し付けた。
ドン、と大きな音が響いた。
男はニヤニヤと不気味な笑みを浮かべている。
男
男
隆
隆
隆
隆
隆
男
男
男
男
男
男
男
隆
男
男
男
男
隆
俺は男から手を離し、力なくうなだれた。
情けないと思った。
手が震えていた。
気が付けば息も止まっていた。
今はただ、彼と離れていることが怖い。
それだけがただどうしようもなく怖かった。
鞄に慌てて荷物を詰め、会社を出た。
外は夕立が来ていた。
傘もささず、ただ急いだ。
窓を開け、夏の風を感じながら音色を奏でる。
こんな天気とは似合わない様なしっとりとした曲を弾いていた。
ウィーンで描いた曲だ。
物語の終結、それもバッドエンドを語るような旋律が流れる。
しかし、そこには微かな想いが秘められている。
短調だった曲も、長調へと変わり、終わりにはすぅっと音が遠のいていく。
大陽
大陽
そんな時だった。
着信音が鳴った。
大陽
しかしそれは、知らない番号からだった。
大陽
電話の相手
電話の相手
大陽
大陽
電話の相手
大陽
電話の相手
電話の相手
大陽
電話の相手
大陽
電話の相手
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
電話の相手
大陽
なぜこの時は気が付かなかったのだろう。
相手が電話番号を知っていたことも、名乗りもしなかったことも、不審に思わなかったのは何故だろう。
いつもなら思うはずのことを思わないのは、きっと運命の巡り合わせだ。
運命は、好転ばかりを示すものではない。
時には暗転すらも運命という。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主