手紙はさやの涙でぬれていた。
たくさん泣いたんだろうな…
辛かったんだろうな…
みんな今までにない辛そうな顔をしていた。
今までさやとやってきたことが頭の中でよみがえった…。
一緒にダンス対決したり、カラオケ行ったり、小さなことで笑いあったり…
また来年も一緒にできるよね?
また笑い合えるよね?
これから先8人はずっと一緒にいるよね?
って今までずっと思ってた。
でももうさやはいない。
さやの笑顔、さやの声、さやのすべてが…
全てが一瞬にして消え去った。
そしてメンバーの笑顔も…
そんな沈黙の中、1番に口を開いたのは長男のマーク
マーク
俺らこれからどうすんの…
ジニョン
もうさやがいないなんて…
ベンベン
さや……
するとジェボムが…
ジェボム
おい、お前ら。何言ってんだよ。手紙ちゃんと読んだか?
ジェボム
俺らさやのために出来ることあるだろ?
ヨンジェ
できること…?
ユギョム
…7人でデビュー…すること…
ジェク
俺らそれしかないな…
ベンベン
………
ジェボム
もうさやはいないけど、俺ら8人はずっと一緒だろ?そう誓っただろ?さやがいなくなるのは辛いし、不安。
ジェボム
でも俺達がこのままデビューもせずに辛い顔してたらさやが逆に悲しむだろ?
ヨンジェ
うん……。
ジェボム
だから俺らは笑顔で7人で…がんばって…いこ?デビューして……さやを喜ばせよ?
ジェボムがそれを泣きながら言うからみんなもつられてもっと泣いた。
ジニョン
さやの約束守ろ…
そしてさやの手に7人の手をかさねて
ジェボム
行くぞ……。G、O、T、8!!!
全員
チャイ!!
これが8人最後のエンジンだった。
みんなが号泣している中、さやだけが笑っているように見えた…