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壁に空いた小さな穴から光が差している。
少年はもう何時間もこの深い穴の中に居ました。
光を直視する事はできないでしょう。
遥か上にある星のような点が少年の入ってきた入り口である。
少年
先程の隙間から微かに声が聞こえてくる。
黒服の男
黒服の青年
黒服の男
黒服の青年
黒服の男
黒服の青年
黒服の男
黒服の青年
黒服の青年
少年
黒服の青年
するとゴゴゴとものすごい音を立てて暗闇をパッと強い光が照らした
同時に目の前の壁が音を立てて開いて行く
黒服の男
黒服の青年
黒服の青年
黒服の男
少年は急いで目の前にあった柱の陰に隠れた
少年
黒服の男
少年
少年は穴の中に身を投げた。
ーーーーーーーーーーー
気がつくと自分の家に戻っていた。
少年
少年
少年にはわかる。微かに、でも確かに違うのだ。
棚の位置、平方感覚、色合い全てが少しずつ違う。
少年
少年は外に出る事を決めた。
家の外には平原が広がっていた
少年
振り返ればただ平原に不自然に自分の家が立っている。
少年は自分の名前がわからなくなった。
そもそも親などいただろうか。
少年
少年
気がつくと空は冷たい月の月光に包まれていた。
少年はただ月の光だけを頼りに夜通しあるきつづけた。
少しずつ自分について思い出してみることにした。
...わからない。生まれた村の名前、友人の名前、両親。
これは、忘れたとかではない。
知らずに生きてきた、ということになる。間違いない。
そもそも村で何をしていたのだろう。普通の生活だ。
朝起きて、朝食を食べ、畑を耕し、床につく。
なんら変わったことはない。
そんなことを考えていると村に着いた。
いや、正確には村と言っていいのだろうか。
なにせ人1人いないのだから。
どうやら廃村のようだ。
少年
そうして少年は村の中へと入って行くのだった。