フィンランドが全世界にプレゼント配る話

*…ᴍᴇʀʀʏ ᴄʜʀɪsᴛᴍᴀs…*

みんな大好きクリスマスネタです

若干日本家愛され？？？？ 最後フィンエス

星空:

12月25日。

聖夜とも呼ばれるその日に、 フィンランドは国達の願いを受け止め 空飛ぶソリに乗っていた。

欲しいものは人それぞれ。 いや国それぞれと言うべきか。

EU本部:

西欧諸国は揃ってEU本部に集まっていた。

両手にピザを持ったイタリアが、横から顔を出す。

...........ピザのサイズには触れないでおこう。

顔を合わせれば喧嘩するのは、中世から相変わらずの様だ。

しかし直ぐに思考を切りかえたのか、 全員でプレゼントをねだってくる。

オーストリアの失礼な発言は聞こえなかったことにする。

何やかんや騒がしくなっていく。

........俺も早く、エスティや北欧の奴らの所戻りたいな。

左手には世界地図。 フィンランドが目を付けたのは......

ASEAN本部:

次にやって来たのは東南アジア... ASEAN組だ。

東南アジアの女子組は冬でも露出度の高い服を着ていて、何というか正直...... 目のやり場に困る。

ニヤニヤするフィリピンの横で申し訳なさそうな表情を浮かべるシンガポール。

ゴホン、と気を取り直してプレゼントを配ることにする。

あーもう早く帰りてぇ....！！

NYの豪邸:

記念すべきサードバッターは、 南北アメリカ大陸だった。

やっとマトモな奴がでてきた... いやそれ以上にイカレ野郎が多いが。

ツリーは西欧諸国よりデカいし、遠くから銃声が聞こえるわで色々混沌だ。

と、思っていると。

パンッ！！！！(銃声)

いやくっそ治安悪いな()

中国の家:

長寿国家が揃う、極東組。

待てよ。極東ということはつまり......

今まで史上トップクラスの癒し要員が 舞い降りてきてくれた。

日本の後ろから顔を出した韓国が、 階段に向かって声を掛ける。

すると、 軽快な足音と共に二国が降りてきた。

若者組が話していると、玄関の方からも足音が聞こえてきた。

どうやら台湾は買い出し係の様だ。

癒しは癒しで大変そうだ。

そして、フィンランドは残り少なくなってきた白い袋を床に下ろす。

マトモな地域とは。(哲学)

それから全世界を周り、 プレゼントを配り終わって......

全世界にプレゼントを配り終え、 フィンランドは満身創痍の状態でソリに乗っていた。

北欧家:

他のメンツの労りが心に染みる。

...........あれ？何か、目の前が霞んで......

ドガンとドアを破壊して入ってきたのはエストニアだった。 あいつあんなゴリラだっけ......

凍える風に晒されたデンマークが悲鳴を上げる。 が、エストニアは華麗にスルーして ポケットの中をゴソゴソ探り出す。

エストニアがフィンランドの手に何かを握らせる。それは......

苦笑いするエストニア。

白を基調とした生地に、青と黒のチェックが入っている。

がばっと抱きしめる。

エストニアの肩が跳ねるのがフィンランドにも分かった。 しかし、離すわけにはいかない。

フィンランドの右手に、 エストニアの左手に、手袋がはまる。

ふわっと笑って、フィンランドは告げた。

〜END〜