あの日
私は君に
一生消え無い傷をつけた。
大稚 (だいち)
陽菜!危ないっ!
ドンッ💥
車に轢かれそうになった私を
大稚はかばった。
陽菜 (はるな)
大稚…?
大稚からの返事はない。
陽菜 (はるな)
大稚っ!
救急車を呼んだ私は
怖くて救急車の中には乗れなかった。
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大稚のいる病室は静かだった。
陽菜 (はるな)
大稚…ごめんなさい
陽菜 (はるな)
お願い。目を覚ましてよ…
私は一日中、大稚のそばに居た
親には、もう帰りなさい。って言われたけど
離れたら大稚が居なくなっちゃう気がした。
朝になり。
私はいつの間にか寝てしまっていた。
すると、何やら外が騒がしい。
陽菜 (はるな)
お母さん…?
お母さん
陽菜…病室に居なさい。
陽菜 (はるな)
え?…分かった。
そう言われ、私は病室に戻った。
その時だった。
大稚 (だいち)
は…るな?
陽菜 (はるな)
大稚っ!
陽菜 (はるな)
お母さん!大稚が目を覚ました!
私は病室を飛び出した。
お母さん
ほんと?!
病室に戻ると、大稚はこちらを見ていた。
お母さん
せ、先生呼んでくるわ!
お母さんは病室を出た。
陽菜 (はるな)
大稚!良かった!
大稚 (だいち)
泣いてるのか…?
陽菜 (はるな)
だって、もう…目を開かないんじゃないかって!
大稚 (だいち)
陽菜を置いて行きやしないよ…
陽菜 (はるな)
大稚…
そんな話をしていると先生が来た。
先生
大稚さん!良かった!
大稚 (だいち)
先生…
先生
正直、先生もダメかと…
大稚 (だいち)
そんなに…やばかったんですか?
先生
はい…
大稚 (だいち)
…そうですか
お母さん
でも!もう目を覚ましたなら!
先生
はい。安心ですね。
陽菜 (はるな)
先生とお母さん…2人にしてくれない…?
お母さん
…えぇ。分かったわ。
そう言って2人にしてもらった。
陽菜 (はるな)
大稚…ほんとごめんなさい。
大稚 (だいち)
そんなに謝らないで。
陽菜 (はるな)
でも!私のせいで!
大稚 (だいち)
ううん。陽菜のせいじゃないよ?
陽菜 (はるな)
え?
大稚 (だいち)
あの時…勝手に体が動いて
大稚 (だいち)
自分の意志とは逆だった…
陽菜 (はるな)
え…?それって
大稚 (だいち)
うん…助ける気なんて無かった。
陽菜 (はるな)
そ、そっか…
大稚 (だいち)
ほんと、ごめん…
陽菜 (はるな)
ううん…でも結局!私は助けてもらった!
大稚 (だいち)
ありがとう…
陽菜 (はるな)
うん…
最悪だ。聞かなきゃ良かった。
私の心はだんだんと崩れて行った。






