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太宰に攫われてから三日。

着々と空けつつある穴は未だに気付かれず、 私は或る壁にぶち当たっていた。

黒猫〇〇

そろそろお風呂に入りたい

太宰治

だから、私が入れてあげるって

黒猫〇〇

お風呂位一人で入らせてよ、!

太宰治

駄ぁ目

太宰治

お風呂場は小窓があるから、猫に変身すれば逃げられちゃうもの

そう、"風呂"だ。

黒猫〇〇

逃げたりしない

黒猫〇〇

だから此の鎖を外してお風呂だけ入らせて

太宰治

駄目だ、君は絶対逃げる

黒猫〇〇

裸で如何やって逃げるのよ!

両者一歩も譲らず。

太宰治

じゃあこうしよう

太宰治

此の鎖を、〇〇の方は外さずに片端だけ外す

太宰治

其れを私が握った儘、〇〇はひとりで風呂に入る

黒猫〇〇

判った、其れで良い

之で裸を太宰に見られるのは何とか免れた。

太宰が私用にと買ってきたシャンプーは、 何時も私が使っている物と同じだった。

シャンプーだけでなく、トリヰトメントもボデヰソープも。

其れに得体の知れない気持ち悪さを感じながら 私は手早く風呂を済ませた。

風呂を出て洗面所には新しい寝巻きと女性用下着。

之も太宰が買ってきたと考えると恐ろしくて、 心を無にして着替えた。

太宰治

よし、ちゃんと出てきたね

太宰治

髪は私が乾かすよ

黒猫〇〇

其れ位自分でやる

太宰治

駄目だ

太宰治

其の日食べたもの、寝た時間、風呂に入った時間、抜けた髪の本数

太宰治

凡て把握しないと気が済まないからね

黒猫〇〇

( 怖… )

太宰治

というか風呂に入らずとも猫に変身して毛繕いすれば良いのか

太宰治

あ、でも〇〇は毛繕いが下手なんだよね

太宰治

そうだったそうだった

黒猫〇〇

何で知ってんの…
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