ルーナ
……パタン
ルーナ
なぁ、ハイド
ハイド
……どうした?
ルーナ
人は……何故魔物を悪だと決めつけるんだい?
ハイド
その口調、2人の時は辞めるって言っただろう
ルーナ
はぐらかさないでよ。
ハイド
……そうだな……
ハイド
害あるものを悪だと思いたいんじゃないのか?
ハイド
その矛先が身を滅ぼすと知らずに
ルーナ
封印の書、だっけ
ルーナ
これ、明らかに"ヒト"の作ったものじゃないよね
ハイド
元魔物が作った書だそうだ
ハイド
人間になった時。条件を課され仕方なく書を作ったんだと
ルーナ
……へぇ
ルーナ
それ、【茈】と【黈】は見つかってないんだったよね
ハイド
あぁ……たしかな
ルーナ
……見つけようよ
ハイド
……は?
ルーナ
見つけて、そして
ルーナ
そのうえで
ルーナ
”計画”を……
ハイド
茈と黈を保険にすると?
ルーナ
もちろん……
ハイド
ただなぁ……夏休み明けに実行するのに時間が……
ルーナ
……時間……
ルーナ
そうか……
ハイド
蒼なら見つかると思うぞ
ルーナ
ほんと?
ハイド
あぁ、図書館にあったはず
ルーナ
なら蒼を保険に使うか……
ハイド
決まりだな
ルーナ
うん






