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エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
それはとくに何も無い、暇な日に起きたことだった。
スカラマシュ
ブエルからは自由にしろと言われて外に出されるためこうして平和な日は森を飛び回るくらいしかやることが無い。
エンレイ
スカラマシュ
こんな森奥の崖で人を見ることは珍しい。今にも飛ぼうとしているため恐らくは自殺だろう。
スカラマシュ
そうして少し離れた場所から眺めているとやはりその人間は羽も開こうとせずに飛び降りた。
少ししてからグチャっと言う生々しい音が響く。
スカラマシュ
そう言いながらスカラマシュは先ほどまで人間だったものに近づく。
するとグチャグチャと音を立てながら先ほどの形を少しづつ取り戻していく肉塊があった。
スカラマシュ
スカラマシュは少し離れ、再生されていく様を見る。
エンレイ
完全に人の形を取り戻し、一息ついている。再生が終わったのだろう。
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
と血で濡れた顔等を拭きながら話す。
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
淡々と血の掃除をしながら話された。こういう状況に慣れているのだろうか。
スカラマシュ
エンレイ
エンレイ
エンレイ
エンレイ
面白い。自分が何者かも分からぬまま生き返るのを良いことに毎日自殺しているとは…
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
そう言いながら血に濡れたメモに名を書く。
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
それはただの興味と、暇つぶしになれば良いと言う考えからきたものだった。
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
エンレイ
最初は暇つぶしになれば良いと話しかけたが、死んだ後のことまで話す彼女の目には希望の色だけが浮かんでおり、興味が増していくのみだった。
エンレイ
スカラマシュ
はっきりとした返事を返す前に
エンレイ
エンレイ
スカラマシュ
と勝手に話を進められた。護衛をするといった矢先に断ることもできず、
エンレイ
スカラマシュ
そう返事をするしかなかった。
スメールシティへの道…見慣れてはいるが、エンレイがずっと話しているため退屈はしなかった。
魔物が出れば倒す…そんなことを繰り返していると
エンレイ
のように、いちいち反応するため、気分も悪くはなかった。
スカラマシュ
エンレイ
流石に街の中を血まみれで歩くのは色々とまずいため、抱き上げて飛んでいくほうが良いと提案し、承諾をもらっていた。
スカラマシュ
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
空へ飛び上がれば凄い!と何度も言っている。飛び降りる時と何が違うのだろう…
スカラマシュ
エンレイ
スメールによくある家という感じだった。
エンレイを降ろすと、
エンレイ
と楽しそうだ。
スカラマシュ
エンレイ
そう言って中に入っていった。 外に残され、彼女が何者なのかを考える。
スカラマシュ
スカラマシュ
などと候補を挙げているうちにエンレイが着替え終わったのかドアを開け、
エンレイ
と呑気に言ってきた。予定もないので
スカラマシュ
そう聞きながら中に入った。
エンレイ
本人も言うように綺麗ではないが、汚い訳でもない。本や観葉植物などが至る所においてありゴチャついていたり、所々に武器のようなものが立て掛けられており、本来の部屋の広さからは大分狭くなっているが。
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
エンレイは紅茶が好きなのだろう。ティーパックが何種類もあった。 キッチンの方から声が聞こえる。
エンレイ
と聞かれたので答えたりしているうちに茶をいれ終えたようだ。
エンレイ
エンレイ
スカラマシュ
今朝自殺していたとは思えない明るさで、第一印象とは真逆だ。だが茶をいれるのは慣れているのかかなり美味い。
エンレイ
スカラマシュ
エンレイ
と言いながら彼女は紅茶に砂糖を入れて飲んでいた。
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ
エルカ