朱音
私には義理の兄がいます。
朱音
兄……こと、伊織は
私と同い年で
私と同い年で
朱音
学校でもとても仲のよかった
朱音
友達でした。
朱音
私と伊織が義兄妹になったのは
朱音
親の再婚でした。
朱音
お母さんの再婚相手が
朱音
たまたま、伊織くんのお父さんだった。
朱音
それだけでした。
朱音
一人っ子だった私は
朱音
初めての兄妹が
友達だったけど
友達だったけど
朱音
とても嬉しかったんです。
朱音
月日は流れ、
朱音
私達は中学一年生に
なりました。
なりました。
朱音
家でゲームしたり、
絵を書いたり
趣味が丸かぶりの私達は
本当の兄妹みたいになって
いました。
絵を書いたり
趣味が丸かぶりの私達は
本当の兄妹みたいになって
いました。
朱音
いつも通り遊んでると、
伊織
なぁ。朱音。
朱音
と、伊織が言ってきました。
朱音
『なに?どしたん?』
朱音
と、返した私。
朱音
すると、伊織は私の腕を
掴んで地下に連れてかれました。
掴んで地下に連れてかれました。
朱音
『痛い……はなして!』
朱音
そう叫んでも彼は離してくれませんでした。
朱音
ようやく、離したかと
思いしや
思いしや
朱音
私の首すじを触り
伊織
ねぇ……朱音には彼氏居るの?
朱音
と、聞いてきたのです。
朱音
私には彼氏どころか
好きな人すらいません。
好きな人すらいません。
朱音
なんせ、ゲームさえあれば
良い……
なんて、思ってますからね…
良い……
なんて、思ってますからね…
朱音
当然、
朱音
『居ないよ』
朱音
と、返答しますが
伊織
嘘
伊織
こないだ
伊織
他の男のと歩いてるの見たもん
朱音
と、言ってきたのです。
朱音
もちろん、彼氏では無く、
クラスの中で仲のいい
男友達のことを言ったのでしょう。
クラスの中で仲のいい
男友達のことを言ったのでしょう。
朱音
なので、
『あれは、クラスの子だよ!』
『あれは、クラスの子だよ!』
朱音
と、言った……のですが
伊織
ふーん
伊織
俺以外の男と喋って
良いと思ってたんだ……
良いと思ってたんだ……
伊織
そんな奴には
お仕置きだな♡
お仕置きだな♡
朱音
と、狂気地味た笑みで
コチラに向かってきます。
コチラに向かってきます。
朱音
私は伊織にお姫様抱っこ
されると、
されると、
朱音
移動して
朱音
ベットの上に優しく下ろしてくれました。
朱音
そして、彼は私に手錠を
掛けたのです。
掛けたのです。
伊織
これで、他の虫どもと
喋らなくて済むでしょ?
喋らなくて済むでしょ?
伊織
これで、俺だけの
伊織
朱音が完成だ♡
朱音
『伊織!おかしいよ!?』
伊織
何言ってるの?
伊織
可笑しくないよ?
伊織
俺の妹に
伊織
朱音に近づいたのが
悪いからね?
悪いからね?
伊織
だから、そいつら
全員の殺してくるよ……
全員の殺してくるよ……
朱音
『伊織……ダメ……』
伊織
なんで?
朱音
『ダメだよ……』
伊織
やだよ……
伊織
なに?
伊織
朱音は俺の事
伊織
好きじゃないの?
朱音
『伊織…聞いて……』
伊織
あ、分かった
伊織
伊織以外の好きな奴が
居るんだ……
居るんだ……
朱音
『ねぇ』
伊織
そいつを殺せば
伊織を見てくれるよね?
伊織を見てくれるよね?
伊織
ね?
朱音
彼に言葉は届きませんでした。
朱音
監禁状態になってしまった
朱音
私には
朱音
外の世界を見ることが
朱音
義兄の手によって
朱音
出来なくなってしまいました。
朱音
本当に義兄が人を殺したのか。
朱音
私の友達が死んでいないか…
朱音
地下に監禁されてる私には
朱音
知りたくても知れない
朱音
外の世界の人が知る事でした。
❦ℯꫛᎴ❧