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これはある日のお話
玲衣(6才)
玲衣の母
玲衣(6才)
玲衣の母
玲衣(6才)
私は手に持っていた、小さな白い花をお母様に見せた
玲衣の母
玲衣(6才)
玲衣の母
玲衣(6才)
玲衣の母
私といつも一緒に遊んでくれて
大好きなおかあさまだった
今日もおかあさまはお仕事に行った
そしていつものように16時には帰ってくるはずだった
玲衣(6才)
知らない人
16時に帰ってきたのは まったく知らないおじさんだった
玲衣(6才)
知らない人
“君のお母さんはポケモンの攻撃を脳に直接受け”
“死んでしまった”
玲衣(6才)
知らない人
知らない人
それだけの言葉を残して 知らないおじさんは帰っていった
玲衣(6才)
小さいときの私の脳では すぐにその状況を飲み込めなかった
言葉の意味もあまりわかっていなくて おじさんがなにを伝えたいかがわからないままだった
玲衣(6才)
おかあさまお仕事は知らなかった
でもきっと、おじさんは おかあさまの帰りは遅いよと伝えたのだろうと 思っていた
玲衣(6才)
ー次の日の昼ー
玲衣(6才)
結局、おかあさまは帰ってこなかった
それがなにを示しているかもわからないままだし なぜ帰ってこないのかもわからなかった
だけれどやっぱり、傍に大好きなおかあさがいないと
玲衣(6才)
不安などで心が苦しむばかりだった
《このままお母さんは帰ってこないのかもしれない》
嫌な考えが脳内をよぎる
玲衣(6才)
リオル
玲衣(6才)
泣いては閉じていた瞼あけると 目の前には私の様子を伺うように立つポケモンがいた
玲衣(6才)
リオル
玲衣(6才)
リオル
玲衣(6才)
リオル出会えて やっと笑えた私
玲衣(6才)
リオル
リオルはその日から
私の大事な友達になってくれた
玲衣
今思い返すとつらいな なんて考えが薄まるくらい、私はリオルから《楽しい》貰ったんだ
そして、リオルとの出会いはこれで終わり ダンデさんからの返事があってもいいはずなんだけど・・・
玲衣
玲衣
ダンデさんの顔を伺おうと振り向くと そこには目から大量の涙を流す姿があった
これも私のせいだ・・・
玲衣
ダンデ
ダンデ
玲衣
ダンデさんは話す度に涙を流すものだから そろそろこの場に水たまりが出来てもおかしくないくらいに
ポケットに入っていたハンカチを渡すと、ダンデさんは拭き それからは涙を流さないよう頑張って・・・?くれた
ダンデ
ダンデ
玲衣
そう聞くと 今まで言えなかったことも教えてくれたリオルの行動が理解できる
私・・・
玲衣
リオルがもっと好きになった
ダンデ
玲衣
キバナ
ダンデ
玲衣
キバナ
玲衣
キバナ
先生に言わない優しさ
その小さな行動にも、心救われたような気がしたんだ