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好き()
眩しいフットライト
客席を埋め尽くす、観客達
__真っ白な、頭の中。
ーーー
🤖
私…草薙寧々の家の前で待ち伏せしていたのは、幼なじみの神代類だった。
類
類
いつもみたいに優しい笑顔を浮かべながら、私を誘いにきた。 できることなら承諾して、一緒にステージに立ちたいが……
『よくこれるよね。』
『あんな失敗したのに…。』
🤖
過去の仲間を思い出す。
あの日私のせいで失敗してしまったショーが、今でも私の足を引っ張り続けている。
🤖
類
類
パサッ
隣においてある大きな何かから、被せていた布を摂る。
太陽の光に反射され光沢をみせるのは、私に似たロボットだった。
🤖
ーーー
類
そういって、彼は私にステージに機会をくれた。
ロボットでショーに出るなんて、バカみたいだと思う。
でも、私はそれを承諾した。
🤖
🤖
ロボットは冷たく硬い。
そんなロボットを暖めるように、布で覆い被せるように抱きしめる。
🤖
あの子がつけてくれた名前で、ロボットを呼ぶ
🤖
『ステージに立たせて。』
ーーー
プシュー…
空気の抜けるような音が、ステージから聞こえた。
リモコンについている画面は真っ暗で、いくらボタンを押しても動かない。
🤖
動いて、動いて、と。
私の心の中の叫びの代わりに、涙が溢れ出てくる。
『よくこれるよね。』
🤖
遠くから、終わりを告げる類の声が聞こえた。
また、私のせいで…
ーーー
ロボットでショーにでなければよかったんだ。
司の言う通りだ。客と向き合わない私が、ステージに立つ資格なんてない。
ない、はずなのに。
諦めた方がいいのに。
どうしても、諦められない。
『大丈夫、ここにいるよ。』
ワンダーランドのミクが、奥で怯えてた私のもとへ来た。
手を優しく握りしめ、魔法のような言葉を贈ってくれる。
『その気持ちがあれば、きっと届くよ。』
ワンダーランドのKAITOが、そっと背中を押してくれた。
ステージに立つ。
声も足も震えるし、上手く歌えるかわからない。
またセリフを忘れるかもしれない。
それでもステージに立ちたかった。
それでも皆を笑顔にするのを諦められなかった。
司とえむがまたやろうって誘ってくれた。
🤖
🤖
もう一度、ステージに立つ。
あの日見た人魚姫のように
私を誘ってくれた皆のように
皆を笑顔にするショーの為に。