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あれから1週間が経過した

私はのあさんに謝らなければいけないことを

すっかり忘れていた

e

のあさんおはよー!

n

おは"ようござい"ます

m

調子どー?

n

ま"ぁまぁ"です

h

よかった〜

また、痩せてる

声が、掠れてきている

私の中の小さかった不安がだんだん大きくなってくる

e

ねぇのあさん?

n

どうし"たの?

e

ほんとに、治る?

u

、、、

n

、、なお"るよ

e

ほんとに?

n

う"ん、

e

そっか、、

のあさんの有無を言わせない笑みに気圧され

それ以上何も言えなかった

数日後

まほ

えとー?

e

、、、

本当に大丈夫だろうか

日に日に痩せていっている

段々と声がかすれていっている

ご飯を食べる時にむせることが多くなった

髪も抜けていっている

まほ

おーい

本人はああ言ってたけど

まほ

えとーーー!!

e

わっ!

e

びっくりした、

まほが私の耳元で叫ぶ

考え事に集中していて叫ばれるまで気が付かなかった

まほ

あんた大丈夫?

まほ

最近ずっとこんな感じだけど

e

大丈夫大丈夫w

e

ほら授業はじまるよ

担任

順番はじめるぞーー

担任

席つけー

e

はぁ、、、

思わずため息が漏れる

のあさんは精神的にも元気ではなさそうなのだ

なにか喜びそうなものはないだろうか

担任

じゃあ、56ページの5行目を、、

担任

桃瀬!

担任

読んでみろ

e

、、、

担任

桃瀬?

まほ

えとっ

まほ

当てられてるよ

e

えっ?!

e

あっはいすみません!

担任

大丈夫か?

e

大丈夫です!

e

『どっからだっけ?』

まほ

『あんた大丈夫?』

まほ

『56ページの5行目だよ』

e

『ごめんありがと!』

e

ーーーーー、ーーーー。

担任に当てられた箇所を読む

集中しなければならないと分かっていても

やはりのあさんのことが頭から離れなかった

5時限目

数学教師

ここがこうなってこれで、、、

e

、、、はぁ〜

気が進まないなぁ

のあさんが心配で心配で仕方ない

早く、病院に行きたい

のあさんの笑顔をみたい

e

のあさん、、

ガラガラガラッ

e

担任が焦ったように教室に入ってくる

担任の担当教科は歴史総合

今は数学Aの時間だ

担任が教室にいるはずの無い時間

足早に数学教師の元に近づき何やら耳打ちをする

数学教師が一瞬驚いた顔をし私に視線を向けた

e

(私?)

担任

桃瀬、ちょっと

e

e

はい

なにかやらかしたのではと焦る

でも、担任の口から出た言葉は私の予想を大きく超えた

e

あの、、?

担任

落ち着いて聞いてくれ

まさか

担任

いまさっき舞倉総合病院から電話がかかってきた

担任

お前、お姉さんが入院してただろう

やっぱり

鼓動が、速くなってくる

落ち着いて、大丈夫、大丈夫よ

e

はい

担任

容態が急変したらしい

e

っ!

1番聞きたくない言葉だった

嫌だ、いやだ

担任

今から荷物を纏めて病院に向かいなさい

e

わかりました

そう、自分の口から出た声は思ったよりも低かった

ガラガラガラッ

教室に入り足早に自分の席に向かう

そして、できるだけ早く荷物をまとめる

はやく、はやく、はやく

まほ

えと、、?

まほ

大丈夫?

e

大丈夫

意識的に口角を上げる

泣いてはいけない

e

ごめん私今日早退するから

まほ

う、うん、、

e

じゃあまた明日

まほ

またね、、

車に揺られながら窓の外を見る

あとすこし、あと、、、

お願い、無事で、、、

e

のあさんっ!!!

病室には既に私以外の全員がいる

病室に入るなり叫んだ私の声は

思った以上に大きかった

n

あ、、えと"さん、

そう小さく、小さくのあさんが言った

抗がん剤の副作用で髪は抜け切り、

やせ細っている

そんなのあさんを見るのは辛かった

e

のあさん、、

のあさんの傍に行く

n

『ごめん"ね』

e

うんん、

e

うんん、、、

涙が溢れ出そうだ

n

『私"のせいで、、』

e

、、、

なにも、言えなかった

何も言えずに固まっていると

のあさんの細い細い腕が私の頬に近づく

そして驚くほど優しく私の左頬を撫でる

e

っ、、、

涙が止まらない

後ろではみんなが悔しそうな顔をして立っている

じゃっぴやるなはただ静かに泣いている

n

『ちょっ"とだけ眠い"な』

e

うん、うん、、

e

おやすみなさい

n

『おやすみ、、』

病気のあなたと。

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