さら
私は色々な人に好かれている。
さら
好かれていたはずなのに……
私とお姉ちゃん(紗奈)は5歳差の兄弟。私は今小4。お姉ちゃんは中3。
お姉ちゃんは世界で一番可愛い。でも、私は世界で一番不細工なんだって。お母さんが言っていた。
お姉ちゃんが小4(私が年中)の時、お姉ちゃんは壁に落書きした。
紗奈
あははは!楽しい〜!
さら
そんなことやったらお母さんに怒られちゃうよ!やめときなよ…あ、
紗奈
私もうやらなーい。トイレ行ってくるねー!
お姉ちゃんがトイレへ行った時
お母さん
え!?誰がやったの?もしかしてさら?
しかも紗奈はさらの字っぽく書いていた。
お母さん
え?お母さんに向かって「クソババア」!?一生許さないわ!
さら
お母さん、私じゃない。お姉ちゃん。
お母さん
字があなたじゃないの?嘘をつくのはやめなさい!
さら
私じゃないのに…
この事件があってから私は好かれなくなった。むしろ、嫌われた。
お母さん
ブース!
紗奈
なんでお前なんか生まれてきたの?
さら
ご、ごめんなさい…
私の私生活は、ご飯無し。
テストは100点ではないとお母さんに殴られる。
家事は全て任される。
こんな生活が当たり前になっていた。
さら
お母さん、勉強してきます。
お母さん
…
紗奈
お母さん。。ごめんなさい。テスト5点でした。。次はちゃんと勉強をして100点を取ります。
お母さん
いいのよ紗奈は勉強なんかしなくて。さらが全部やってくれるもの。宿題も。勉強も教えてくれるわよ?
紗奈
やったー!
お母さん
ね?そうだもんね?さらちゃん?
さら
は、はい。お母さん。
わたしは、お母さんが夢見ていた弁護士になるんだから。。こんなことも当たり前………
お姉ちゃんは、お母さんがもう一つ夢見ていた勉強は少しできるし、ゲームに囲まれている生活。
でも、わたしは決めているんだ。弁護士になるって…