テラーノベル
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頼られる存在じゃなくても
緑 × 黄
start
放課後の時間
窓から見える夕日に照らされる
ひとつの机の近くで2人きりの時間
みこちゃんが机の上に乗って 、俺を見下す
そんなみこちゃんも可愛らしい
俺の指とみこちゃんの指が絡み合う
俺しか聞けない言葉を聞く
目がハート型になりつつ 、 頬が赤く染まってトロ - とした表情でこちらを見てくる
最終下校時刻になり 、 ゆっくりと地面に足をつける
上目遣いで俺におねだりしてきた
そんなちょっぴり小悪魔な性格も全て可愛い
誰にも取られたくない …
そんな独占欲が湧いてくるほど 、みこちゃんが好き
これがいつも通りの日常
明日も当たり前にこの日が来る 、 そう思っていた
手を繋いで 、 たわいのない会話をしながらみこちゃんの家まで歩く
しょぼんとしている姿が可愛らしい
毎回頭を撫でると俺の方をみて笑ってくれる
撫でられるのが好きなのだろうか
そう言って 、 静かに家の中に入る
… うん 、俺も帰ろ
さっきとは一転変わって静かになった帰り道を1人寂しく帰る
暗 …
家に帰ってリビングに入ると電気が付いておらず真っ暗だった
探り探りでボタンを探し電気をつける
色んなパンフレットを睨みつけているお母さんが居た
また病院 .ᐣ
俺の家族の男性は代々病院の医院長をしている
なんせ 、 俺の苗字が名前になっている病院があるから
俺には妹がいる
妹は 、 病気関連について調べるのが大好きでほんと誰が何を言おうと理系だ
そんな彼女は誰かの役に立ちたい 、 そういい頭のいい高校に入ろうと頑張っているのだ
お母さんは昭和の考えを持っている
今は令和というのに 、 いつまでも自分の世代に取り憑かれているのか
馬鹿らしい
将来が不安なのはそうだけど 、 だからといって指示に従うのは違う
お母さんのヒステリックな発言が気に障る
そういい 、お母さんの返事を聞く前に駆け足で階段を登る
結局昨日はあれからなんも会話はなかった
今はみこちゃんの家の前に立って来るのを待つ
バタバタと廊下を走る音が聞こえ 、 勢いよくドアを開ける
ブレザ - は羽織っているだけで鞄も開いていた
みこちゃんが俺の方を向く
優しく髪の毛を触り 、 ポケットに入っている髪ゴムで編み込みをする
ちょうど耳の近くだったため 、 ピンではなくヘアアレンジをしてみた
寝癖が恥ずかしかったのだろうか
少し頬が赤くなっている
チュッ
片手でみこちゃんの目を隠し 、優しくキスをする
さっきの倍 、耳まで赤くなっていた
すち 、ずるいなぁとか思ってるのかな .ᐣ
でもみこちゃんもずるいからね
いつも可愛い反応ばっかりして
色んな人に目をつけられてるの、 わかんないもんね
愛が重い 、 よく言われる
でも 、そんな俺も好きと言ってくれたみこちゃん
それなら相応の対応をしないとね
学校に行き 、 みこちゃんの教室の前まで一緒に歩く
やっぱり俺と別れる時は寂しそうな顔をする
兎みたいだ
みこちゃんを送ってから俺も教室に入る
… やだなぁ 、
あ 、 今日も書かれてる
みこちゃんは違うクラスだから分からないけど 、俺はクラス全員に虐められている
理由はただ単純にウザイかららしい
ウザイなら関わらければいい
なぜ自ら関わりに行き 、 うざいとか暴言を吐くのだろうか
机の落書きも 、 昼休みの暴力もすべて馬鹿らしい
けど、こんな事なのに耐えられない俺も馬鹿らしい
… 死にたい
午前の授業が終わって 、 お昼休みになった
すると 、 こさめちゃんが俺の席に来た
なんて返せばいいのか分からず 、 語尾に.ᐣがついてしまった
すちにやってもらった編み込みが好評で俺の方が嬉しかった
らん先輩か 、
ひとつ上のらん先輩 、 こさめちゃんと付き合っているから面識はある
おじゃまかなぁ
すち 、 毎回隠し事ばっかだから
そういい 、 お弁当片手にすちの教室へ行く
すちの教室に行くと 、 クラス全員に囲まれ殴られたり蹴られたりしている姿が見えた
え 、 先生は 、.ᐣ職員室 .ᐣ
どうすればいいか分からず 、 ゆっくりと教室に入ってすちの名前を呼ぶ
俺の姿を見てとても驚いていた
… え 、 何それ 、
クラスの人に話しかけられながらも 、 すちの方へ歩いていく
座り込んでいるすちの手を引っ張り出口へ走る
廊下に出るとすちの担任の先生が居た
いじめについて話そうと 、 声をかける
すると、 すちは俺の後ろに隠れてしまった
何こいつ 、 使えなさすぎる
先生が嘲笑いながらどんどんすちの悪口を言う
気が狂う
先生とすれ違い 、 すちを隣に歩かせる
そういい 、 空き教室の鍵とカ - テンを閉める
みこちゃんに見られた
… え 、 どうしよう
どう説明すればいいの .ᐣ
あれ 、息の仕方が分からない
嫌な考えのせいで息が荒くなる
その場に立つことも出来ず 、 崩れ落ちる
ペタッ
みこちゃんも 、 俺と同じ目線でしゃがんでくれた
なんて言うのがいいの .ᐣ
わかんない
わからないよ
答えなきゃってわかってるのに 、 声が出ないよ
恐怖と不安で頭がぐちゃぐちゃになる
手足も震えて 、 みこちゃんに迷惑をかけている
この言葉だけは、すらっとでた
ビク ッ
すると 、みこちゃんが聞いたこともない程の低音が出ていた
何を考えてるのか気になって 、みこちゃんの方を見る
すると、頬に痛みが来た
バチン ッ
ビンタされた
ほんとに迷惑かけたんた
どうしよう 、 嫌われた .ᐣ
… 何が残るんだろ 、
俺に 、
みこちゃんの聞いてきた質問の答えが分からず無言が続く
みこちゃんが悲しまないように … .ᐣ
どんどんか細い声になっていく
それと同時にみこちゃんの手には涙がつく
俺 、逆に迷惑かけてたんだ
みこちゃんに 、頼りたい
好きだから 、同じ道を歩みたいよ
とても落ち着いた声色で優しく包み込んでくれた
そんの時のみこちゃんがとても頼もしかった
あの日から数週間が経つ
もうすぐ夏休みで 、みこちゃんの家族が旅行に連れていってくれるため計画を立てているところ
俺のいじめは 、 廊下の防犯カメラに証拠が映っていたため 、 いじめの主犯格3人+先生が居なくなった
そいつらが居なくなったから 、 残りのクラスメイトは全員優しくしてくれた
まぁみこちゃんは許してないらしいけど ( 笑
… このまま 、 お母さんの件も何とかしてくれたりするかな .ᐣ
なんて 、 期待を膨らませながら名前を呼ぶ
本気の言葉でも 、みこちゃんには冗談交じりに聞こえるらしい
まぁそんなところも大好き
まぁ今は旅行の計画に集中しよっ
ここまで書いて没( ←
コメント
10件
ぁぁぁめちゃ好きです .... 😭 どっちも愛重いの最高だし虐めを知った時の黄さんがかっこよかったです .... 🥹🥹 没だと思えないレベルで大好きな作品です🫶🏻️︎
尊いです 🥹💞 緑サンは愛激重でおねがいします 黄サン は無自覚あざと系ですぐ照れちゃうんですよね、はいわかります ぇ、?もしかして思考同じですか🫵🏻🫵🏻😩😩 緑さーーーーーん ‼️しれっと結婚しよ発言はさすがにスパダリすぎるよーー💍🫂💞来世までお幸せにど ー ぞ 💭💘
ぇぇえええ?!全然没じゃないですよ!神作です!天才です!続き楽しみにしてますね!!!