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こんちは!
今回も儚いと思います!
では、どうぞ!!
風鈴列車と透明な駅
夏の終わり。
誰にも知られてない透明な駅に、 1本の電車が停まる。
音もなく来るはずなのにーー
その列車は、無数の風鈴の音を鳴らしながら現れる。
チリン、チリン
遠い記憶みたいにやさしく。
その駅に迷い込んだのは、ひとりの少女。
名前はーー凛(りん)。
帰り道のはずだった。
けれど気がつくと知らないホームに立っていた。
空は夕暮れと夜のあいだ。 世界が止まったみたいに静か。
そこへ、風鈴列車が滑り込む
扉がひとりでに開いた。
渚
声がして振り向くと、車掌の少年が立っていた。
白い制服。透明な瞳。
まるで、風でできているみたいだった。
渚
凛
渚
渚はそう言った。
列車の中には、人がいた。
けれど皆、どこか淡くて、揺れている。
窓の外には景色が流れない。
代わりに、光の記憶が映る。
笑った日。泣いた夜。届かなかった言葉。
凛は、自分の席に小さな風鈴を見つけた。
触れると、音が鳴る。
チリン。
その瞬間ーー ひとつの記憶がほどけた。
夕焼けの踏切。
走る自分。
手を伸ばして叫んでいる。
凛
その先にいたのは、ひとりの少年。
振り向いて、笑ったまま。
光に消えた。
凛の胸が強く痛む。
凛
渚が言う。
渚
渚
風鈴がもう一度鳴る。
チリン。
涙が、落ちた。
やがて列車は、ひとつの駅に着く。
ホームは白い光で満ちていた。
渚
凛は立ち上がる。 胸の中に、あの笑顔。
凛
渚は、やさしく首を振った。
渚
渚
凛は目を閉じる。
そして、小さく言った。
凛
その瞬間、 彼女の風鈴が透きとおる音を鳴らした。
チリンーー
光がほどけ、空へ昇る。 遠くで、あの少年の声。
??
けれど笑っていた、
気づくと、凛は元の帰り道に立っていた。
夕焼けの空。
手の中に、小さな風鈴。
揺らしても、もう音は鳴らない。
けれど風が吹くたび―― どこか遠くで、列車の風鈴が響くという。
チリン、チリン。
まだ終われなかった想いを、 静かに運びながら。
はい!
どうでしたか!
アイコン変えたい、、
でわ、また!!