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-一ヶ月前- (なんか頭痛い…) だんだん強くなってきた痛みに、私は思わず顔をゆがめた。座り込み頭をかかえる。しかし、大丈夫、と自分にいいきかせなんとか立ち上がった。 小さい頃から私は病気ばかりしてきた。周りの人たちにはずいぶん迷惑をかけたと思う。私は、そんな自分が嫌だった。なのに、なんで…、この時から私は自分に死を迫ってくる病魔のかげに薄々気がついていた。
今日-病院-
医師
雫の母
医師
雫
医師
知らぬ間に、私の目からは大粒の涙があふれていた。止めようとするが心のなかの気持ちと比例するように絶えず、流れていた。
-家- 病院から家までの道のり、私は考えていた。バンドのメンバー、奏介、灯里、颯になんと言えばいいのか、と。 三人とは幼稚園からの幼なじみで、いつも一緒にいた。そのなかでも奏介は体の弱かった私を、いつも心配してくれた。私のことを”病人”として心配してくれる人はたくさんいたけど奏介は違った。人と人として私のことを思いやってくれた。病気が良くなって高校に行き始めては、いつしか奏介のことを想うようになっていた。
次の日の朝-高校-
雫
奏介
昨日は病気のことを考えすぎてよく眠れなかった。空は爽やかで透き通るような青をしているが、私の心は沈んだままだ。
そんな私に気づいたのか、奏介が心配そうな顔をして話しかけてきた。
奏介
雫
なんとか笑ってごまかした。あぶない、奏介に気づかれるところだった。
教室に灯里と颯が続けて入ってくる。
雫
灯里
颯
奏介
みんなが集まりいつもの明るい生活がもどってきたようなきがして、私はうれしかった。このままずっと、この四人でいたかった_。
作者