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#虐待
KOKO💖💫🦊
412
#どぬくさん愛され
KOKO💖💫🦊
5,686
#たまちゃんねる
KOKO💖💫🦊
40,053
これは、まだ僕の心が壊れる前のお話
僕には、双子のお兄ちゃんがいる。 名前は、白凪(しらなぎ)ハク
僕と同じ白い髪に、狐の耳。 顔も声もよく似ていて、初めて会った人には、よく双子だって驚かれる
でも、僕とお兄ちゃんには、一つだけ違うところがある
お兄ちゃんは、僕よりずっと強くて、ずっと頼りになるんだ
木漏れ日が差し込む草原で、幼い僕は木の枝を刀に見立てて振り回していた
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
僕が手元の枝を見つめていると、後ろから優しい声が聞こえた
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
僕は枝を放り出して、大好きなお兄ちゃんに駆け寄った
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
ハクは小指を差し出した。 僕も嬉しくなって、自分の小指を絡める
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
僕は、お兄ちゃんが大好きだった。 お兄ちゃんが笑ってくれるだけで嬉しかった。 お兄ちゃんが頭を撫でてくれるだけで、胸の中がぽかぽかした。 お兄ちゃんが隣にいてくれたら、どんなことだって怖くなかった
僕には、お兄ちゃんがいるから。 それだけで、世界はこんなにも明るかったんだ
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
そのときの僕には、お兄ちゃんの言葉の意味が全部はわからなかった
でも、お兄ちゃんが教えてくれることは、全部大切なことだと思っていた
…ねえ。 もし、あの頃の僕に未来を教えてあげられるのなら。 僕は、何を伝えるんだろう
お兄ちゃんと過ごせる時間は、永遠じゃないこと?
大好きな人が、いつまでも隣にいてくれるとは限らないこと?
それとも――
いつか、自分の心が壊れてしまう日が来ること?
…ううん。 きっと、何も伝えられない
だって、あの頃の僕は
お兄ちゃんのことを、疑うなんて考えたこともなかったから
お兄ちゃんの手を離す日が来るなんて、思ってもいなかったから
僕にとって、お兄ちゃんは世界のすべてだった
優しくて。 強くて。 温かくて。 僕を守ってくれる、大好きな人
だから、信じていた。 何があっても、僕達はずっと一緒だって。 ――この幸せが、ずっと続くんだって
…人は、いつか裏切る。 どれだけ大好きでも。 どれだけ信じていても。 どれだけ一緒に笑い合っていても
いつか、僕の手を離してしまう。 ……そんなこと、あの日まで知らなかった
僕は、ずっと信じていたんだ。 大好きなお兄ちゃんだけは、絶対に僕を裏切らないって。 ……なのに
どうして……? どうして、お兄ちゃん……
どぬく(幼い)
そこにいたのは、黒い衣装を身にまとった人達。 そして、その人達の前に立っていたのは
見間違えるはずがなかった。 白い髪。 狐の耳。 僕が世界で一番大好きな人
そこには、ハクがいた。 けれど、ハクの隣には見たこともない人物が立っていた
(魔王組織の幹部) 「白凪ハク。お前は今日から、我ら魔王軍の組織に加わる」
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
お兄ちゃん、何て言ったの? 魔王軍? 組織に加わる?
どぬく(幼い)
声が震える。 どうして、そんなところにいるの? どうして、そんな人達と一緒にいるの? どうして……
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
ハクは、何も答えなかった。 いつもなら、僕の声を聞けばすぐに返事をしてくれたのに。 いつもなら、僕のところへ来てくれたのに。 ……どうして?
(魔王組織の幹部) 「何だ、その子供は?」
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
ハクは答えなかった。 ただ、僕から視線をそらした
その瞬間。 僕の胸の奥で、何かが音を立てて崩れた
パキッ💔
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
僕は、震える手でハクの服を掴もうとした。
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
僕の声が森に響く。 でも、ハクは何も答えてくれなかった
僕の涙を拭いてくれなかった。 頭を撫でてくれなかった。 ……抱きしめてくれなかった
僕は、ずっと待っていた
いつものように「大丈夫だよ」って言ってくれることを
「一緒に帰ろう」って手を差し伸べてくれることを
だけど
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
ハクは、僕に背を向けた
一歩。 また一歩。 僕から遠ざかっていく
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
僕は追いかけようとした。
けれど、魔王軍の者が僕の前に立ちはだかった。
(魔王組織の兵士) 「ここから先へは行かせない」
どぬく(幼い)
(魔王組織の兵士) 「下がれ」
どぬく(幼い)
僕は兵士の脇をすり抜けようとした
けれど、止められてしまう
その間にも、ハクの背中は遠くなっていった
どぬく(幼い)
僕は叫んだ
喉が痛くなるくらい
声が枯れてしまいそうなくらい。
どぬく(幼い)
それでも。 ハクは振り返らなかった。
そのまま、魔王軍の者達と森の奥へ消えていった。
まるで、僕の世界の扉が閉じてしまったみたいだった。
どぬく(幼い)
…静かだった。 さっきまで聞こえていた声も。 足音も。 全部、聞こえなくなった。
僕は、その場に立ち尽くしていた。
どぬく(幼い)
地面に涙が落ちる
どぬく(幼い)
どうして、お兄ちゃんが?
どうして、僕を置いていったの?
どうして……。
どぬく(幼い)
大好きだった
誰よりも。 何よりも。 僕の世界で、一番大切な人だった。
怖いときも、寂しいときも、お兄ちゃんがそばにいてくれたら安心できた。 お兄ちゃんが笑ってくれるだけで、幸せだった。 ……なのに
どぬく(幼い)
僕は、自分の胸元を握りしめた。
お兄ちゃんだけは
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
もう一度、あの温もりに触れたい。 もう一度、頭を撫でてほしい。 もう一度、名前を呼んでほしい。
でも。 もう、あの人はここにいない。
…あの日。 僕は、大好きな兄を失った
兄が生きていることはわかっている。 だけど、僕の隣にいた優しいお兄ちゃんは、もういなくなってしまったように感じた
信じていた人に置いていかれることが、こんなにも苦しいなんて知らなかった。 大好きな人を信じることが、こんなにも怖くなるなんて知らなかった
そして、僕は思った人は
人は、いつか裏切る
どれだけ優しくしてくれても。 どれだけ大好きでも。 どれだけ一緒に過ごしていても。
いつか、僕を置いていく。
だったら……
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
もう、誰も信じない
もう二度と、こんな思いをしないように
誰かに心を預けたりしないように
誰かを信じて、傷ついたりしないように。 僕は強くなる。 誰にも負けないくらい。 誰にも傷つけられないくらい。 そして、誰にも頼らずに生きていく
どぬく(幼い)
小さな手で、木刀を握る
もう、誰にも心を開かない
僕は、一人で生きていく
心の奥で、何かが静かに閉じていく
僕が大好きだった、素直で元気な自分。 誰かに甘えたかった自分。 誰かを信じたかった自分
それらを、心の一番深い場所へ押し込めた。 もう、誰にも見せないように。 もう、誰にも触れられないように
こうして、僕の心は壊れた
もし、誰かを信じることが、傷つくことにつながるのな
もし、大切な人がいつか自分を置いていくのなら
最初から、誰も大切にしなければいい
そうすれば、もう傷つかなくて済む
そう思っていた
僕は、誰も信じない。 誰にも頼らない。 誰にも心を開かない
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
お兄ちゃんが、魔王の組織に入った日。
僕の世界は、壊れた
大好きだったお兄ちゃん
ずっと一緒にいるって約束した、お兄ちゃん。 僕にとって、世界で一番大切だった人。
その人が、僕を置いていった。
それから、どれくらいの時間が経ったんだろう
もう、覚えていない
朝起きて、食事をして、修行をして、眠る。
毎日、それだけを繰り返す。 楽しいことなんて、何もない。 嬉しいことなんて、何もない。
悲しいことだって、もう感じたくない。
だから僕は、決めたんだ。 もう二度と、誰かに心を開かない。
以前なら、起きた瞬間から「お兄ちゃん!」と元気に走り回っていた僕。
だけど、今は違う。
僕は静かに目を開けた
朝日が差し込む、小さな家。
ゆっくりと身体を起こし、ベッドから降りる。
身支度を整え、白い髪をとかす。
鏡に映った自分を見つめる。
白い髪。 狐の耳。 右目は赤、左目は青。 そして――。 光のない瞳。
鏡の中にいるのは、僕だ。 ……なのに。
以前の僕とは、まるで別人みたいだった
あんなに笑うことが好きだったのに。 あんなにお兄ちゃんに甘えることが好きだったのに。
今は、笑い方さえ忘れてしまった。 ……いや。
違う。 忘れたんじゃない
笑いたいと思わなくなったんだ
(近所のおばさん) 「どぬくくん、起きてる? 朝ご飯、持ってきたわよ」
どぬく🦊🤍
(近所のおばさん) 「あら……。最近、ずっと一人だけど、大丈夫?」
どぬく🦊🤍
(近所のおばさん) 「でも、あなたのお兄さんがいなくなってから、ずっと((」
どぬく🦊🤍
(近所のおばさん) 「……ごめんなさいね」
どぬく🦊🤍
(近所のおばさん) 「何か困ったことがあったら、いつでも頼っていいのよ?」
どぬく🦊🤍
僕は、それだけ言って扉を閉めた。
人は、優しい言葉をかけてくる
大丈夫? 寂しくない? 困ったことはない?
でも。 そんな言葉を信じたところで、何になるの?
どうせ、いつかいなくなる。 どうせ、いつか僕を置いていく。
だったら、最初から何も期待しなければいい
僕は食卓に置かれた朝食を見つめた。
食欲はなかった。 それでも、身体を動かすために食べた
ただ、それだけだった
どぬく🦊🤍
僕は、刀を握っていた。
目の前にあるのは、修行用の木製の的。
どぬく🦊🤍
ヒュッ!! ドガッ!! 刀が的に命中した。
どぬく🦊🤍
カンッ! ドッ! バキッ! 何度も、何度も。 休まずに、刀を振る。
ヒュッ!! バキィッ!! 木製の的が真っ二つに割れた。
どぬく🦊🤍
僕は、新しい的を設置した。
もっと強くならなきゃ。
今よりも、もっと。
誰にも負けないくらい。 誰にも頼らなくていいくらい。 誰かに守ってもらわなくても、一人で生きていけるくらい。
そうすれば、もう誰かに見捨てられても困らない。 そうすれば、もう誰かを失っても泣かなくて済む。 ……そう思っていた。
どぬく🦊🤍
ボウッ!! 🔥 赤い炎が、刀を包み込む。
どぬく🦊🤍
ザァァッ!! 💧 炎が消え、今度は水が渦を巻く。
どぬく🦊🤍
バチバチバチッ!! ⚡️ 雷光が森を照らした。
炎も、水も、雷も。 風も、氷も、土も。 僕には、扱える。
本来なら、複数の属性を使いこなすこと自体が難しい
だけど、僕は全属性を扱うことができた。 それでも――。
どぬく🦊🤍
ドンッ!! 強烈な一撃が地面を揺らした。
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
ドガァァン!! 地面に亀裂が走る。 それでも、僕は刀を下ろさなかった。
強くなれば、何かが変わると思っていた。
強くなれば、お兄ちゃんがいなくても平気になれると思っていた。 強くなれば、この胸の痛みが消えると思っていた。
ヒュッ!! ザシュッ!! 目の前の巨大な岩が、綺麗に切断された。
ドゴォンッ!! 岩が地面に落ち、土煙が舞い上がる。
ガサガサッ!! 森の茂みが揺れた。
どぬく🦊🤍
僕は刀の柄に手を添え、そちらへ視線を向ける。
ガサガサッ!! そして、茂みの中から一人の青年が飛び出してきた。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
ドサッ!! 青年は僕の目の前で派手に転んだ。
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
青年は頭をさすりながら立ち上がった
赤い髪。 緑色の瞳。 緑と黒を基調とした服。 腰には剣を携えている。
見たところ、旅人のようだった。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱは少しだけ残念そうな顔をした。 けれど、すぐに笑顔に戻った。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
理解できなかった。 僕は、こいつに何もしていない。 名前すら教えていない。 それなのに、どうしてこんなに嬉しそうなんだろう。
どぬく🦊🤍
じゃぱぱは、僕のそばに転がっていた切断された岩を見つけた。
じゃぱぱ🦖💚
しゃがみ込んで、岩の断面を眺める。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱは頭をかいた
それから、僕の刀を見つめる。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
何なんだ、こいつ。
僕が冷たくしても、怒らない。 突き放しても、落ち込むだけで去っていかない。 それどころか、僕の言葉を素直に受け取っている。
どぬく🦊🤍
…だからといって
それだけで信用するほど、僕は馬鹿じゃない。
人は、最初だけ優しいことだってある。 優しい言葉を使って、近づいて。 信じたところで、裏切る。
僕は、もう知っている。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱは胸を押さえ、大げさにうなだれた。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
…うるさい。 本当に、うるさい。 なのに、じゃぱぱは立ち上がると、僕の隣までやってきた。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
馬鹿なの? 僕がどんな人間かも知らないくせに。 僕が何を考えているのかも知らないくせに。 たったそれだけで、仲良くなりたい?
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どうして、そんなに簡単に言えるんだろう。 人を信じることが、どれほど怖いのかも知らないくせに
白凪ハク時点
俺の名前は、白凪ハク。
白い髪と狐の耳を持つ、魔王軍の一員だ。
かつて俺には、大切な弟がいた。 双子の弟、どぬく。 あいつは昔、俺の後ろをついてきて、いつも笑っていた。
……けれど、今は違う。 俺はあいつを置いて、魔王軍に入った。 あの日から、俺たちは別々の道を歩いている。 そして今日も、俺は魔王軍の一員として、ここにいる。
白凪ハク(どぬの兄)
薄暗い廊下に、俺の足音だけが響いていた。
向かっているのは、魔王城の地下にある尋問室。
今日、俺は魔王軍の幹部ナンバー1――翠星ルシェラから、尋問の指導を受けることになっていた。
正直、気は進まない。 けれど、断る理由もなかった。
俺はただ、命令されたことをこなすだけだ。
俺が尋問室の前に着くと、ちょうど中から声が聞こえてきた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
一見すると、親切で気さくな女性に見える
…だが、俺は知っている。
その笑顔の奥に、何が隠れているのか。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは、ぱんっと両手を合わせた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは、部屋の奥に視線を向けた
そこには、魔王軍に捕らえられた男が座っていた
男は俺たちの姿を見るなり、顔を強張らせた
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
俺は何も言わなかった。 ただ、ルシェラの隣に立った。 これから何が始まるのか。 俺には、もう分かっていた
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
声は優しい。 表情も穏やか。 まるで、迷子の子供に話しかけているかのようだった。 けれど、男の顔からは血の気が引いていく
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女が指先を動かす。
キィィィン……! 床に緑色の魔法陣が浮かび上がり、その中心から、一台の緑色のバンが現れた。
星の模様が刻まれた、不思議なバン。
ルシェラの能力――『星牢のグリーンバン』。 相手を閉じ込め、逃げられない空間を作り出す魔法だ。
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
…かわいい、か。
俺には、そうは思えなかった。 けれど、口には出さなかった。 ルシェラは男をバンの中へと連れていき、魔法を発動させた
ガチャンッ! 扉が閉まる。 その瞬間、バンの周囲に水の魔法が渦巻き始めた。
ゴポゴポ……。 水が揺れる音が、尋問室に響く。
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
俺は自分にそう言い聞かせた。 そうでもしなければ、目の前の光景を、まともに見ていられなかったから
水が胸元まで達した。男は必死にもがき、バンの内壁を叩く。だが魔法は壊れない
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラはバンの窓に手を当て、中を覗き込んだ。子供がおもちゃ箱を楽しむような目つきだった
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
水が首元まで上がってきた。男は天井を見上げ、必死に顎を上げている
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
男は限界だった。顔が紫色に変わり始め、目が恐怖で見開かれた
モブ(使いまわし)
鼻に水が入った。男が暴れる。バンの内壁がバンバン叩かれる
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは小首を傾げた。わざとらしく耳に手を当てる
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
白凪ハク(どぬの兄)
男の口から大きな泡が出た。もう顎を上げることすら難しくなってきている
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラがぱちんと指を鳴らすと、水の上昇が止まった。だが引かない。首ギリギリの水位を保ったまま
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラはにっこり笑った。花が咲くような笑顔だった
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
だが、水は引かなかった
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラの目が、すぅっと細まった。笑顔のまま。口角は上がったまま。だが瞳の奥が、暗く冷たく光っていた
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
バン内部の水が、再び動き始めた。ゆっくりと、上へ
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラの声色は変わらない。明るく、柔らかく、優しい。それが余計に恐ろしかった
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
水が顎を超えた。男の目が見開かれる
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
モブ(使いまわし)
水が一気に引き上がり、男の頭を完全に覆った。バンの中で男が痙攣するように暴れている。手足がばたつき、内壁を蹴る音が響く
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラはバンの窓に頬を寄せ、中を覗き込んだ。溺れる男を、水族館の魚でも眺めるような目で見つめていた
十秒。二十秒。三十秒。男は水中で暴れ続けていた。だがルシェラは微動だにしない。笑顔のまま、ただ眺めている
一分が過ぎた。男の動きが鈍くなってきた。手足の痙攣が小さくなる
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラがぱちんと指を鳴らす。水がすぅっと引いていき、男の口からごぼりと水が溢れた
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
男は床に這いつくばり、激しく咳き込んでいた。涙と水と鼻水でぐちゃぐちゃの顔だった
モブ(使いまわし)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
モブ(使いまわし)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが指をくるりと回した
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
バン内部の水量が、一気に増加した。さっきの比ではない。猛烈な勢いで水が満ちていく
モブ(使いまわし)
三秒。男の足が浮いた。水が全身を包み込む。息ができない。動けない。狭い車内で、もがくことしかできない
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは腕時計を見た。おしゃれだった。ピンクの文字盤。星の飾りがついている
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
バンの中で何かが動いている。男が暴れている。だが水の中では、その力は驚くほど弱い。人間は無力だった。水の中では、ただの肉の塊でしかない
声が聞こえない。水の中が、ごぼごぼと泡立っているだけ
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
かわいそうだとは微塵も思っていない声だった
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは窓から中を覗き込んだ。男は水中で浮いている。目が白くなり、口から泡だけがぷくぷくと上がっていた
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが指をぱちんと鳴らす。水が一気に排出され、バンのドアが開いた
ゴロンと男が転がり出てきた。ぴくりとも動かない。顔は紫色、唇は白い。完全に●体だった
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは頬を膨らませ、不満そうだった。おもちゃが壊れた子供のような顔
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラはくるりと踵を返した。グリーンバンが緑色の光となって消えていく。後に残ったのは、水浸しの●体と、床に広がる水溜りだけ
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは満足そうに笑いながら、軽く手を叩いていた。
まるで、楽しい遊びでも終えたかのように。
俺はそんな彼女を見つめていた。 ……さっきの男の様子が、頭から離れなかった。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
…笑われた。 それも、思い切り。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは、相変わらず笑っていた。
白凪ハク(どぬの兄)
だが、一度口にした言葉を引っ込めるつもりもなかった。 少なくとも、俺はあの尋問を見て、何も感じなかったわけではない。 ……それだけは、確かだった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
この女と話していると、頭が痛くなる。 だが、俺は引かなかった。 普段なら、何を言われても黙っている。 下っ端の俺に、逆らえる相手などほとんどいない。 それでも今回は、どうしても言っておきたかった。
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
乾いた音が部屋に響いた。ルシェラの平手が俺の頬を打っていた。軽い。彼女にとっては軽い。だが俺の身体は横に吹き飛んだ
床に転がり、すぐに頬を押さえた。赤く腫れている。だが俺は立ち上がった。震える足で
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
キィィィィンッ!! 突如、足元に緑色の魔法陣が広がった
白凪ハク(どぬの兄)
俺が後ろへ飛び退こうとした、その瞬間。 地面から星の光が立ち上り、俺の周囲を取り囲んだ
シュンッ!! 目の前に現れたのは、見覚えのある緑色のバン。 星の模様が刻まれた車体。 閉ざされた窓。 そして、逃げ道を塞ぐように現れた魔法の壁。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
俺は剣を抜いた。 キンッ! 刃が星の光を反射する。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
俺は剣を構え、魔法の壁を斬りつけた。 ガキィンッ!! 火花が散る。 だが、壁には傷ひとつつかなかった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
俺は剣に魔力を込め、別の方向へ斬りかかった。 ガンッ!! 結果は同じ。 閉じ込められた空間は、びくともしなかった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ゴポッ……。 バンの周囲に、水の魔力が集まり始めた。
ザァァァァッ!! 大量の水が、バンの外側を取り囲む。 水の檻は幾重にも重なり、緑色の車体を完全に包み込んだ。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
言葉が出なかった。 この女は、最初から話し合うつもりなどなかったのだ。 俺の意見を聞くつもりも。 自分のやり方を考え直すつもりも。 ただ、俺が口答えしたことが気に入らなかった。 それだけなのだ。
その瞬間、水の檻が一気に光を放った。 ゴォォォォッ!! 水の魔力が、バンの周囲を激しく渦巻く。 俺は歯を食いしばり、剣を構え続けた。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ヒールの音が遠ざかっていく。コツ、コツ、コツ。やがて聞こえなくなった
白凪ハク(どぬの兄)
俺はバンの中で一人、床に倒れていた。水が引いていく。身体が震えている
拳で床を叩いた。ばん、と安っぽい音がした
白凪ハク(どぬの兄)
答えはわかっていた。誰も止めない。誰も止めないのだ。ここは魔王軍。力が全て。弱い者の言葉は空気より軽い
ガチャン。バンのドアが開いた。俺は自分の足で這い出た。びしょ濡れの身体を引きずり、壁に手をつきながら廊下を歩く
すれ違う幹部たちが、クスクスと笑っていた
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
二人がゲラゲラと笑った。廊下中に響き渡る嘲笑
白凪ハク(どぬの兄)
――じゃぱぱ視点
俺の名前は、じゃぱぱ!
風属性の剣士で、虹桃軍団のリーダーをやっている。
そして今、俺は森の中を歩いていた。
隣にいるのは……。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
俺が仲良くなろうと頑張っている相手、どぬくだ。
白い長髪に、白い狐耳。 右目は赤、左目は青。 綺麗な顔をしているのに、表情はほとんど変わらない。
しかも、めちゃくちゃ口が悪い。 だけど俺は、どぬくと話すのが嫌いじゃなかった。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
誰かの泣き声が聞こえた
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
俺は声が聞こえた方向へ顔を向けた。 木々の向こうに、一人の女性が座り込んでいた。 緑色のセミロングの髪。 青い瞳。 青と黒を基調とした服。 彼女は両手で顔を覆い、肩を震わせながら泣いていた
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
俺は思わず足を止めた。 困っている人がいる。 しかも、あんなに泣いている。 だったら――
じゃぱぱ🦖💚
俺はすぐに彼女のもとへ駆け寄った 一方、どぬくはその場から動かなかった。
じゃぱぱ🦖💚
俺が声をかけると、女性はゆっくりと顔を上げた。 その目には、涙がいっぱいに溜まっていた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女の頬を涙が伝っていく
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女は涙を拭いながら、何度も頭を下げた。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
俺は後ろを振り返った。 そこには、相変わらず無表情で立っているどぬくの姿があった。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
いつものどぬくなら、俺に対して冷たい態度を取ることはある。 だけど、困っている人を前にしても、こんなふうに言うなんて……。 俺は少し驚いた。 すると、女性が俺の服の裾をそっと掴んだ。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
…頼む。 少しだけでも、話を聞いてあげてほしい。 俺はそう思っていた。
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
その声は、驚くほど冷たかった。 怒鳴っているわけじゃない。 声を荒らげているわけでもない。 ただ、感情のない声で、相手の心を突き放していた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
俺は、何も言えなかった。 目の前で泣いている女性。 そして、その人を一切気遣わないどぬく。 二人の間に、冷たい空気が流れていた。
どぬくは、困っている人を見るのが嫌いなのだろうか。 それとも、誰かに助けを求められること自体が嫌なのだろうか。 俺には、分からなかった。 ただ、ひとつだけ分かったことがある。 今のどぬくは――彼女を助けるつもりがない。
どぬく🦊🤍
小さなため息。 そして、どぬくは踵を返した。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
そう言い残して。 どぬくは一度も振り返ることなく、森の奥へ歩き出した。
白い髪が揺れ、狐の尻尾が木々の間に消えていく。 俺は、その背中を見つめた
…どうして、そんなに冷たいんだよ。
じゃぱぱ🦖💚
俺は、どぬくを追いかけようとした。
だって、話を聞きたかった。 どうしてあんなことを言ったのか。 何が、どぬくをあそこまで冷たくさせるのか。 俺は、まだ何も知らない。 だからこそ、ちゃんと話したかった。 ……けれど。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
女性が、俺の腕にしがみついた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
彼女は涙を流しながら、俺を見上げていた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女の肩が震えていた。 俺は、すぐに答えられなかった。 だって、俺にも分からないから。 どぬくがどうしてあんな態度を取ったのか。 彼女に何か理由があるのか。 それとも、どぬく自身に何か事情があるのか。 ……何も分からなかった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
俺は彼女を安心させるように、ゆっくりと声をかけた。
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女は俺の腕を離さなかった。 ……これじゃ、どぬくを追いかけられない。
俺は森の奥を見つめた。 どぬくの姿は、もう見えなくなっていた。
じゃぱぱ🦖💚
胸の奥に、小さな引っかかりが残った。 彼女は、間違いなく困っているように見える。 涙も、震える声も、俺には嘘には思えなかった。 だから俺は、彼女を助けようと思った。 でも――。 どぬくが、あんな態度を取った理由は何だろう。
じゃぱぱ🦖💚
俺は、どぬくの冷たい横顔を思い出した。 あの目。 あの声。 あの、相手を突き放すような言葉。
けれど、本人は何も話してくれない。 聞こうとしても、きっと「関係ない」と言われるだけだろう。 ……それでも。 俺は、どぬくのことを知りたかった。
しばらくして、女性は少し落ち着いた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
思わず頬を掻いた
いや、照れてる場合じゃない!
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
正直、俺にも分からない。 でも、今の彼女は本当に傷ついているように見えた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは、また涙を浮かべた。 そして、俺の腕にぎゅっとしがみついた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
俺は少し照れながら笑った。
じゃぱぱ🦖💚
困っている人を放っておけない俺にとって、目の前で泣いている人を助けるのは当然のことだった。
それに、彼女はちゃんとお礼も言ってくれる。 どぬくとは、ずいぶん違う。 ……だからこそ、余計に気になった。
じゃぱぱ🦖💚
ルシェラさんは、悪い人には見えない。 むしろ、優しい人だと思う。 なのに、どぬくは彼女をまるで信用していないようだった。
どうして? 俺は、その疑問を胸にしまい込んだ。 今はまず、ルシェラさんを助けなきゃいけない。
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは、ほっとしたように微笑んだ。 その笑顔を見て、俺も安心した。
ルシェラさんと一緒に森を歩き始めてから、しばらく経った
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
俺は明るく答えた。 ルシェラさんは、安心したように頷いた。
…でも。 俺の頭の中には、ずっとどぬくのことが残っていた。
どうして、あんなことを言ったんだろう。 いつも冷たいのは知っている。 俺にだって、何度も「うるさい」とか「帰れ」とか言ってくる。 だけど、今日の態度は、いつも以上だった気がした。
しばらく歩いていると――。
ルシェラが突然、足を止めた。
じゃぱぱ🦖💚
俺も立ち止まり、不思議に思いながら彼女を見つめた。 ルシェラは俯いたまま、しばらく黙っていた。
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
予想していなかった質問に、俺は少し目を丸くした。
じゃぱぱ🦖💚
ルシェラは、ゆっくり顔を上げた。 その表情は、さっきまでの悲しげなものとは少し違っていた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
そう答えた瞬間――。 ルシェラの口元が、ほんの少しだけ吊り上がった。
彼女の雰囲気が、変わった。 さっきまでの柔らかい空気が、まるで嘘だったかのように消えていく。 周囲の空気まで、冷たくなった気がした。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
突然、ルシェラが笑い出した。 楽しそうに。 俺を馬鹿にするように。 まるで、俺が何かとんでもなくおかしなことを言ったみたいに。
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
頭が、真っ白になった。 さっきまで泣いていた彼女が。 俺に助けを求めていた彼女が。 どうして、こんなふうに笑っているんだ?
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女は目元を拭う仕草をした。 けれど、そこにはもう涙なんてなかった。 あるのは、俺を見下すような笑顔だけだった。
俺の周囲に、星のような光が集まり始めた。 光は空中で形を変え、みるみるうちに緑色の車のバンを作り出していく。
じゃぱぱ🦖💚
次の瞬間、俺の身体はバンの中へと引き込まれた。 バタンッ!! 扉が閉じる。 ガチャッ!! 外から鍵がかかったような音が響いた。
じゃぱぱ🦖💚
俺は慌てて扉を押した。 ガンッ! ガンッ! ……開かない。 窓を叩いてみても、びくともしない。
じゃぱぱ🦖💚
すると、外から楽しそうな声が聞こえてきた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍った。 さっきまでの彼女とは、まるで別人だった。 いや……もしかしたら。 最初から、これが本当の彼女だったのかもしれない。 でも、俺にはまだ理解できなかった。 どうして? どうして、こんなことをするんだ?
バンの床から、水が湧き上がってきた。 最初は、足元を濡らす程度だった。 けれど、水は止まらなかった。 ザァァァァッ!!💧💧
じゃぱぱ🦖💚
水位が、どんどん上がっていく。 足首。 膝。 腰。
俺は必死に扉を叩いた。 ガンッ! ガンッ! ガンッ!
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
水は、胸元まで迫っていた。 俺は何度も扉を押した。 けれど、開かない。 窓を叩いても、壊れない。 風の力を使おうとしても、狭いバンの中ではうまく制御できなかった。
水が鼻に触れた。俺が顔を背ける。ほんの一瞬、水を吸い込んでしまった
じゃぱぱ🦖💚
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
あははははっ!! 彼女の笑い声が、遠ざかっていく。 コツ、コツ、コツ……。 足音も聞こえなくなった。 本当に、行ってしまったんだ。 俺を閉じ込めたまま。
水位は、さらに上がっていた。 もう、立っていることも難しい。 俺は最後まで扉を押し続けた。
じゃぱぱ🦖💚
けれど――。 バンは、何も答えてくれなかった。
俺は必死に抵抗した。 だけど、もうどうすることもできなかった。 頭の中に、いろんな考えが浮かんでは消えていく。 どうして、俺は気づけなかったんだろう。 どうして、彼女を疑わなかったんだろう。
…いや。 そもそも、俺が人を信じようとしたことが間違いだったのか?
じゃぱぱ🦖💚
苦しい。 怖い。 誰かに助けてほしい。
でも、こんな森の奥まで、誰かが来てくれるはずがない。 俺は……ここで終わるのか? 虹桃軍団のみんなにも、もう会えないのか?
じゃぱぱ🦖💚
俺は、ゆっくり目を閉じた。 ……ごめん、みんな。 俺、もう――。
ザシュッッッ!! 💥💚⚔️ 突然、轟音が森に響いた。
じゃぱぱ🦖💚
次の瞬間――。 バキィィィンッ!! 緑色のバンが、真っ二つに斬り裂かれた。
水が勢いよく外へ流れ出す。 ザバァァァァッ!! そして、俺の身体も水と一緒に外へ押し出された。
じゃぱぱ🦖💚
俺は地面に倒れ込み、何度も咳き込んだ。
じゃぱぱ🦖💚
息ができる。 生きてる……。 俺は震える手で地面を掴みながら、ゆっくり顔を上げた。
そこに立っていたのは――。 白い髪。 狐の耳。 右目は赤、左目は青。 そして、手には刀を握っている。
どぬく🦊🤍
どぬくだった。
どぬくは俺を一瞥しただけで、何も言わなかった。
じゃぱぱ🦖💚
助けてくれた。 あの扉を斬って、俺を助けてくれたんだ。 でも――。
どぬく🦊🤍
どぬくは、俺の言葉に答えなかった。
ただ、地面に落ちた刀を握り直すと、森の奥へ視線を向けた
その先には、ルシェラが去っていった道が続いている。
どぬくは、俺の方を振り返ることすらしなかった。
どぬく🦊🤍
地面を蹴り、走り出す。
じゃぱぱ🦖💚
俺が呼び止めても――。 どぬくは止まらなかった。 白い髪が風に揺れ、狐の耳が森の木々の間へ消えていく。 まるで、最初から俺を助けるつもりなんてなかったかのように。
いや。 それでも、確かに。 あいつは俺を助けてくれた。 何も言わずに。 何も求めずに。 ただ、俺を閉じ込めていたバンを斬ってくれたんだ。
俺は、濡れた服のまま地面に座り込んでいた。 目の前には、真っ二つになった緑色のバン。 さっきまで俺を閉じ込めていた、恐ろしい魔法の檻。
そして、俺を救ってくれた狐の少年の背中は、もう見えなくなっていた。
何も言えなかった。 ルシェラの本性を知ったことも。 殺されかけたことも。 どぬくが助けてくれたことも。 全部、頭の中でぐるぐると回っていた。
じゃぱぱ🦖💚
人を信じることは、間違いじゃないと思っていた。 困っている人がいたら助けたい。 相手が悲しそうにしていたら、力になりたい。 そう思っていた。 でも……。
じゃぱぱ🦖💚
悔しかった。 自分が何もできなかったことが。 ルシェラの言葉を疑わなかったことが。
どぬくが、あんなにも人を信じられない理由を、少しだけ理解した気がしたことが。
俺は、彼が消えていった森の奥を見つめた。 あいつは、俺に何も言わなかった。 助けた理由も。 ルシェラを追いかけた理由も。 何ひとつ教えてくれなかった
じゃぱぱ🦖💚
俺は水浸しの地面に這いつくばったまま、どぬくの背中を見送った。ずぶ濡れで、全身が震えている。肺に入った水がまだ気持ち悪かった。だが俺の頭を占めていたのは、そんなことではなかった
嫌な予感がした。俺はルシェラの本性を知ってしまった。あの女が魔王軍の幹部。人を騙すのが得意な、恐ろしい精霊。そしてどぬくは——人を信用しない男。冷静で強い。だが相手が相手だ
じゃぱぱ🦖💚
俺は震える腕で身体を起こした。足がふらつく。視界がぼやける。それでも剣を拾い上げた
じゃぱぱ🦖💚
…じゃぱぱ。 あいつは、また人を信じた。
そして、裏切られた。
別に驚きはしなかった
人間なんて、そんなものだ。 最初は優しい言葉をかけて、笑顔を見せて、信じさせる。 そして、相手が心を許した瞬間――平気で裏切る。
どぬく🦊🤍
口から出たのは、そんな言葉だった。
でも……。 僕は、知っていた。
ルシェラがどんな奴なのか。 あいつがどんなふうに人を騙すのか。
そして、なぜ僕が、あの女を最初から信用しなかったのか。
それは――。 僕も、あいつに裏切られたことがあるからだ。
…いや。 正確には、僕の大切な人が、あいつに裏切られた。
それは、兄さんが魔王軍に入る前の話。 まだ、僕が人を信じることを諦めていなかった頃の話だ。
―数年前。 ☀️ポカポカとした、暖かな春の日
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
僕が庭で剣の練習をしていると、兄さんが嬉しそうに手を振っていた。
その隣には、見知らぬ女の子が立っていた。 緑色のセミロングの髪。 青い瞳。 青と黒を基調とした服。 女の子は、僕に気づくと、にこっと微笑んだ。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく(幼い)
ルシェラは、優しい笑顔を浮かべていた。 その声も、表情も、仕草も。 どこからどう見ても、優しい女の子にしか見えなかった。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
兄さんは、本当に楽しそうだった。 僕の知らない友達ができたこと。 その友達と仲良くなれたこと。 それが、心から嬉しかったんだと思う。
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
どぬく(幼い)
僕も、嬉しかった。 兄さんが笑っている。 それだけで、僕まで幸せな気持ちになった。 だから――。
どぬく(幼い)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
それから、ルシェラは何度も僕たちのところへ遊びに来た。 一緒にお菓子を食べたり。 庭で遊んだり。 兄さんの剣の練習を、三人で見守ったり。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
ブンッ!! 兄さんが剣を振り抜く。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
ある日から、ルシェラの様子が少しずつ変わり始めた。 最初は、本当に小さな違和感だった。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
そう言って、彼女は帰っていった。 その背中を見送りながら、兄さんは少しだけ寂しそうにしていた。
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんは、いつものように笑った。 その数日後も。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
さらに数日後
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
その言葉を聞いたとき、兄さんの表情が固まった。
どぬく(幼い)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女は、すぐに笑顔に戻った。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんは、彼女を責めなかった。 むしろ、心配そうにしていた。
…僕は、あのとき少しだけ引っかかっていた。 でも、兄さんが信じていたから。 僕も、信じようとした。 彼女にも、何か事情があるのかもしれない。 そう思ってしまったんだ。 それが、間違いだった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんは、何の疑いもなく彼女についていこうとした。 その瞬間。 僕は、なぜか胸騒ぎを覚えた。
どぬく(幼い)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
…本当は、止めたかった。 行かないで。 その女についていかないで。 そんな言葉が、喉まで出かかっていた。 でも、僕は言えなかった。 兄さんが、あんなに信じていたから。 だから僕は、二人の背中を見送った。 そして――。 それが、兄さんとルシェラの関係が壊れた瞬間だった。
僕は、二人が向かった方向へこっそりと歩いていった。 どうしても、胸騒ぎが消えなかったからだ。 木々の隙間から、二人の姿が見えた。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
突然、ルシェラが笑い出した。 その笑い声は、今まで聞いたものとはまるで違っていた。 冷たくて。 楽しそうで。 相手を馬鹿にしているような笑い声だった。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんは、信じられないという顔で彼女を見つめていた。
白凪ハク(どぬの兄)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女が片手を上げた。 キィィィンッ……!! 星のような光が集まり、周囲の空気が歪んだ。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
その言葉とともに、ルシェラは魔法を放った。 ドォォォンッ!!
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんの身体が弾き飛ばされ、地面に倒れ込んだ。
どぬく(幼い)
僕は、思わず飛び出していた。
どぬく(幼い)
白凪ハク(どぬの兄)
僕は兄さんのそばに駆け寄った。 兄さんは起き上がろうとしたけれど、すぐには立てなかった。
どぬく(幼い)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
彼女は、まったく悪びれていなかった。 むしろ、面白いものを見つけたように笑っていた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
シュンッ!! ルシェラは魔法で姿を消した。 あとには、僕と兄さんだけが残された。
どぬく(幼い)
やがて、兄さんの肩が小さく震え始めた。
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
白凪ハク(どぬの兄)
兄さんの目から、涙がこぼれ落ちた。
白凪ハク(どぬの兄)
そんなわけない。 兄さんは何も悪くない。 ただ、誰かを信じたかっただけだ。 誰かと仲良くなりたかっただけだ。 なのに、どうして。 どうして、兄さんがこんな顔をしなきゃいけないんだ。
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
どぬく(幼い)
兄さんは僕を見つめたあと、静かに抱きしめてくれた。
白凪ハク(どぬの兄)
僕も、兄さんを抱きしめ返した。
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
僕は刀を構えた
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
僕は刀の切っ先を彼女に向けた。
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
キィィィンッ!!✨ ルシェラの周囲に、緑色の星の光が集まり始めた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ゴゴゴゴゴ……!! 緑色の光が広がり、巨大な車のバンが出現した。 次の瞬間――。 ガシャンッ!!
僕の身体はバンの中へ引き込まれ、扉が勢いよく閉じた。 ガチャッ!!
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
バンの外から、ルシェラの笑い声が響く。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
僕は、静かに周囲を見回した。 閉じ込められた。 それだけだ。 こんな魔法で僕を止められると思っているのか?
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ザァァァァッ!!💧 バンの床から、水が一気に流れ込んでくる。
けれど――。 水が僕の足元に届くよりも早く。 僕は刀を構えていた。
ヒュンッ!! ザシュッッッ!!⚔️💚 一閃。 緑色のバンが、真っ二つに斬り裂かれた。
バキィィィンッ!! 魔法の光が砕け散り、水が地面へと流れ落ちる。 僕は刀を軽く振り、刃についた水滴を払った。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
僕は刀を構え直した
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが両手を広げた。 キィィィンッ!! 無数の星の光が空中に浮かび上がり、森を照らす。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
パァァァッ!!✨ 景色が歪んだ。 目の前にいたルシェラの姿が、二つ、三つ、十に増えていく。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
スッ……。 僕は、周囲の気配を探った。 風の流れ。 草木の揺れる音。 地面を踏む、かすかな足音。
どぬく🦊🤍
バッ!! 僕は右へ踏み込み、刀を振り抜いた。
キィンッ!! 本物のルシェラが、慌てて魔法の盾を展開する。 けれど、刃は盾を大きく砕いた。
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが後ろに跳んだ。魔法の盾が砕け散る破片が、星の光となって消えていく。頬に薄く切り傷ができていた。血が一筋、頬を伝う
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは指先で血を拭った。それを見つめた
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラの声のトーンが変わった。甘さが増した。それは危険信号だった。この女が甘くなればなるほど、本気に近づいているということだ
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが水の槍を無数に生み出した
ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!! 水の槍が、四方八方から僕に迫る。
どぬく🦊🤍
僕は地面を蹴った。 ヒュッ!! 身体が宙を舞い、最初の槍をかわす。
次の瞬間、刀を振り下ろした。 ザンッ!! 水の槍が真っ二つに裂け、霧のように消えていく。
ザシュッ!!
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラは後ろへ飛び退いた。 僕は追撃の手を緩めない。 右から一閃。 左から一閃。
彼女が魔法を放つたびに、僕はそれを斬り払い、距離を詰めていった。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ルシェラが怒りに任せて、強大な魔力を解き放った。 ゴゴゴゴゴ……!! 緑色の光と水が渦巻き、巨大な魔法陣が地面に浮かび上がる。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
僕は刀を構えた。 逃げるつもりはない。 ここで終わらせる。 兄さんを傷つけた女を。 じゃぱぱを殺そうとした女を。 これ以上、誰かの心を踏みにじらせないために。
どぬく🦊🤍
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
ドォォォォンッ!!💥 巨大な魔法が、僕に向かって放たれた。 森を揺らす轟音。 吹き荒れる風。 緑色の光が、視界を埋め尽くす。 けれど、僕は一歩も退かなかった。
どぬく🦊🤍
ザァァァァンッッ!!⚔️✨ 刀が、一閃した。 強烈な光が森を包み込む。 そして――。 ピシッ……。 ルシェラの身体に、細い亀裂のような光が走った。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
彼女は、自分の身体を見下ろした。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
その声は、最後まで怒りに満ちていた。 パキッ……。 彼女の身体が、光の粒へと変わり始めた。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
サラサラ……。 緑色の髪も。 青い瞳も。 その身体も。 すべてが、少しずつチリとなって崩れていく。
翠星ルシェラ(星水の狂笑精霊)
最後の言葉は、風に消えた。 サァァァァ……。 そして――。 翠星ルシェラは、チリとなって消えた。 森には、静寂が戻った。
どぬく🦊🤍
僕は刀を鞘に収めた。カチン。乾いた音。それだけだった。何の感情も込められていない、いつもの動作
魔王軍幹部No.1、翠星ルシェラ。消滅。あっけない終わりだった。だが殺された側には、何の感慨もない。自業自得。因果応報。それだけのこと
🍃ザァァァ……。 森の中に、静かな風が吹いていた。 翠星ルシェラとの戦闘は終わった。 あの女は、もういない。
これで、もう誰かがあの女に騙されることもない。 兄さんを傷つけた女も。 じゃぱぱを殺そうとした女も。 もう、いない。
なのに
胸の奥が、妙に重かった。 僕はそんな感覚を振り払うように、くるりと後ろを向いた。
どぬく🦊🤍
早く、この場所から離れたかった。 ルシェラのことも。 兄さんのことも。 じゃぱぱのことも。 今は、何も考えたくなかった。 一歩、踏み出そうとした。
どぬく🦊🤍
ぐらっ……。 視界が、大きく揺れた。
ドサッ!! 僕は、その場に倒れ込んだ。
身体から、一瞬で力が抜けていく。 足に力が入らない。
🌿ガサガサッ……! 落ち葉が舞い上がる。 地面に手をつこうとしたけれど、腕にも力が入らなかった。
どぬく🦊🤍
何とか起き上がろうとする。 けれど、身体が言うことを聞かない。
腕に力を込める
それでも、立ち上がれなかった。 ……どうやら、戦闘で力を使い果たしてしまったらしい。
あの女との戦いでは、複数の属性を重ねて、普段以上に力を使った。 戦っている最中は、怒りで疲れなんて感じなかった。
でも、戦いが終わった途端。 今まで無理をしていた身体に、疲労が一気に押し寄せてきたんだ。
どぬく🦊🤍
僕は地面に片手をつき、何度も立ち上がろうとした。 だけど――。
どぬく🦊🤍
また、身体が崩れた
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
ふとした瞬間、頭の中にある光景が浮かんだ。
――数年前。 ☀️暖かな日差しが降り注ぐ、春の庭。 (白凪ハク)「どぬくー! ルシェラが来たよー!」 (どぬく)「えっ!? 本当!?」 幼い僕は、嬉しくなって兄さんのもとへ駆け寄った。 そこには、兄さんと翠星ルシェラがいた。 (翠星ルシェラ)「こんにちは、どぬくくん♪」 (どぬく)「こんにちは、ルシェラ!」 白凪ハク)「今日は三人で遊ぼうよ!」 (どぬく)「うんっ!!」 僕たちは、庭で追いかけっこをした。 (白凪ハク)「待てー! どぬくー!」 (どぬく)「やだー! 捕まらないもん!」 (翠星ルシェラ)「あっ、ハクくん! そっちに行ったわよ!」 (白凪ハク)「よーし! こっちだな!」 タタタタッ!!🏃♂️💨 (どぬく)「わぁぁっ!? ルシェラ、裏切ったなー!」 (翠星ルシェラ)「ふふっ! 作戦成功♪」 (白凪ハク)「よーし、捕まえた!」 ギュッ! 兄さんが、僕を抱きしめるように捕まえた。 (どぬく)「あははっ! 兄さん、ずるいよー!」 (白凪ハク)「えへへっ! 作戦勝ちだね!」 (翠星ルシェラ)「二人とも、本当に仲がいいんだから♪」
どぬく🦊🤍
今のは……。 昔の記憶。 兄さんと、ルシェラと、三人で遊んでいた頃の記憶だった。
どぬく🦊🤍
どうして、今になって思い出すんだよ。 あんな女のことなんて。 思い出したくもないのに。
僕は、唇を噛んだ。 でも、一度浮かんだ記憶は消えてくれなかった。 笑っていた兄さん。 楽しそうに走り回っていた僕。 そして――。 僕たちに、優しく微笑んでいたルシェラ。
思い出すな。 あんな時間は、もう戻ってこない。 あの笑顔は、もう本物じゃなかった。 あの約束も。 あの言葉も。 全部、壊れてしまったんだ
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
そうだ。 僕は、あいつを許していない。 兄さんを傷つけたことも。 あの日、僕たちの大切な時間を壊したことも。 全部、許せない。 それなのに――。
ルシェラを倒したはずなのに。 もう、あいつはいないはずなのに。 どうして、あの頃のことを思い出すだけで、こんなにも苦しくなるんだろう。 僕は、ぎゅっと目を閉じた。
ポタッ……。 頬に、何かが落ちた。
もう一滴。 ポタッ……。 僕は、震える手で自分の頬に触れた。 濡れていた。
涙だった。 僕は泣いていた。
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
悔しかった。 ルシェラを憎んでいる。 本当に、心の底から憎んでいる。 あいつのことなんて、もう思い出したくない。 二度と、顔も見たくない。 ……それなのに。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
俺は、少し前の出来事を思い返していた。 翠星ルシェラ。 魔王軍の幹部で、人を騙すことに長けた恐ろしい精霊。 そんな相手と戦ったどぬくは、冷静で、強くて、誰にも頼ろうとしない男だった。
だけど……。 相手が相手だ。 あんな恐ろしい精霊と戦ったんだ。 どぬくだって、無事で済むとは限らない。 だから、心配になって探しに来た。
そして、俺は気づいた。 どぬくの頬に残る涙の跡に。 その赤と青の瞳が、ほんの少しだけ潤んでいることに。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬくは一瞬、動きを止めた。 そして、慌てたように袖で目元を拭った。
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
冷たい声。 いつもと変わらない、感情を押し殺した声。 だけど……。 さっきまで一人で泣いていたことを、俺は見てしまった。
じゃぱぱ🦖💚
俺は、それ以上追及しなかった。 無理に聞き出したって、どぬくが話してくれるとは思えない。 それに……。 今のどぬくは、きっと誰にも見られたくない姿を見られてしまって、困っているんだと思う。 だから俺は、ただ隣にしゃがみ込んだ。
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
どぬくは地面に手をつき、ゆっくりと立ち上がろうとした
足に力が入らない。 何度も立ち上がろうとする。 けれど、体は言うことを聞いてくれなかった。
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
そして俺は、どぬくの前にしゃがみ込んだ。
どぬく🦊🤍
俺はどぬくの体を支えながら、そのまま軽々と背中に乗せた。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
軽い。 いや、軽すぎる。
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
俺がよろけた。どぬくの体がずり落ちかける。俺は慌てて背負い直した
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
じゃぱぱ🦖💚
どぬく🦊🤍
魔王軍の人(使いまわし)
魔王
魔王軍の人(使いまわし)
魔王軍の人(使いまわし)
魔王
魔王軍の人(使いまわし)
魔王
魔王
魔王軍の人(使いまわし)
魔王
魔王軍の人(使いまわし)
白凪ハク(どぬの兄)
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コメント
2件
最高じゃん
みぅ🤍🥀です。 第1章、読み終わりました……。もう、冒頭から胸がぎゅっとなる展開でした。どぬくの「お兄ちゃん」を信じる無邪気な笑顔と、裏切られた後の「もう誰も信じない」という決意の対比が痛すぎて。まだ幼いのに、あそこまで心を閉ざしてしまう理由がひしひしと伝わってきました。それでも、じゃぱぱみたいに無邪気に近づいてくる人が現れて、ちょっとずつ何かが変わるかもしれない…と思わせてくれるラストが希望で、続きがすごく気になります。KOKOさん、素敵な物語をありがとうございます。