主
主
主
主
主
『ガラスの破片を拾うは桜の子』
主
主
らん
なつ
すち
いるま
みこと
こさめ
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 暴力表現過多⚠️ 年齢操作注意⚠️ 兄弟パロ注意⚠️ 関東組虐められ注意⚠️
主
主
主
Prolog
──ガシャン。
食卓の上に投げつけられた皿が床に叩きつけられ、粉々に砕け散った。
破片が四方に飛び散り、蛍光灯の光を鈍く反射する。
その中心に立たされているのは、長男・らんだった。
怒鳴り声と同時に、父の大きな手が振り下ろされる。
乾いた音が頬を打ち、らんの身体が小さく揺れた。
だがらんは声を漏らさない。
唇を固く噛み、表情を動かさぬまま立ち尽くす。
横で見ていたなつの瞳から、堪えきれず涙があふれ出た。
なつ
なつ
必死に叫んでも、父の視線は一瞥すらしない。
すちは床に散らばる破片を素手で拾いながら、泣き声を漏らした。
すち
だが、その手は小刻みに震え、破片で指先が赤く染まっていく。
らんは弟たちを振り返らず、ただ真正面を見据えたまま、父の怒気をすべて受け止めようとしていた。
らん
らん
掠れた声でそう告げるその姿は、強さではなく、痛みを押し殺す哀しさの象徴だった。
なつ
なつが叫んで前に出ようとした瞬間、らんの手が伸び、弟の肩を押しとどめる。
振り返ったその顔には、腫れ始めた頬と血のにじむ唇。
けれど、その目だけは優しく弟を守ろうとしていた。
らん
らん
その言葉に、なつは喉の奥で声を詰まらせた。
どうして自分は兄を守れないのか。
どうしてただ泣くことしかできないのか。
悔しさと恐怖で心がぐしゃぐしゃにかき乱される。
すちは震える手で拾った破片を握りしめながら、歯を食いしばる。
すち
声は震えていたが、涙に滲んだ瞳は確かに兄の背中を見つめていた。
再び父の怒鳴り声が響き、拳が振り下ろされる。
らん
鈍い音が室内に響くたび、弟たちの体も一緒に跳ねた。
破片の散らばる床にらんの影が落ちる。
その影は細く、今にも砕けてしまいそうだった。
──守りたい。
けれど、その一歩が踏み出せない。
泣き叫ぶ弟たちの視線を背に受けながら、らんはただ黙って立ち続ける。
砕けたガラスの破片を拾い集めるのは、弟たちの小さな手。
けれど、砕け散った心を拾えるのは、誰もいなかった。
Prolog・了
主
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主
主
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡10
主
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コメント
6件
最&高だぁぁぁぁぁぁ⤴ マジで好き!!!!!!! 続き楽しみにしときます!
まじで兄弟パロ大好きなんですよ!!天才が好きなパロを書くとまじ神作になるので最高ですッ!!ありがとうございますッ! 関東組推しで、しかも性癖歪んでる僕には最高ですッ!
ん! めっちゃ面白そう… 続き楽しみ!!!!!!!!