大嫌いの裏返し

目が覚める

学校に行くのが嫌だ．

昨日のことがすこし気まずい

彼が嫌いだ

優しい、クラスの人気者の彼が

告白されたのは嬉しかった

心臓が飛び出る程

俺は、彼が好きだったから

学校。ついてしまった

おはようと言いながら あいつは近付いてくる

俺はそれに少し距離を取る

俺たちのこの関係はなんなんだろうか

俺に好きと伝えてくるお前が嫌い

その度、裏切られていくような 感覚に陥る

いつもなら素っ気ない返事を返す

おまえに、素っ気ない態度してるのに

なんて呑気にいうbr

俺との約束を破ってまで、 好きになってしまう理由が

あぁ、ほんと嫌いだ

おまえも

おれも

4時間目の授業がおわる。

みんなせっせと弁当の準備をしだす

無理。

と言ってもこいつはついてくる。

前言ったけど無駄だった

俺はbrを無視して屋上へ向かう

決して肯定した訳ではない

勝手についてきてるだけだ。

どうやら先客がいたらしい

別のクラスだが友達のnkだ。

どうやらnkの友達がbrと友達っぽい

そういい俺の肩を組んでくる

nkは好きだ．

ずっと俺の隣にいてくれる

大切な友達

正直nkに相談したかったから。 こいつのこと。

雑談をしているとbrが質問をする

時の流れは早いな．

やはり、人は時間が経つとどうしても忘れてしまうもの、なのだろうか

なあ。br。

覚えてるか？

俺とした約束のこと。

...話を聞いていなかった．

適当に笑う

brのことだ。

どうしたらいいのか。まずは nkに聞くのが一番だろう。

nkなら信頼して話せる。

...2人きりだ．

静寂が俺を襲う

風の音しか聞こえない

と、いい。俺は歩き出した

ふわんっと、何かが俺を包んだ

brだ。

こいつは何を考えている？

恥ずかしい．

外でハグなんて．しかも男同士。

周りが見たらなんていうか。

ばれている。

まあそりゃそうか。

態度に出していたから．

俺はbrから逃げるように去っていった

まだ体からbrの温もりが残っている

俺の顔は熱を帯びていた。