テラーノベル
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マイキーたちが来なくなってから、私はあの神社に行かなくなった。
最初のうちは、「今日は来るかも」
そう思って、何度か足を運んだ。
でも__
誰もいなかった。
バイクも笑い声も
あの輪の中にいた金髪の人も。
友達
友達に言われて、はっとする。
紡
理由は説明できなかった。
行けば会える気がして、行かなければ、約束はそのままでいられる気がした。
ランドセルを背負って帰る途中、何気なく小指を見る。
紡
小さい頃は、あんなに大きく感じたマイキーの手。
今は、もう思い出の中だ。
制服が変わって、身長も伸びて、声も少し低くなった。
恋の話をする友達が増えた。
友達
紡
即答だった。
本当は、「いない」というより「分からない」。
誰かを好きになりかけるたびに、何故かあの人の笑った顔が浮かぶ。
「約束な」
その一言が、頭に残ったまま、離れなかった。
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