席替の日の放課後
たける
さ、帰ろうかな
たける
なあ、り…
さくら
ねえ、たける君
たける
なに?
たける
(今日コイツやたら話しかけてかるな)
さくら
いいずらいんだけど…
さくら
凜香ちゃん、たける君の事迷惑なんだって…
たける
え…
たける
なんで?
さくら
なんかーいつも一緒になんかしてきて…
さくら
キモイだって…
たける
は?嘘だろ?
たける
凜香がそんなこと…
さくら
悲しいのは分かるよ
さくら
一番仲良かったもんね
部活も一緒に入ってたし
部活も一緒に入ってたし
たける
迷惑か…
たける
教えてくれてありがとう
さくら
多分凜香いちよういつも通りに話しかけて来るから
さくら
凜香の為に無視してあげて…
たける
あ、うん
凜香
ねえ、たけ…
さくら
たける君一緒にかえろー
たける
あ、うん
それからは凜香とはなしていない… 嫌われていても好きな人の凜香に迷惑はかけたくない…
たける
母さん俺部活やめるわ…
たけるの母
なんで?
たけるの母
なんかあった?
たける
(凜香と顔があわせずらいなんていえない)
たける
なんかスポーツやりたくなっちゃったw
たけるの母
あら、そう
たけるの母
わかったわ
同時刻 凜香の部屋
凜香
たける本当に私の事嫌ってるんだ…
ピロン
凜香
あ、たけるからだ…
たける
凜香
え…嘘!?
凜香
待ってまだ伝えたいことが…
トーク相手がいません
凜香
そんな…
たけるの部屋
たける
おし、これであいつは俺の事で迷惑かからないはず…
たける
よかった
「よかった」その言葉とは裏腹に
たけるの頬を涙が伝っていた
最終的に最初に伝えたかった
好きが伝えられずに悲しいのか、凜香に迷惑と思われてもうこれから話せないことが悲しいのかわからなかった
いや、分かりたくなかった
しかし、悲しみはたけるで終わらない…
凜香
私はもしかしたら君が好きだったのかもしれない…
凜香
こんなに…悲しい…んだもん
でももうとどかないはずのこの気持ちが…
死にそうなぐらい胸を締め付ける
私の初恋は自分の気づく前に散っしまった
凜香
ねえ、たける
よんでみる
返事がなくても聞こえてなくてもいう
自分を励ますかのように
凜香
私は君の好きだよ君は嫌いでもすきだよ!
たける
なあ、凜香
凜香には聞こえない
知っている
でも
いいたい
嫌われてると知っていても
伝えたかった自分の気持ちをこめて
たける
俺はお前が好きだ
たける
お前が俺をキモイとか迷惑とか思っていてもそれでも
たける
好きだ!
でもこの気持ちがとどかないのは知っている…







