僕
あれはいつだったっけ。
僕
僕が"通行人A"になった初めって
僕
あ、小学1年生の時が最初の出来事だな
僕
僕がお母さんと近くの大通りの横断歩道を渡ってた時。
..小学生1年生...
僕
おかーさん!今日の晩御飯なーに?
お母さん
んー何食べたい?
僕
...カレーがいい!
お母さん
分かった、今日はカレーね!お母さん張り切っちゃうわー
僕
やったー!楽しみ!
僕とお母さんは横断歩道を渡りながら、その日の晩御飯の事を話していた。
僕
ん、なんだろ...
僕
!!
辺りが全部止まったのだ。
人も街も何もかもが、
何故か自分だけが動いていた。
僕
お、お母さん?
僕
あれ、皆動かない...
僕はとても怖かった。さっきまで喋って居たお母さんが急にニコニコ顔を貼り付けたまま動かないしね。
僕
あ!お姉さんが動いてる!
その時の光景は鮮明に覚えてる。
高校生位の女の子が空中に浮いていた。
その子の目の前には太陽を小さくしたものがふわふわと浮いていた
僕
...
僕
なんだろ...
女の子はそれに触れ辺りはぐらんと回った。
僕
!!...
僕
あ、あれ?
お母さん
んー?どうしたの?
僕
え、いや今皆止まって...
お母さん
?まさかこんな時間にもなって寝ぼけてるんじゃないのー?
僕
んー?そうかなー?
僕はお母さんの言った事が正しいのかと思った。
だってそんな事起るはずがないと、そう思ってたから
僕
そうそう。小学生1年生の時からこうなったんだよねー
僕
んーあの時はびっくりしたなー
僕
次に起きたのは2年生の冬。
僕
友達と喋っていた時だった
2年生...
僕
そーだよねー!
友人B
なー!
僕
あ!そろそろ帰らないと!
友人B
わかったばいばーい!
友達と遊んでから帰っていた途中
僕
ん?
急に目の前に居た男の子が居なくなった。
だけどそれは縮んで居たのだった。
何故それがわかるのかと言うと間違って踏みそうになったからである。
僕
おっとっと!
僕
な、...あり...?いや...人?
僕
...
僕
あ!帰らないと!
馬鹿な僕は怖かったし訳が分からなかったから家に帰ることにした。
僕
おかーさんただいま!聞いてよ!
お母さん
おかえりーどうしたの?
僕
じつはね!
さっきあったことを包み隠さず話した
お母さん
ええ、また寝ぼけてるんでしょー。
お母さん
ほら、去年の夏にもこんな事喋ってたじゃない
僕
んー
僕
そうだね!
その時は僕がおかしいと思った。
だってお母さんがおかしいと言っているから。
僕
あー今となってはねー
僕
そこからどうなったんだっけー