コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️注意⚠️ かなり時間が飛びます。 ・キャラ崩壊注意
鍾魈っぽいシーンがありますが、自分が地雷なのでそんなつもりは一切ありません。ご了承ください。
あれから約一ヶ月。
空
魈
空
魈
空
魈
空
魈
夏休みまであと2週間という所まで来た為、他の生徒達も浮き足立っている。
空
魈
空
魈
空
魈
魈と絡むようになったからか、あのいじめっ子達も自然と空に関わらなくなって行った。 まぁ、一般生徒からも遠ざけられているが、空には関係の無い話だ。
空
魈
魈
モブ
魈
徐に魈が声のした方を見ると、恐らくクラスメイトらしい女子の姿がある。
恐らく、というのは魈がクラスメイトの名前や顔を覚えていないためである。 だが、この女子生徒の顔は少しだけ見覚えがある。
モブ
魈
今日も当然空と帰る約束があるが、数分くらい遅れた程度で彼は怒るほど心が狭い人物ではない。それに、詳しい時間の指定は無いのだ。遅れるも遅れないもないだろう。
魈
モブ
魈
短く返事をすると、女子生徒は嬉しそうに自分の席へ戻って行った。
指定された場所で待っていると、小走りで件の女子生徒がやってきた。
モブ
魈
こういう時、普通なら「待ってない」と言うのだろうが、素直に待ったと伝える所が魈らしい。
モブ
一体何の用なんだろうか。何か言いたげにもじもじしている彼女を小首を傾げて見ていると、ようやく彼女の口が開く。
モブ
魈
まさかの告白に魈は面食らう。 頭を下げながら返答を待つ彼女は、やはり緊張しているようだ。
魈は驚く程に顔が整っている。 話した事がない相手でも、その顔に魅了されて恋心を抱く者も出てくるだろう。
その上、彼は不良という噂は流れているが、有名では無いが成績自体は優秀だという噂も同時に存在する。
容姿端麗で成績優秀。それに、中学生なら不良だからこそ寧ろ好きだ、という人もいる。 そんな要素を持つ魈に、彼女は一目惚れしたのだろう。
告白を聞きながら魈は思う。そうだ、確か彼女はクラスの中心にいる生徒だ。そんな人物が何故自分に告白してくるのかと更なる疑問を募らせながら、魈は口を開く。
魈
モブ
魈
モブ
魈
モブ
……予想以上に性格の悪い女だったらしい。魈は内心頭を抱えながらも言葉を続ける。
魈
モブ
魈
怒って少し地面を強く蹴りながら帰る女子生徒の背中を見ながら、魈は疲れた様な溜息を吐いた。
そんな魈の姿を、遠くで静かに眺める人影が一つ。
空
会話の一部始終を聞いていた空は、優越感に口元を歪めながら歩き出す。
空
どこかおかしそうに空は小さく笑い声を上げる。
さぁ、早く待ち合わせ場所に戻ろう。待っていなかったら不自然に思われてしまうだろうから。
校門前
空
魈
空
魈
空
何故だろうか。 普段の自分であれば、生徒に告白されたと言うだろうが、何故か空にはこの事を知られたくない。
魈
空
気を紛らわすように少し早足で歩き出す魈の横を、空が並んで歩く。
……何故だろうか。今は少しだけ、空に顔を見られたくない。
魈は少しだけ、空から目線を逸らしながら家路を辿って行った。
魈
甘雨
魈
甘雨
魈
ソファに腰掛ける魈の隣に座りながら甘雨は穏やかな笑みを浮かべ、話の続きを待っている。
魈は甘雨と目を合わせようとはしていないが、自分なりに言葉を選んでいるようだ。
魈
甘雨
魈
空と「どうなりたいか」という言い方の時点で確信していた。近頃の様子も含めて、何となく恋をしているんだろうなとは感じていた。
甘雨は甘雨で腐女子だが、現実とBLを一緒にする程では無いため、相手は空の友人の女子だとかクラスメイトの女子だろうと思っていたが。
魈
甘雨
顔を逸らして不機嫌そうにし、喋らなくなってしまった魈を少し宥めて話を続ける。
最近の魈は、比較的よく話すようになった。それは特に、元から魈と関わる機会が比較的多かった甘雨がよく知っている。
魈
甘雨
甘雨
敢えて、相手が誰とは言わなかった。そういうのは自分で気付くべきだし、もしも間違っていたら死ぬほど恥ずかしい。
魈
甘雨
甘雨は少し苦笑いをする。
人と関わる機会が極端に少なかった魈は、きっと親愛と恋愛感情を一緒にしているのだろう。
甘雨
魈
鍾離ならきっと魈へ対して恋愛感情も無いだろう。告白されてもそれを了承する事はしないだろうし、彼ならきっと自分よりも的確に、魈に恋愛感情と親愛に違いを教えてくれるだろう。
……まぁ、腐女子な甘雨からすれば本当に魈へ恋愛感情があるかもだとか、そこからベッドイン……なんていう妄想も今、少しだけしてしまったが。
甘雨
魈
案外魈には信頼されていたようだ。突然自分へ対する信頼を垣間見て、甘雨は少しむず痒くなったが。
甘雨
魈は鍾離が使用している寝室の前まで来ていた。コンコン、と扉をノックすると、中から入るように言われる。
魈
鍾離
魈
鍾離
魈
魈は静かに鍾離の前の床で正座し、深く頭を垂れる。
魈
土下座の様な、というより最早普通に土下座をしながらそう静かに想いを伝える魈の姿は、とてもじゃないが告白シーンのそれには見えない。
鍾離
魈
鍾離
魈
鍾離
魈
鍾離
魈
鍾離
告白を受け入れられないことは分かっていたが、それでも少し苦しいものがある。魈はそんな気持ちを抑えながら、ゆっくりと顔を上げる。
鍾離
魈
鍾離
魈
鍾離がそう言った時、頭を過ったのは金髪の少年の姿。 ……いいや、きっと違う。そんなはずはない。
魈
鍾離
魈
目線を逸らし、少し気まずそうに一礼すると、魈は部屋を出ていった。
魈
魈は自室のベッドに寝転がって、天井を見上げる。
魈
どうすべきなんだろうか。 自分の感情も整理できず、恋心を抱く相手も分からないままだ。
魈
緊張が解けたからだろうか、眠気がやってきた。 考えていても仕方ないと切り替え、魈は眠気に身を委ねて眠りについた。
この後ルート分岐が入ります。投票はまだやっていますので良ければこの話or投票用の回のコメントにヤンデレルートかラブラブルート(仮名)どっちがいいか書き込んで下さい。 件数が多かった方のルートで書きます。
最後まで閲覧ありがとうございました〜