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ホールではたっつんが忙しそうにしていた
そんな様子を眺める事しかできず
体が動かない
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hr
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心配そうに覗き込んでくるたっつんは
それはただの仕事仲間への純粋な気遣い
俺の心とお腹の中には、彼との繋がりが確かに宿っている
けれど、失敗をフォローしてもらったあの人同じように
素直にはなれなかった
hr
tt
言える訳ない
俺はエプロンの上から まだ平らな自分のお腹をそっと撫でた
俺はあの一夜をなかったことに出来なかったんだ
休憩中
たっつんに伝えられないまま、日ごとに増す
彼への思い
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no
hr
no
no
そう言いながら俺の隣の席でお弁当を広げる
hr
no
なおきりさんはいつも何かと相談に乗ってくれる
ダイナーの先輩だ
hr
no
no
hr
no
hr
優しいその言葉に、胸が締めつけられて
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俺は震えるこえで、あの一夜のこと
そしてお腹に宿った命のことを打ち明けた
なおきりさんは驚いた顔をしてたけど
最後まで黙って聞いてくれた。
no
hr
hr
hr
涙が溢れて止まらない
no
no
なおきりさんのその言葉に、俺は意を決した