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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

琴美の友達

よくやるよね〜美琴〜

桜田琴美

ははは…葵先生のためだからね…そろそろ死にそうだけど…

琴美の友達

でも、長谷っちもこの頃頑張ってんじゃん?

桜田琴美

なんで??

琴美の友達

この前、結構夜遅くまで遊んでて、帰りにばったり会っちゃってさ、

琴美の友達

まぁ、長谷っちは気づいてないと思うけどさ。

琴美の友達

終電にスーツで走り込んで来て、ビックリしちゃってさ!

琴美の友達

しかも片手にあんたの補習のプリントと、数学の参考書?持っててさ。赤ペンで必死に間違えてるとこ直してたよ〜?

琴美の友達

まぁ、担任と、学年主任、テニス部の顧問にあんたの補習となると

琴美の友達

あの鬼でもそろそろ体もたないよ?

琴美の友達

もう少し、優しくしてやんな〜?

うそ…初めて知った…

そんな、こんな自分の為に毎日毎日忙しいのに、時間を掛けてくれてるなんて…

それから、長谷先生への気持ちに変化が…

長谷奏多

ここが、a+43-…になるから…

桜田琴美

(長谷先生って意外と手綺麗なんだな…

桜田琴美

(男の人って感じで、大きくて…優しい手してる…

私は無意識に長谷先生の手に触れてた…

長谷奏多

………桜田?

桜田琴美

え?

名前を呼ばれて、我に返った。

桜田琴美

えっ!!あ、す、すいません!!

長谷奏多

どうしたんだよ?今日変だぞ桜田熱でもあるのか?

おでこに長谷先生の大きな手が当たる…

なんだろう。苦しい。

痛い。

息が出来ない。

心臓がはち切れそうなくらい早い脈を打ってる。

うそ…葵先生と話す時よりも、ドキドキして逃げてしまいたくなる。

長谷先生にこんな気持ちになるなんて思ってなかった。

《つづく》

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