責任

責任、とってよ。

事件は昨日に遡る。

仕事が終わり、家に帰った時。

ネクタイを外すことを止め、 首を傾げて僕は聞き返した。

韓国はベッドの端に ちょこんと座り、俯いて 言った。

嘘ばっか。本当は"この関係" を終わらせたい癖に。

僕達は"試し"で 付き合っている。

いや、それを思ってるのは 韓国だけだ。

僕は本気だ。

本気で好きで告白して…

曖昧な返事をする彼に 「試しでもいいからお願い」 と頼んだら

少し考えた後に 「OK」をくれた。

嬉しかった。

でも、それは僕だけだった。

あの時も。

今も。

そして、これからも＿＿

ほら、 「そういう返事が 欲しかったんじゃない」 みたいな顔してきた。

韓国は黙ってベッドから 立ち上がり、

黙って僕のネクタイを 引っ張りベッドへ誘ってくれた

こうして今日も 僕達はいけない夜を過ごした。

…僕が黙って それだけで終わると思った？

馬鹿だなぁ…韓国の純粋さは 僕のような悪魔にとって とても扱いやすい玩具だ。

そこを、上手く利用して…

僕のものにしてみせる。

いつかは絶対僕だけに 染めてみせる。

(翌朝)

僕は妊娠検査薬を見せた。

僕は人生できっと初めて涙を 沢山流す、"演技"をした。

韓国の言う通り、妊娠は嘘。 ただ赤いペンで線を引き 妊娠させたように見せただけ。

こうして罪悪感を押し付け 僕が支えていく… なんて完璧な人生計画なの だろうか…僕自身に100点満点 をつけたいぐらい。

ふふ、顔が真っ青になる 韓国も愛おしい。

これから宜しくね？

韓国＿＿＿♡