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俺は今日もこの道を歩く。

幼馴染に捨てられた、親が死んだ、この場所を。

消せない記憶が、全て悟ってくる。

舞灯

かいおはよ~

華唯

はよ、

真那

おは、

華維

…、

おは~

誰も、俺に挨拶なんてしない。

だって、人殺しだもんね。

華唯

お、しずく学校来んの?

来ると思うよ。

舞灯

成長だよぉ~(泣

真那

泣くなってw

華維

……

華維

はぁ、

華維

ふ、ぅ

教室を通る風。

教室を輝かせる太陽。

騒がしいクラス中の声。

teacher

はい、HR始めんぞ〜

教師の声も全てが苛立たしい。

華維

はぁ、

それから逃げるように俺は教室を出た。

華維

やっぱ、屋上はいいな。

ガチャその音と共に誰かが入って来る。

え、

華維

あ、ッ

人が来るなんて思ってなかった。

なに、サボり?

華維

……ま、

へ~、自分も。

華維

俺と話してたら呪われるよ。

半分嘘で半分本当。親は俺のせいで死んだ。

じゃあ、都合がいいや。

自分死にたいんよね。

呪ってよ。

華維

…、

華維

れいがいるじゃん。

れいは、なんか。

一応自分の方が年上だからさ、

華維

そ、

久しぶりに話した幼馴染は、ずっと暗めなしずくだった。

昔の俺はちょっと怖くて避けてたけど、w

なんでサボってんの、?

華維

だるいから。

君が言うと色んな意味で捉えられるかもね。

そんなことを言いながら笑う君。

今日はちょっと楽しかったな。

しずく、意外と優しいんだ。

華維

はは。

できるかな。仲良く、

期待するだけ無駄か。

 

ねえ、君はさ

 

なんで諦めちゃうの?

 

誰かが手を差し伸べてくれるか、なんて分からないけど、

 

君は君の生きたいように生きて欲しいな。

華維

ん、

華維

ん?

生きたいように、ね。

今日は土曜だし、散歩してる。

華維

……

ここ、昔遊んだな、

まあ、どうせもう関係ないけど

 

なんで諦めちゃうの?

……誰だよ。

真那

あれ、人殺しじゃん。

華維

っ、ぅ?

真那

まだ、いたんだ。

真那

誰も君を必要としてないのに、

華維

…ん…い

真那

は?

華維

ごめんなさい

華維

生きててごめんなさい。

真那

はwだる

華維

ぅ(涙.滲

なんで泣いてんだろw

馬鹿じゃん。

……死にたい。

華維

………、

「誰も君を必要としないのに」

華維

っ、

華維

どうせ、誰もっ

華維

華維

あぁ、来ちゃった、w

華維

最期くらい、

華維

いたかったな(涙.滲

一緒に笑ってくれるまひも、

悪いことしたら一緒に謝ってくれるかいも、

何処でも助けてくれるまなも、

慰めて元気付けてくれるれいも、

もういない。

バカするのも、怒られるのも

泣くのも、笑うのも

もう、期待できない。

いらない。そんなもの捨てろ。

俺は、これでいいの。

華維

………(海.入

冷たい。

しずくにお礼だけ言っとけばよかったな。

ま、いいか。

苦しい。辛い。

けど、多分もう、

死ねる、から、。

ーーー、

ーー!?

はっ、

ちょっと遅かった、な

救急車

しずく、!

舞灯

大丈夫⁉︎

あ、れい、まひ

と、みんな。

真那

意識不明だって聞いてーーーー

、、自分じゃない。

華唯

は?

けいが自殺しようとしたの。

華唯

…は?

君たちのせいだよ?

散々苦しめておいて、おばさんたちだって自分の命じゃなくて

けいの命を守ったんだ。

独り苦しめちゃダメでしょ。

華唯

っ、

華維

ん、ぁ…?

けい、

華維

し、ず…?

うん、

nurse

目が覚めましたか?

華維

は、い

nurse

今の気分は、

華維

ーーーーー、ー

死ねなかった、んだ。

nurse

では、失礼します。

華唯

おは、よう

華維

か、い?

華唯

っ、(涙.溢

華唯

ごめん、俺、

華唯

けいが苦しんでるの知って、

華唯

でも、っ、俺

華維

いいよ。もう、どうせ

 

『なんで諦めちゃうの?』

華維

、!

華維

つら、か、った

華維

もう、要らないんだって、

なんで、諦めたでしょ?

いいよ、そういうの、

話さなくていい、俺だけ知ってればそれでーーーーー

『本当にいいの?』

華維

、よくないよ(声.小

華唯

ごめん、ごめんっ

華維

いいよ、

きれ~だねぇ、

華維

ん、

自分海は嫌いだったんだよね。

華維

へ~

……、

気持ち、伝えていい?

華維

ん、

好きです、

絶対捨てないから、

一緒に居てください。

華維

よろしくお願いします。

きっと、あの思い出は一生の傷。

だけど、あの挫折は一生の絆を生んだ。

そして、俺の運命でもあった。

もしあのとき、雫ガー屋上に来ていなかったらーーーー

もしあのとき泣き叫んでいたらーーーー

でも、それも人生の思い出。

今、俺が俺でいられて、幸せだと思えるのは。

みんながいてくれたから。

ほんとにありがとう。

end

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