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熱い。
苦しい。
息ができない。
体中が痛い。
熱い、熱い───
明坂光希
朦朧とする意識の中、
目の前に転がる 真希先輩が見えた。
体中が焼けるように 熱くて痛い。
実際火傷を負っているのだろう。
明坂光希
明坂光希
明坂光希
明坂光希
霞む視界の中で、 私は何とか道返玉を顕現した。
明坂光希
辺りが淡く光り、 体の痛みが消えてゆく。
死への恐怖で竦む足を叩いて 立ち上がった。
明坂光希
明坂光希
明坂光希
明坂光希
明坂光希
明坂光希
蛇比礼に真希先輩を 運んでもらいながら、
私はその場をあとにした。
蛇比礼と共に 渋谷の街をを走り抜けていく。
109の前まで来た時、 人が横たわっていることに気付いた。
明坂光希
伏黒恵
引き摺り歩いたように 血痕が地面を濡らしている。
けど伏黒くんの息は 落ち着いていて、
誰かが反転術式を 施した形跡があった。
ドオオオオ!!!
明坂光希
と、目の前の建物達が ことごとく切り刻まれていく。
規模も技量も尋常じゃない。
私と伏黒くんがいる場所だけ わざと避けてるようだ。
明坂光希
目の前の光景に 唖然としてしまう。
高層ビルが 立ち並んでいた街は、
本当に何もない まっさらな平地になっていた。
明坂光希
明坂光希
両面宿儺
明坂光希
明坂光希
背後に現れた気配に 背筋が凍る。
少年院の時にやり合った 宿儺よりも何倍もおぞましい。
明坂光希
両面宿儺
宿儺の拳が私の腹に触れる。
ほぼ反射的に体が動いて、 急所は避けられた。けど、
明坂光希
明坂光希
恐怖で足がすくむ。
ふと目の前の伏黒くんと 真希先輩に目がいった。
明坂光希
明坂光希
明坂光希
明坂光希
両面宿儺
両面宿儺
明坂光希
明坂光希
覚悟は決まった。
明坂光希