テラーノベル
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暗い部屋
もう外は昼だろうか
高校のみんなはちょうど食堂に行ってご飯を食べている
嗚呼
私も行きたいな
私は数ヶ月前に睡眠障害と診断された
夜は寝れずに過ごし、昼くらいになるとやっと寝れる
そのせいで、学校にも行けない日が増えていた
私はただ、みんなと学校に行ける日を望んでいた
当たり前のこと。みんなと一緒に登校する。
私はそんな"普通"を探していた
放課後、学校から帰ってきたら
勉強。勉強。勉強
友達から誘われたカラオケも断り、テキストが縦積みされた机に座る。
俺は昔から地頭が良かった
中学、高校の試験ではいつも学年トップ
嬉しかった。
しかし
そのせいで、京都大学を受験してみようと言われた
俺は、
ただ、みんなと放課後、馬鹿みたいに遊びたかった
当たり前のこと。みんなと馬鹿みたいにたくさん遊ぶ。
俺はそんな"普通"を探していた
いつからだろう
学校に行けなくなっていたのは
クラスメイトからは無視され、あるグループからは、毎日のように蹴られ、悪口を言われる
僕は、みんなと喋りたかった
困った時は、助けてくれる友達が欲しかった
高校一年生の六月からいじめが始まり、僕は絶望した
いつも蹴ってくるグループ
止めるものはいない。僕はやめなって言って欲しかった
誰でもいい。
当たり前のこと。みんなと喋る。
僕はそんな"普通"を探していた
コメント
3件
神ですね(↩︎語彙力喪失)ありがとうございます!
すげぇ……(語彙力皆無)