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恋より先に、忠誠を。

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恋より先に、忠誠を。

17 - 16,この気持ちは、主従なんかじゃない

♥

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2025年07月29日

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16話目です!

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 兄弟パロ、執事パロ

ご本人様には一切関係ございません!
苦手な方はback推奨!

では!

どうぞ!

16 この気持ちは、主従なんかじゃない

月曜の朝。

登校の支度を終えたみことは、珍しく食欲のない様子でダイニングに座っていた。

目の前に並ぶトーストとサラダ。

手をつけることなく、フォークをただ指でいじっている。

すち

……みこと様、トマトが苦手なのは存じていますが、レタスにも箸をつけないとは

いつの間にか傍らに立っていたすちが、そうやって微笑んでくる。

それはいつもと変わらない口調。

でも──みことの胸の奥では、昨日から何かが変わり始めていた。

みこと

……なんやろ

みこと

昨日からずっと胸が変にザワついてるんよな

すち

体調が優れないのでしたら、お休みになっても──

みこと

違う、そういうんやなくて……

みことはふいに立ち上がり、椅子を押して歩き出す。

すちはすぐに後を追うが、屋敷の長い廊下を抜けた先、静かな中庭でようやくその背が止まった。

みこと

……なあ、すっちー

すち

はい

みこと

俺らって、ほんまに“主と執事”だけの関係なんかな

静かな春の風が、ふたりの間を撫でていく。

すちは答えず、数歩前に進み、みことの隣に立った。

瞳を伏せたまま、少しだけ口元が揺れる。

すち

それは──俺の方こそ、問いたいことです

みこと

え……?

すち

“執事”として、僕は誰よりあなたを守りたいと思ってきました

すち

けれど……“守りたい”という気持ちが、“想い”に変わってしまったと気づいたのは、いつからだったか……

みことは小さく息を呑んだ。

その言葉は、ずっと心の中で避けていた核心に触れてくる。

みこと

ほんまに、そうなん……?

小さな声で尋ねたその一言に、すちはまっすぐみことを見つめて答えた。

すち

──はい

すち

俺は、あなたの執事である以前に、“みこと様”という人間に、心を動かされている

その瞬間、みことの胸の奥に走ったのは、痛みのような、でも確かなあたたかさだった。

みこと

俺も、や……

気づかぬうちに手が震えていた。

みこと

俺も、最近すっちーのこと考えるたび、胸がぎゅうってなって、苦しくて……

すち

……

みこと

でも、そんなん、“執事”に想いを寄せたらいけないって思ってた

みこと

俺の立場やったら、いけないって──

すち

……あなたの立場なんて、関係ありません

すちの声は優しく、でも強く、重ねるように言葉を紡いだ。

すち

俺は、“立場”に仕えているのではありません

すち

“あなた”に仕えているのです

その言葉に、みことはついに涙をこぼした。

恥ずかしいのも、情けないのも、全部飲み込んで。

みこと

……俺も、好きや

みこと

すっちーが思ってる以上に、ずっと前から──

すちはその手を、そっと包み込むように握った。

そして、もう何も言わず、ただそのままみことの涙が止まるまで傍にいた。

その姿はもう、“主”と“執事”ではなかった。

それは、人と人として向き合う、確かな心の距離だった。

──その夜。

こさめが洗面所で歯を磨いていると、ふと鏡越しにすちの姿を見つけた。

こさめ

……ふひふん?(すちくん?)

すち

おやすみの準備ですか?

こさめはひとつうがいをした後、答える。

こさめ

うん

こさめ

……ねえ、すちくん、なんか今日……顔、違うね

すち

え?

こさめ

なんか、凄く“幸せそうな人の顔”してる

冗談めかして笑ったこさめに、すちは少しだけ目を細めた。

すち

それは──“想いが伝わった人間の顔”というやつかもしれません

こさめ

……わ、なにそれ

こさめ

うらやま

こさめの言葉には少し照れが混じっていたが、でもその表情も、どこか晴れやかだった。

屋敷には、今夜も穏やかな静けさが流れていた。

それぞれの恋が、少しずつ、少しずつ──形になりはじめていた。

第16話・了

おかえりなさい!

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡170

では!

ばいばい!

恋より先に、忠誠を。

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