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カズミ
男の過罪能力、それは恐らく… "視覚異常"。
簡単に言えば、残像や虚像を見せる と言った類の能力だ。
ファルク
ファルク
ファルク
カズミ
手元の拳銃がカタリと音を立てる。 以前、男の額を狙ったままだ。
ファルク
カズミ
俺が銃を向けてこいつの動きを封じる ことは出来ても、拳銃を持っていることに変わりはないのだ。
ファルク
男の手元の空間が湾曲し、 同じ形の拳銃が現れる。
それを目で確認し、右足で踏み潰す。
鉄の塊がひしゃげるような音と共に、 床に落ちているそれは使い物に ならなくなった。
イズミ
カズミ
ファルク
カズミ
カズミ
ファルク
(何かが落ちる音)
カズミ
イズミ
視界の端の何かに気づく。
男の懐の、すぐ横。 なんの変哲もない石が落ちている。
拳銃じゃない。もっと別の、 何か_
カズミ
イズミ
ファルク
ファルク
けたたましい音と共に、一瞬にして 周囲が閃光に包まれる。
イズミ
カズミ
ファルク
閃光の中から、男が飛び出してくる。
ファルク
男の鋭い蹴りを両手で受け止め、 重い痛みを我慢する。
カズミ
掴んだ足を引き上げ、 男を背負うように後ろへ投げ飛ばす。
ファルク
ファルク
カズミ
カズミ
_ない。
それに気づいた時、 男は既に立ち上がっていて、 その手には拳銃が握られていた。
ファルク
ファルク
ファルク
男が銃口を向ける。
ファルク
カズミ
カズミ
イズミ
カズミ
カズミ
イズミ
ファルク
イズミ
イズミ
男が銃の安全装置を外す。
「兄貴!!」
ニル
突然、何者かの大声が響く。
ファルク
その声に驚いていた振り向いた顔に、 少女のヒーローキックが直撃した。
ファルク
男はそのまま床に倒れ込み、 少女に馬乗りにされる。
ファルク
ニル
ファルク
ニル
ファルク
カズミ
イズミ
カズミ
カズミ
ニル
ニル
イズミ
イズミ
カズミ
イズミ
カズミ
イズミ
カズミ
あれからニルという子の話によって 状況は整理され、おかげでこうして彼らの家で治療を受けさせてもらっている。
カズミ
カズミ
ファルク
ファルク
ファルク
ファルク
ファルク
当の本人も先ほどからこの調子で 頭を床に叩きつけてくるものなので、 いかんせん調子が狂う。
彼もこの調子だし、ニルはイズミに かなり懐いているようなので、 俺達がまた闘う必要はもう無いだろう。
カズミ
ファルク
イズミ
イズミ
ファルク
カズミ
カズミ
イズミ
イズミ
カズミ
イズミ
カズミ
カズミ
ファルク
ニル
イズミ
ニル
カズミ
ファルク
ファルク
ファルク
ファルク
カズミ
ファルク
ファルク
あんな小さな子供まで、 人と違う何かがあるだけで忌み嫌われるのだ。
過罪能力者というのは、案外皆同じ轍を踏んでいるのかもしれない。
ファルク
ファルク
カズミ
ニル
イズミ
ニル
イズミ
ファルク
カズミ
少女の曇りの無いキラキラとした目が 青年たちに突き刺さる。
ファルク
カズミ
イズミ
カズミ
イズミ
イズミ
どうやら、懐いていたの少女ではなく 妹の方のようだった。
カズミ
イズミ
ファルク
その後、俺達は一度解散することにし、ファルクの家からの帰路に着いていた。
カズミ
ファルク
カズミ
ファルク
宙に放り投げたそれを、 おぼつかない手捌きで掴み取る。
カズミ
ファルク
カズミ
ファルク
イズミ
ファルク
イズミ
視線を少し下げ、 手に持った謎の紙包みを見る。
イズミ
ファルク
イズミ
強気な姿勢なまま、 彼女がずいっと体を寄せてくる。
ファルク
イズミ
華奢な体をくるりと翻し、 去り際にこう言い放つ。
イズミ
カズミ
イズミ
結局、ほとんど説明も無いまま 帰ってしまった。
ファルク
…ふと手の紙包みを見る。 一応見るように釘を刺されたし、 そうしないと失礼だろう。
ファルク
小さな紙包みを破いて開く。
ファルク
ファルク
思わず手に顔をつき、 笑顔を隠してしまう。
ファルク
ファルク
ファルク
イズミ
カズミ
イズミ
カズミ
Profile.4 ニル
ニル
ニル
ニル