善之助
それは本当に…?

郁
本当です。姉に気づいた親友と元彼は慌てて離れた。元彼は驚いて親友は泣いていたそうです。姉は状況を理解してその場から走って走って、俺と会った。…正直驚きましたよ〜いつもクールで優しくて…世話やきの姉がボロボロに泣いていて…俺はただ落ち着かせる為、姉を抱くことしか出来ませんでした。…そこに真白が来てしまって…

郁
立ち去る真白を追いかけれませんでした。俺、最低〜好きな子に誤解を与えて…傷付けさせて…姉の側で…本当にすごく眠い…

郁はカウンターにうつ伏せになり、そのまま眠ってしまった
善之助
まだガキには強い…慣れていない…いや、やけ酒?ってことかな…?

バーテンダーはグラスを片付けてカウンターの下を覗く
善之助
俺もお前もとんだ勘違いバカだったな?な…?真白

真白はバーカウンターの下で体育座りのまま涙を流していた
善之助
これが真実だったんだよ。彼はお前のおかげで危ないことは止めて真面目になった。そして家族思いの良い奴だ…

バーテンダー…の、善之助は娘に微笑み、真白の頭を撫でた
善之助
お前達は両想いだったんだよ

真白
郁君…
