ー帰り道ー
のあ
のあ
えと
のあ
えと
えと
えと
のあ
のあ
えと
えと
のあ
のあ
えと
のあ
えと
えと
のあ
えと
えと
自分の頬を指でとんとんと叩きながら言うと、のあさんは少し、困ったような顔をした。
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
そうして歩いていると、続けざまに二人のスマホが震えて、同じ通知音が鳴った。
えと
のあ
のあ
えと
のあ
えと
のあ
のあ
えと
えと
のあ
のあ
えと
二人で塀に寄りかかって、駄弁りながら時間を潰す。
いつの間にか周りは夕焼けに赤く染まっていて、綺麗だなぁなんて思って空を見ているうち、
ふと、昨日の連絡を思い出した。
『明日、話したいことがある』
えと
えと
えと
えと
不安を打ち消すように、深呼吸をひとつ、してみる。
そんな私を見て何を思ったのか、のあさんが鞄の中から飴玉を取り出して、私の目の前に差し出した。
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
えと
えと
自嘲気味な笑みを浮かべながら、薄荷飴を口に放り込む。
鼻に抜ける爽やかな香りは、確かに思考を分散させてくれた。
えと
えと
えと
えと
えと
ゆあんくんの事を話そうと口を開いた瞬間、
幸か不幸か、すぐ近くでるなの声がした。
るな
るな
るな
えと
えと
のあ
のあ
のあ
なおきり
えと
えと
えと
るな
るな
なおきり
明るい笑顔でなお兄が掲げた紙袋を見て、 私ものあさんもすぐに察した。
のあ
のあ
るな
るな
のあ
その言葉を聞いて、のあさんの瞳がきらきらと輝き始める。
えと
えと
えと
えと
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
るな
るな
るな
私達はお互いに笑って、 今日で二度目のささやかなハイタッチを交わした。
***
のあ
えと
えと
なおきり
なおきり
のあ
えと
えと
るな
るな
るな
えと
なおきり
なおきり
えと
えと
のあ
のあ
のあ
えと
なおきり
なおきり
なおきり
るな
なおきり
なおきり
えと
のあ
いきなり飛んできた予想外の発言に、私はぴしりと動きを止める。
隣から息を呑み込む音が聞こえたから、るなも同様に驚いているんだろう。
のあ
のあ
のあ
えと
るな
意外や意外、デリカシーが無いとも受け取れる質問にさらりと答えたのは、
なんとのあさん本人だった。
なおきり
なおきり
なおきり
のあ
のあ
なおきり
なおきり
苦笑いしながらも淡々と受け応えをするのあさんに呆気に取られていると、
気を遣われたのか、彼女の方から声を掛けられてしまった。
のあ
えと
えと
るな
るな
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
るな
なおきり
なおきり
のあ
のあさんはのあさんなりに、自分の心にちゃんと向き合おうとしているみたいだった。
そんな強かな親友を見て、私は素直に、
えと
えと
えと
そう、思った。
ー桃色公園ー
えと
えと
のあ
のあ
えと
えと
るな
るな
るな
えと
のあ
二人とお別れの挨拶を済ませ、公園のベンチに腰を下ろす。
私を呼んだ張本人はまだ来ていないようで、拍子抜けしたような、安堵したような、複雑な気持ちに襲われた。
えと
えと
えと
えと
えと
えと
もしかすると、彼に掬い上げられても尚、 私は過去を引き摺り続けているのかもしれない。
だって…もし割り切れていたのなら、 こんなに不安を覚えることは無かっただろうから。
えと
えと
えと
縋る人が居なくなることが、
どうしようもなく…怖いんだ
-to be continued-