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主
主
ayt
廊下から私を呼ぶ声がする
軽く返事をすましたあと 彼がダイニングに戻ってくる
skyu
ayt
対面に座っている彼の目が見れない
ayt
skyu
思わず目を見開いて彼を見る
ayt
skyu
ayt
ayt
ayt
一切茶化さないで真剣に 私を見つめてくる
skyu
緊張で頭が今まで以上に空っぽだ 手や口まで震えている
skyu
skyu
貴方 なんて言えるわけもなく 名前を伏せて、性別も伏せて 偽りの人物と名乗ってしまった
ayt
ayt
skyu
skyu
なぜ今正直になれなかったんだろう 私は自分を責めてしまう
震える手を無理やり抓って落ち着かせる
ピロリロリン♪ お風呂が湧きました
ayt
ayt
立ち上がる彼を見つめて 「はい」としか言えなかった
ayt
ayt
妙に胸が苦しい
熱もないし、咳もない 病気では無いのに何故か苦しい
苦しくなったのは “彼の好きな人が判明した時”からだった
…別に私は自分のセクシャリティを 恥じてはいない ただ、それを公にしてしまうことで 良くない偏見が飛び交うのを 何度も見てきた
ayt
ayt
私は自身に言い聞かせて 自室へと歩いていった
サー
skyu
やらかしてしまったな…
話を逸らさずに言ってしまえば良かった
でも、私は彼が好きであるけど 彼は私の事をどう思っているのだろう
skyu
涙で視界が歪んでいる
こんなことになるなら 好きになるんじゃなかった
skyu
skyu
ayt
静かな時間だけが過ぎていく
ayt
ayt
skyu
正直今までにないくらい気まづい
彼は私が男を好きだと言ったら どんな反応をするのだろう
気持ち悪いと思うだろうか それとも医者の立場として 味方になるのか
ayt
ayt
skyu
skyu
skyu
だって。貴方だから
ayt
ayt
skyu
skyu
skyu
貴方から何も仕事場の話は 聞いてないですし
ayt
ayt
ayt
skyu
不思議な質問に答えた後 彼はお風呂場へと私に背を向けて歩いた
skyu
skyu
skyu
私はため息をつきながら 自分を責める
でもそれで拒絶されるのだけは どうしても嫌だった
モヤモヤが晴れないまま 私たちは朝を迎えることになった
コーヒーとトーストの匂いが 部屋に広がる
客室を借りて寝ていた私は いつもより早めに起きたつもりだった
skyu
ayt
ayt
ayt
ayt
ayt
skyu
朝の会話を交わす 彼の「嬉しい」という言葉に胸が踊る
もし恋人なら一緒に住めるだろうか なんて叶わない妄想を消しながら 彼が用意してくれている朝食の手伝いを と思い、キッチンに並んだ
カチャカチャ
skyu
ayt
ayt
skyu
ayt
ayt
skyu
2人
skyu
ayt
skyu
ayt
skyu
ayt
ayt
ayt
skyu
ayt
あぁ…
skyu
skyu
この時間が永遠にあればいいのにな
ayt
skyu
時計を見たくないな… それでもお互い仕事がある
私たちは7時になれば お互い仕事場に向かう
あと5分 私は…私だけはこの時間を楽しんだ
主
主