Mnps BL

やらかした

迷惑かけないように 日頃から気をつけてたのに

シャークんの看病というか… 様子を見に行った後だった

熱は出てるけど 喉の不調は無い

シャークんから聞いていた 症状そのままだった

熱くなった身体 思うままにならない身体

自分の可能性を信じ 出来る限りの処置はした

ベッドの柔らかさに潜り込むと

いま聞きたくなかった音が 部屋に鳴り響く

ピンポーーン

体力を失っている身体にムチを打ち 耳障りな音に応える

シャークんだった

平静を装い対応する

大丈夫だよな？ 不調バレてないよな？

促すとシャークんさんは躊躇いなく 部屋に入ってきた

ガサガサと不愉快な ビニール袋の音がする

嬉しそうな笑顔を 無碍に扱うのも嫌だった

受け取ろうと立ち上がると 身体に力が入らず視界がぐらついた

気付くとシャークんに 抱きかかえられ

怒ってる様な声がすぐ近くにあった

やっぱりこの人は言葉足らずだｗ

突き放す様な言葉だけど どこか安心感のある声

そこからの記憶は曖昧だった 身体が限界だったみたい

低く響く声が遠ざかっていく

汗で額にはりついた 前髪をどかす

少しの迷いはあったが 試してみたかった

自分のおでこを ピアノの額にくっつけた

看病の時にしてもらった様に 着替えを探す

が…見当たらない

着替えの場所を本人に聞く

聞かれた事に答えなきゃ

ぐるぐるする頭を必死で働かせ 最小限で伝える

ピヤノから出た言葉で 思考が停止する

・ ・ ・

しばらく安心して寝ていた

睡眠が浅くなった頃 傍に寄り添ってくれた温度が なくなった事で目が覚める

起きるとシャークんは居なかった

ふらふらと立ち上がり おぼつかない足取りで 飲み物を取りに向かう

冷蔵庫を開けると僕が 好きそうな食べ物が ぎっちりと詰まっていた

そうだ、お礼伝えなきゃ！

返信はすぐに来た

聞き間違い