咲良
咲良
咲良
僕は夢を見る。 凄惨で残酷な夢を。
ゼロ原
しかし、 過去に起きてしまった...... 起こってしまったことはもう、変えられない。 変わらない。 変われない。
ゼロ原
だけど、【キミ】が僕に答えを返してくれるはずがなくて。 返せるはずもなくて。
ゼロ原
自分の部屋で1人、 膝を抱えてベットに 倒れ込んだ。 そして、 まるで真っ暗な闇の海に 落ちていくように。 深く。 深く。 眠りに落ちていく。
今から数年前。 僕は大好きな ダンガンロンパの作品の 黒幕として 雇われることになった。
ゼロ原(黒幕時代)
そして、 チームダンガンロンパに 渡されたシナリオを見てみた。
1.最原終一(ゼロ原)は主人公であり、黒幕 2.ヒロインは赤松楓 3.黒幕である最原終一(ゼロ原)は 最終章にてヒロインである赤松楓を殺すこと。
ゼロ原(黒幕時代)
その計画通り、僕は主人公兼黒幕として、仮想現実の世界に入った。
そして、最終章に差し掛かり、 僕は上からの命で 彼女に迫っていた。
ゼロ原(黒幕時代)
いざ、 行動に起こそうと、 動こうとしても、 身体が全く動いてくれない。 それどころか、 今から起こすことを 全身で拒否するように 身体が小刻みに震え、 止まってくれない。
ゼロ原(黒幕時代)
答えなんて簡単だった。 今までずっと一緒に 捜査してきた 仲間を...友達を... 好きになってしまったその娘を 殺そうとしているのだから。
ゼロ原(黒幕時代)
そうして、戸惑っているその時だった。 手に持ったナイフから 鈍い感触がして 身体の震えが止まっていく。
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
彼女の身体から溢れ出る血液を止めたくて、 僕は必死に止血行為を 繰り返していた。
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
ゼロ原(黒幕時代)
赤松楓(ヒロイン時代)
そして、もう二度と 彼女が動くことは無かった。
ゼロ原(黒幕時代)
ゼロ原(黒幕時代)
それから僕はすぐに 黒幕を辞めた。 ............どうせ、 僕はただの雇われた黒幕だ。 代わりなんて大勢いる。
ゼロ原
......聞くところによると、 僕の後任の黒幕は あの作品が大好きな少年が ついたらしい。 そして、 その少年には付き従う内通者の少女がいるらしい。
ゼロ原
今も後悔して......後悔して...... 返答を、望むけれど、 その声は無い。 聞こえない。
ゼロ原
咲良
咲良
咲良
咲良
コメント
8件
天才すぎて泣いた(´;ω;`)