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こんな私でも幸せになりたい 26

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こんな私でも幸せになりたい 26

1 - こんな私でも幸せになりたい 26

♥

71

2022年05月01日

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菜月

七瀬、消しゴム忘れた

七瀬

……

菜月

七瀬……?

七瀬

菜月……白石さんのこと好きなの?

菜月

え?なんで?

七瀬

LINEで好きって言ったの?

菜月

言うわけないじゃん。興味無いし……

七瀬

そうかな?

七瀬

脈が無いなら直接断ればいいじゃない

菜月

え?

七瀬

……

菜月

なんで私がそんなやつと話さなきゃいけない訳?

七瀬

……

菜月

そもそも七瀬がけしかけたんだよね?白石さんに頼まれてLINE教えたのは

七瀬

……(プライドが許せない)

七瀬

まさか頼まれてする訳ないじゃん

菜月

じゃあなんで白石さんが私と通話したいって言ってきたの?

七瀬

……

菜月

……わかった。じゃあ断ろうか。

七瀬

やめて!

菜月

え?

七瀬

(そしたら私もっと酷い目にあう)

菜月

どうしたの?

七瀬

(菜月……助けて……お願い。)

菜月

七瀬?

七瀬

……菜月……

七瀬

はぁ……

ある休日の時に 七瀬は菜月に助けを求められないまま 図書館で勉強していた

七瀬

……

離れた所に菜月に似ている人がいて見かけ彼氏っぽい人と楽しそうに話していた

菜月

そうです。これが……

七瀬

!?(菜月!?)

七瀬

(しかも隣は……)

白石さん

そうなんだ〜。ふ〜ん

七瀬

!?

七瀬は静かに泣いた 2人に悟られないように…… あんなに白石を嫌っていた菜月が私服姿で本を開いて楽しそうに白石と眺めていた光景はカップルそのものだった

七瀬はその光景を見て走って帰ろうとしたが 七瀬が帰る頃は不運にも雨が降っていた

傘を持っていなかった七瀬は バッグで身を凌ぐことすらせずに走って帰った 歩道橋を歩いてる時膝から崩れ落ちた

七瀬

はぁ……はぁ……

親友だった菜月から裏切られた絶望 自分の大好きな人の見たことも無い満開の笑顔 一度に2つの辛さを味わうなんて 耐えきれなかった

七瀬

菜月…………はぁ……はぁ……

何分か七瀬は立ち上がれずに体育座りでいた そこに傘を持って走って来たのが菜月だった

菜月はずぶ濡れの七瀬を見た途端 慌てて走ってきて 七瀬が濡れないように傘を差した

菜月

七瀬!風邪引くでしょ!

七瀬

…………

菜月

七瀬……大丈夫……?これハンカチだけど使って。傘もいいから……

バシッ

雨の中でもはっきりと響いた 菜月の頬をひっぱ叩いた音が

菜月

え……?

怒りの感情すら見せずに 心配そうにうかがう菜月を見て さらに怒りが湧いた七瀬は菜月を突き飛ばした

菜月

イッタ……

七瀬

この裏切り者!!

菜月

え?なんの話?

七瀬

白石さんが好きなんでしょ?

菜月

だから何でそうなるの?

七瀬

もういい。

そうやって菜月から貰った ハンカチや傘も地面に落ちたまま 七瀬は走って家に帰った

七瀬

……

いつも家でも明るかった七瀬は 家に帰って家族に心配されることを 恐れたため 家族には当時一切こんな話はしなかった 誰にも頼れない七瀬は無表情で無心でひたすら歩いた

すると前から白石さんが私の顔を見て走ってきた

白石さん

どういうことだ!七瀬!

七瀬

えっ……

白石さん

菜月ちゃんに二度と会いたくないって言われた

七瀬

……そんな……

白石さん

どうせお前のせいなんだろ!おい!聞けよ!

七瀬

やめて……やめてください!

白石は七瀬の髪を引っ張って壁に押し付けた

白石さん

……おい……どういうつもりだよ。。お前さ何考えてんだよ……

七瀬

……白石さん……

白石さん

最っ低だな……

七瀬

……

白石さん

俺がお前と付き合うわけねえだろ!

七瀬

…………涙

白石さん

なんで振られなくちゃいけないんだろ?誰のせいかわかるか?お前のせいだよ!お前に気つかってるんだよ!これ聞いてみろよ!

白石はポケットからスマホを取り出して 録音を再生させた 白石「菜月ちゃん、俺のこと好き?」 菜月「好き」

七瀬

……はぁ……はぁ……

それ聞いて七瀬は過呼吸になった

白石さん

お前さえ邪魔しなければ……こうはならなかった。知ってるか?使えなくなったものは捨てるだろ?

白石さん

でもな、ただ捨てるだけじゃ面白くないじゃん?菜月ちゃんみたいに可愛くはないけど一応女だしな

そうやって七瀬は白石に取り押さえられてホテルへと連れていかれた

七瀬

……

七瀬は無抵抗だった。好きな人となら体の関係だけでもいいって……

白石さん

はぁ……んっはぁ……

七瀬

はぁ……はぁ……

白石さん

もっと喘げや……ブス……

そういい頬を叩かれた七瀬 行為中もずっと白石は最低のクズだった

白石さん

中には出さねえよ……

七瀬

……はい……

菜月

七瀬……昨日は風邪引かなかった?

七瀬

……(なんで……なんで普通に話しかけられるの?)

菜月

七瀬?

菜月

どうしたの?

七瀬

私に同情してる?もしかして見下してる?

七瀬

多分だけど菜月は見下してる側だよね?

菜月

え?

七瀬

白石さんの事やっぱ好きだったんじゃん

菜月

……なわけないじゃん……なんで……

七瀬

図書館

菜月

え?

七瀬

図書館に一緒にいたの?

菜月

嘘……いないと思ってた……

七瀬

……それに白石さんが俺のこと好き?って聞いたら好きって返したんだよね?

七瀬

あれは絶対に菜月の声だった

菜月

待ってよ七瀬……ちゃんと説明させて……

七瀬

……なんで……?どうして正直にならないの?もしかして彼氏がいるのも嘘なんじゃないの?

菜月

え?

七瀬

彼氏がいるのも嘘でしょ?

菜月

嘘じゃない

菜月

会ったことあるよね?

七瀬

さあ……その場しのぎの偽装彼氏とか?

菜月

は?七瀬あんたおかしいんじゃない?

七瀬

菜月の方がおかしいでしょ。

七瀬

菜月、白石さん振ったんでしょ?

菜月

そう、だって興味無いもん……

七瀬

菜月は興味無いの一言で終われるんだもんね……

菜月

え?

七瀬

……白石さんと付き合ったら報告してね……

菜月

ねえ……白石さんといい感じじゃなかったの?

七瀬

だったら?

菜月

応援する。お願いだから幸せになってほしい……

七瀬

よく言えるよね……

菜月

ちょっと待って……今更聞くけど白石さんになんか言われたの?

七瀬

言われたよ……

菜月

なんて言われたの……?

七瀬

……

七瀬

付き合ってほしいって(嘘つくしかないじゃん……)

菜月

そっか……よかったね……

七瀬

よかった?(何が?)

菜月

康二ほんと水買うよね

向井康二

めっちゃうまない?

菜月

まあわかるっちゃわかるけどさ……

白石さん

あっ……

菜月

……行こう?康二

白石さん

待って!

向井康二

なんやあんた。いきなり人の彼女に触って……

白石さん

菜月ちゃん!

菜月

キモイ……

白石さん

え?

菜月

馴れ馴れしいよあんた……

向井康二

誰やこいつ

菜月

高校の先輩。他に好きな人がいるくせに私にちょっかい出すの

白石さん

他に好きな人?俺が好きなのは……

菜月

はいはい……素直になりなさい

白石さん

え……?

菜月

まあ若い時そうなるのもわかる。だけど結局生き残るのは一途なんですよ先輩。。

向井康二

そうやな^^*

白石さん

…………

白石はコンビニを飛び出し血相を変えて七瀬に電話した

七瀬

はい……

白石さん

七瀬。。今から会える?今日もしたいな……

七瀬

はい……何時ですか?

2:30

白石はあえて住民が寝ているであろう静寂な時間帯に七瀬を呼んだ

七瀬は俺にバレずに家を飛び出したわけだ

白石さん

七瀬……ホテル行こう

七瀬

はい……

もう七瀬はただの性処理の存在だった 心はとっくに壊れていたはずだ。

白石さん

……七瀬……

七瀬

はい……

白石さん

他に好きな人がいると菜月ちゃんから言われた……

七瀬

……はい……

白石さん

俺は菜月ちゃんしか興味が無い。今日コンビニで彼氏と歩いてた。

七瀬

……

白石さん

他に好きな人がいる?俺が?誰のことだ?

七瀬

それは……また後日

白石さん

逃げるな!

七瀬

……

白石さん

お前……さ……そんなに許せない?俺が菜月ちゃんと付き合うの……

七瀬

…………菜月は私の憧れで……

白石さん

分かるよ。いい子だもんな……君より頭は良さそうだしサッパリしてるしな……

七瀬

だから……白石さんまで菜月のものになるのが……

白石さん

なるほどな……そういうことか

そういうと白石は七瀬をベッドに押し倒した

乱暴に胸を揉み首筋を舐められる

七瀬

んっ……

白石さん

お前とならすぐにでもセックスできる……

七瀬

え……?

白石さん

お前程度の女となら何回でもヤレる

七瀬

……

白石さん

ただな菜月ちゃんは聖域だ。。

七瀬

……聖域?

白石さん

お前みたいに簡単にヤレないってこと……お前みたいに汚い女じゃないからな……

白石さん

じゃ……

七瀬

待って

そういい白石の腕を掴んだら振り払われて七瀬はその場に転倒した

白石さん

最後に言わせてもらうわ

白石さん

お前ってさ……生きてる価値あんの?

七瀬

……!?

白石さん

死ぬまでずっと菜月ちゃんの引き立て役でいなよ。安心して、一生君なんかが勝てる子じゃないから……

七瀬

……

白石さん

もうそこまで俺と菜月ちゃんが付き合うの許せないならもう菜月ちゃんから身を引くよ。だけどずっとお前を恨むから……俺……

七瀬

……

白石さん

じゃあな

向井康二

改めて聞いたらだいぶエグい過去やな…

佐久間大介

俺は菜月が許せない……散々七瀬を振り回した挙句に助けなかった
それ以来七瀬は学校に顔を出さず今も引きこもっている

佐久間大介

菜月は七瀬が引きこもったこと知らないわけがない。ずっと同じ学校にいたんだし家にすら一度も来なかった……LINEも連絡しなくなったみたいだし……

佐久間大介

あんな女死んでも恨みきれない。

佐久間大介

あんな女が刺されて意識不明になったら何人もの男が心配してた。その中には彼氏もいた……

向井康二

目黒か……

佐久間大介

なんであいつばかり幸せになるんだよ。死ねばいいのに……

それを向井に言うと 机を思い切り叩かれた

向井康二

いくら佐久間さんでも俺の女悪く言ったら許しませんよ?

佐久間大介

その女を間違えて刺したやつが何言ってんだか。

佐久間大介

そうだ。。言ってなかったっけ?

向井康二

なんや……

佐久間大介

お前が恨んでる目黒蓮って男、婚約者みたい

向井康二

婚約者……?

佐久間大介

たまたま聞いちゃったよ。彼氏以上だったな。じゃ……また来るよ……

向井康二

……

続く

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コメント

10

ユーザー

続き待ってます!!!

ユーザー

いい所で終わちゃうのは、残念だけど、めちゃくちゃ気になるのが、毎日の楽しさです(*^^*)

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