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5年生の夏…
あさみ
姉さんとゆうま(弟)はいとこで、 あさみにとってはこの2人と居ることが 何よりも幸せな時間だった
あさみ、まいの母親
あさみ、まいの母親
あさみが通っていた受験塾は個別指導なので 好きな日、時間に設定できた
あさみ
そう言ってあさみは大好きないとこに 会うために夏期講習を頑張ることになった
1週間後…
あさみ
あさみ
あさみ
そうして、無事1回も休むことなく 夏期講習を終えた
あさみ
祖父母といとこの家は田舎にあった
あさみ
姉さん
ゆうま
まい
そうして4人仲良く、時には おじいちゃんと祖父母の家で遊んでいた
あさみ
あさみ
あさみ
でもそれは、
大きな思い違いだった
あさみ
朝起きてふと横を見ると、 一緒に並んで寝たはずのゆうまが居ない
あさみ
いつも朝に弱くて脳の機能していない私が 起きてすぐにゆうまがいないことに気づいたところから、もうすでに物事が狂い始めて いたのかもしれない
あさみ
今思えば、その時から感じ取って自分に 「大丈夫」だと言い聞かせていたのでは ないんだろうか
何にせよこのあと、あんなことが 起きるのだから…
あさみ
あさみ
飲み込むまでに時間がかかった
あさみ
あさみ、まいの母親
あさみ、まいの母親
あさみ
この頃は、新型コロナウイルスが とても流行っていて
それを理由にあさみの行きたかった 推しのイベントにも行けなかったのだ
あさみはそれがとてもショックだったが、 いとこに会えるならと自分に 言い聞かせていた
その内の半分以上が、今、欠けてしまう
あさみ
あさみ、まいの母親
あさみ
ビックリし過ぎて、その時は何をいう気にもなれなかった
涙も出なかった
祖母
あさみ、まいの母親
あさみ
あさみ
あさみ
あさみ
あさみ
あさみ
あさみ
でも、その願いは儚く散った
10時頃、姉さんは熱を出し、 病院へ搬送
ゆうまと同じく、隔離されてしまった
あさみ
いとこが2人とも居なくなって 暇になってしまったので、
予定よりも早く家へ帰る
まい
あさみ、まいの母親
あさみ
あさみ
数日後
あさみ
あさみ、まいの母親
あさみ
あさみ、まいの母親
あさみ
あさみ、まいの母親
あさみ、まいの母親
あさみ
あさみ
あさみにだって、いとこに会うためだけに 塾に行くわけではないことくらい わかっていた
でも、本当にいい思い出なんて1つも 作れなかったのだ
あさみ
あさみ
そのまま、あさみはリビングをあとにした
母親は、あさみが泣いていることに 気が付かなかった