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ないこ
ないこ
いふと会うことを決めた、 はいいものの、会うための手段が ほとんどないのが事実だ。
ほとけ
初兎
この調子じゃいくら経っても 解決案は出ないだろう。 難攻不落。絶体絶命。 そんな言葉が脳裏に浮かぶ。
ほとけ
そんな風に思っていた時、 ほとけが自身のスマホを触り出した
ほとけ
初兎
ほとけ
ほとけが手に持っているスマホの画面を こちらに向けてきた。 その画面に映っていたのは、 アイドル「if」のネット記事だった。
悠佑
ほとけ
ほとけ
こういう破天荒なことをするのは、 確かにいふがやりそうではあるが よく会社がこれを許したなと思った いふが稼ぎ頭ということなんだろうか。
初兎
ほとけ
ほとけは慌てた様子を見せる。 ただ、反省しているようには 見えなかった。
ないこ
初兎
悠佑
ないこ
ほとけや初兎も俺と同じように 困惑し、どういうこと?などと アニキへ問うた。
悠佑
ないこ
アニキのものすごい自信に 俺は思わず感嘆の声をもらした。
初兎
悠佑
悠佑
謎に自慢げに言うアニキは 子供らしさが感じられて、 なんだか可愛かった。
初兎
初兎
初兎
初兎の言うことはもっともだった。 10年、10年だ。 その長い時間をかければ人は変わる。 ずっと同じままではいられない
悠佑
悠佑
悠佑
声色からも、表情からも、 アニキがその事実を分かってることが ひしひしと伝わってきた。
ないこ
酷く、苦しそうなアニキに、 俺は何も声をかけられなかった。 …俺も大人になってしまったから。
悠佑
悠佑
アニキは少し飛んで、俺ら3人を 見れるようにすると、そう言った。 にっこりと、向日葵のような笑顔で。
悠佑
悠佑
悠佑
褒めているのか貶しているのか わからない。 けれど全部当たっていると思う。 アニキは俺たちのことをよく見てるんだ。 多分この場の誰よりも。
悠佑
悠佑
悠佑
一瞬、ほんの一瞬だけ、 アニキは視線が泳いだ。 きっと…いや、ずっと不安だったのだ。
ないこ
俺は、アニキの優しさに 甘えすぎていたのかもしれない アニキも不安に思うことはあるのだ …それが大切な人相手だったら尚のこと
ほとけ
俺の意見に賛同するように ほとけが口を開いて話した。
ほとけ
初兎
ほとけ
ほとけ
ほらね!、と言わんばかりに 初兎に訴えかけるほとけ。 その言動か、はたまた意思の強い瞳に やられたのかはわからないが、 初兎ははあっ、と小さくため息をついた
悠佑
いつのまにか浮かんでいたアニキが 床の方まで降りてきていた。 その時、小さな声でそう言った。 思わず出たのだろう。
ないこ
そんな姿を見てほとけに浅ましい 嫉妬の感情を抱いてしまう。 昔よりも、嫉妬しやすくなっている そんな自分に少し嫌気がさした
初兎
初兎
初兎
初兎は怒りで少し血の上った 頭を冷まして、徐々にほとけの 言葉を受け入れていった
悠佑
なんとなくわかってしまった。 今のアニキの心の弱い部分が。 けれどそれを晒したことすらも、 きっとどうとは考えてないのだろう
ないこ
先ほどのまでの話を元の話に戻し、 俺はこの場をしきるような発言をした そうしないと、 まとまらない気がしたからだ。
悠佑
悠佑
ないこ
そういうと、アニキは扉をすり抜けて この部屋から出ていった。 多分、最後のは俺に言ったのだろう。 本当に呼べるのかは怪しいが。
初兎
ほとけ
ほとけは意気揚々といった。 なんだかやる気に満ち溢れてる ほとけがそんな風に見える日が くるとはあんまり思ってなかった。
ないこ
初兎
ないこ
ないこ
何故かはわからないが、 いふは昔の連絡先を なんだかんだ今でも使ってるか、 それか残してるような気がして ならないのだ。
ほとけ
初兎
ないこ
現実的で、確実に近づける方法 それがあることそが救いなのかも しれないなと考えた。
ないこ
いふはアニキが死んですぐに 親の都合で海外へ行くことになった だから、いふだけは初兎やほとけ、 りうらよりも会っていない年月が長い
ないこ
単なる独り言だ。 単純に、昔のいふは独り立ちが できるような人間ではないと思っていた 故の疑問だ。
ないこ
なんとなく、気づいた。 つまんない大人になったのはきっと 俺だけだ。