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ﾄｯﾄｯﾄｯ…
潔
ｹﾎｯｺﾎｯ………
伊世さん
よっちゃん、降りてきたの！？
伊世さん
熱あるんだから無理しちゃだめよｯ…！
潔
ﾍﾍｯ…ｹﾎｯごめん母さん
潔
もう、熱は下がって咳き込むだけになったから大丈夫…ｹﾎｯｺﾎｯ
伊世さん
そお……？でも、喋りづらいなら携帯とかでも良かったのに…
潔
でも、ちゃんと口で伝えなきゃいけないことだからさ…ｸﾞｯ
伊世さん
……ゆっくりでいいわ
伊世さん
ｷﾞｭｯ……母さんを頼って
潔
ｯ……ありがとうｯｯ……ﾎﾟﾛｯ
潔
あのねｯ………
伊世さん
ｯ……そんな事があったの…？
潔
うんｯ…ｹﾎｯ
伊世さん
ごめんなさいよっちゃんｯ…今まで気づいてあげられなくてｯｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
潔
泣かないでよ母さんｯ…！
伊世さん
よく耐えたねｯ…よっちゃんはすごい子ねｯ…ｷﾞｭｰｯﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
潔
んｯ………ｷﾞｭｯ
潔
……それでね母さん、俺少しの間ここから離れたいんだ
伊世さん
少しの間でいいの？引っ越してもいいのよｯ…？
潔
その必要はないよ……
潔
そのうちにおさまってると思うからさｯ…！
伊世さん
わかったわ、でもどこに行くつもりなの？
潔
おばあちゃん達の家にでも行こうかなって思ってたんだけど……
潔
迷惑かなｯ……？
伊世さん
そんな事ないわｯ！だって、大切な孫を傷つけられてるのよｯ！
伊世さん
迷惑なわけないじゃないｯ…！！
潔
なら、明日くらいには出たいんだけど……
伊世さん
おばあちゃんもおじいちゃんも頼ってくれて嬉しいと思うわよ…！
伊世さん
任せて、私が連絡しておくわ
伊世さん
よっちゃんは今のうちに持っていくものを用意しておいて
潔
本当…？ありがとうｯ…
伊世さん
あ、あとお父さんには私から伝えるわ
潔
え、いいよｯ…父さんにも俺から伝えるよｯ…！
伊世さん
よっちゃん…私はねさっきよっちゃんが話してくれるまで気づいてあげられなかった自分が嫌なの…
潔
母さん……
伊世さん
だから、せめて私のできる事はすべてやらせて欲しいの…
伊世さん
だってあなたは大切な私の家族なんだから…
潔
……わかったよ、なら母さんに任せる
潔
じゃあ、荷造りしてくるね……ｹﾎｯ
伊世さん
うん、けど咳きしてるし無理しなくていいからね
伊世さん
危険になる前にやめるか、私を呼ぶかだからねよっちゃん
潔
大丈夫だよ、十分気をつけてやるから
伊世さん
それならいいけど…
ﾄｯﾄｯﾄｯ…
ﾊﾞﾀﾝｯ…
潔
……ｸﾞｽｯｯ
潔
優しすぎるよｯｯ…母さんｯ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯｯｯ
潔
ふぅ……持ってくものって言っても…そんな無かったな…
潔
………そうだ、スマホ
潔
ちょっと前に電源オフにしてたんだった…
潔
………起動っとｯ…
ﾌﾞﾌﾞｯ…ﾌﾞﾌﾞｯﾌﾌﾞｯ
潔
え、うわｯ…すごい通知の量だな…
潔
でもなんの通知ｯ……！
潔
…………
潔
………ははｯ…ﾎﾟﾛｯ
潔
もう……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
潔
さっき泣き止んだばっかなのにｯ……ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ
潔
泣かせてくるなよｯ……ｸﾞｽｯｸﾞｽﾝｯ
蜂楽くん 潔…大丈夫？
千切くん 潔が楽になってからでい いから学校来いよ
國神くん 熱なんだって…？たくさ ん体に良い物食えよ
凪くん 大丈夫？なにか必要なもの があったら言ってね
玲王くん ちゃんと薬飲んでうまい もん食って寝ろよ！
黒名 無理するなよ潔
氷織 僕たちは潔くんの味方やで
冴 家隣なんだから頼れ 俺のできることはする
凛 追い込みすぎるなよ
潔
ゔｯ…ゔぅｯｯ……ｸﾞｽｯ
潔
嫌だなｯ……俺ｯｯｸﾞｽｯ
潔
みんなと離れたくないｯｯ…ｸﾞｽﾝｯｯ
凛
連絡先はどうなった
蜂楽
俺とちぎりんと國神は昼ごはん食べた奴らと交換した〜
千切
今すぐ連絡先消したい
凛
我慢しろ
凛
何人ぐらいだ
國神
2人だけど、俺はその後もう4人違うやつとも交換したぞ
蜂楽
俺6人〜
千切
俺は合計9人くらい
玲王
俺は12人くらいだったかな
凪
俺は11人とか
氷織
僕は8人やったはずやけど
黒名
俺も8人だったと思う
冴
16人
凛
15人だ
凛
……ということは手当り次第連絡先追加してるやつと
凛
狙ってるやつだけ交換したやつとその他だな
凛
特に連絡してくる奴らはきっと潔を邪魔だと思っていたやつだ
凛
覚えておけ
蜂楽
ねぇねぇ、凛ちゃん
蜂楽
違うって途中でわかったらブロックしていいよね？
凛
それは好きにしろ
蜂楽
OK〜
千切
はぁ……一日会えなかっただけでも辛い
凪
わかる……
凛
雑談なら個人でやれ
凪
は～い
千切
凛様のおうせのままに〜
凛
ﾁｯ…
凛
これからはもっとターゲットを絞れるように嫌でも探れよ
全員：了解
伊世さん
もう行っちゃうのね……
潔
うん、そうだね
潔
……あ、そういえば
伊世さん
なにか忘れ物？
潔
ううん、違う
潔
母さんに伝え忘れたことが1つあるんだ
伊世さん
そうなの？
潔
うん、あのねもし、俺の友達だって人が来ても何も言わないでね
伊世さん
え……
潔
心配かけたくないんだ…
伊世さん
……わかったわ言わないわね
伊世さん
………
潔
ありがとう…
伊世さん
ｯ…わざわざごめんね
潔
全然気にしてないから謝らないで……
伊世さん
おばあちゃん達にたくさん頼るんだよ…
潔
うん
伊世さん
辛くなったらたくさん泣いていいんだよ
潔
うん
伊世さん
遠慮なんてしなくていいんだからね…
伊世さん
我慢しちゃだめだよ…ｯ
潔
うん、気をつける
潔
大丈夫、毎日写真か何か送るよ
伊世さん
ｷﾞｭｯ……いってらっしゃい
潔
いってきます
潔
(母さん、父さん、みんな……またね)
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