叶
叶兄の部屋から話し声が聞こえる。どうやら配信中らしい。
私はリビングで宿題をやっていたのだが、消しゴムをなくしてしまい、叶兄が借りていたのを思い出して、気軽に部屋へ向かった。
亜蓮
ノックもせずにドアを開けた瞬間、目の前にあるカメラとマイクに気づいて固まる。
叶
叶
叶兄が驚いた顔で振り向く
画面の向こうから、見慣れない無数のコメントが流れているのが見えた。
叶リスナー
叶リスナー
叶リスナー
叶リスナー
どうやら視聴者に思いっきり声を聞かれたらしい。
叶
叶
叶兄が小声で言うけど、もう遅い。マイクをオフにするのがやっとだったみたい。
亜蓮
私は急いで部屋を出たけど、何か嫌な予感がしてならない。
その夜
リビングに集まった私たち兄妹の間に緊張が走った。
叶兄のスマホに、マネージャーらしき人から連絡が来ていたのだ。
マネ
亜蓮
予想外の事態に驚く私に、葛葉兄はいつもの調子で笑う
葛葉
亜蓮
そんな葛葉兄と叶兄を見ながら、私は胸の中でため息をついた。
一体何が起きるんだろう―
コメント
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誤字っていた所を修正させていただきました、 ご覧いただきありがとうございます 是非3話もすぐ出しますのでご覧ください!