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神✨
こんなのじゃ…ダメ!
何度も何度も作り直す。
あの人に届くためなら何度でも書き直した。
でも、昔から変わらないボキャブラリー、
諦めるように体をベットに投げ捨てた。
耳の中に流れ続ける曲の数々。
優しく暖かい歌、
悲しく静かな歌、
苦しく、喚く歌。
沢山ある中で、私は人にどんな感情を持たせられる…?
考えろ…考え…ろ…
何も無い夜中の時間。
メンバーの数人が悪い子配信みたいなことをしてるのに対し、
俺はボーッと端末を弄る。
あの時みたいな驚きを、刺激が欲しかった。
すごいっておもえるような、見入ってしまうような感覚を
違う。
俺が求めてるものってなんなのかわかんない。
うり
通知音をかき消すように大きく息を吐き出す。
思えば、あの子の通知を待ってるのかもしれない。
やっと来た通知に飛びつくように見に行く。
そこに書かれていたのは、その子がいかにも作りそうな、優しい悲しい歌詞だった。
次に流れてきたのは、彼女の声だけが流れる動画。
今回も、優しく悲しい声に魅了されて行く。
うり
次第に口ずさむ音楽。
小さな声に動かされた俺の心は、優しいビ-トを刻んでいた。
それはまるで、2人で歌っている気分で、
そばにいてくれてる気分で、
ずっとこうやっていたい。
とても嬉しかった。
どうしたら出来るだろうか…
出来ることなら、出会いたい。
どんな形であっても、俺は、あの子のそばに…
愛されたいのは…──
愛してたいのは…──
頭を掻きむしるようにもがく。
照れくさくてどうにかなりそうだ。
部屋に、赤面した俺が1人。
ただ端末を眺めていた。
主
うり
主
うり
主
主
主
シオン