王野 龍都
はぁ、はぁ、はぁッ…

日向 夏樹
待ってっッ!

王野 龍都
っッ”…

俺の前に、かろうじて立っているようなじゃぱぱを見上げた
日向 夏樹
…

王野 龍都
じゃ、ぱぱ、…

日向 夏樹
はぁ、ッ、っ”はぁ、…

王野 龍都
…なぁ、

王野 龍都
もう…死んでいいやろ、?

王野 龍都
俺、ずっと探してた死ぬ理由が見つかったんや!

王野 龍都
やから、もう邪魔せんとってくれ…な、?

王野 龍都
な、…?もう、死んでいいやろ、?

日向 夏樹
…いいよ

王野 龍都
は、?

日向 夏樹
だから、いいよ

日向 夏樹
死んだって

王野 龍都
…え

王野 龍都
まじ…か、よ…w

王野 龍都
…そっか、

日向 夏樹
うん、そうだよ

日向 夏樹
俺は、止めらんないから、

日向 夏樹
だからさ…

王野 龍都
そうなんや、…w

王野 龍都
死んで、いいんか…?

日向 夏樹
うん、いいんだよ

王野 龍都
…w、

ほんまに、…ほんまに、そんなに嫌いだったんか、…?
王野 龍都
…まじかぁっ…w

王野 龍都
…wっッ…

日向 夏樹
ね、…?たっつん、

日向 夏樹
なんでさ、上を見つめて動かないの?

王野 龍都
…なんか、な、

日向 夏樹
…ねぇ、

王野 龍都
…やめろよ、

王野 龍都
やめんか、?もう

王野 龍都
こんなのさ、…?な、?

日向 夏樹
…あのさ、たっつん、

日向 夏樹
こんな歌、知ってる、…?

日向 夏樹
ある夏の日、人殺しとダメ人間が逃げ出すんだよ

日向 夏樹
それでね、二人で、この狭い世界から逃げ出そうって、

日向 夏樹
結局、誰にも愛されなかったんだ、その二人は

日向 夏樹
それでね、どこまでも、どこまでも二人で行くんだよ

日向 夏樹
…ヒーローなんて、いなかったんだよ

日向 夏樹
…どこまでも、どこまでも、どこまでも、二人で行って、…

時間だけが空回りして、俺たちはそれだけから逃げられない
日向 夏樹
ねぇ、…逃げよう、?

日向 夏樹
逃げよう?、たっつん、

日向 夏樹
逃げちゃお…?全部、全部捨てて、

日向 夏樹
それで、それで、二人で死のうよ

日向 夏樹
何も、何も悪くないよ、俺らは

日向 夏樹
君は何も悪くないよっ…?

王野 龍都
…俺も、知ってるで、その曲

王野 龍都
あいつらが死んでくれるならッっ…w、あー…笑えるな、w

王野 龍都
でも…知ってるで

王野 龍都
なぁ、…?じゃぱぱは人殺しになって、俺はダメ人間なんやろ?

日向 夏樹
…うん、

王野 龍都
嫌や

王野 龍都
だって、…だって、じゃぱぱは最後死んで、俺が一人だけ残されるんや

日向 夏樹
…うん、

日向 夏樹
でも、…たっつんの、心の中に…

王野 龍都
…なぁ、俺がどうやって生きてきたか知らないやろ?

日向 夏樹
ぇ…?う、うん、…

王野 龍都
…俺な、

王野 龍都
俺、じゃぱぱの役に立ててるって思って、

王野 龍都
それで…今日までここに居たんや

王野 龍都
俺、何も悪くないって…マジで、その通りやろ?w

王野 龍都
俺も…俺も、そう思う

日向 夏樹
…うん、

王野 龍都
じゃぱぱに…じゃぱぱにっ…ッ…笑っていてほしかったんや

王野 龍都
ただ、ただそれだけが、…それだけが願いやった

王野 龍都
嫌われるのは、怖かった

王野 龍都
できれば、嫌われたくなかった

王野 龍都
じゃぱぱやなかったら、…きっと俺は、あいつらの方に回ってた

王野 龍都
俺は、…俺は、っッ…最低やけど、

王野 龍都
でも、…悪いって思えないけど、

王野 龍都
じゃぱぱに、…じゃぱぱを、…じゃぱぱが、好きなだけやった

王野 龍都
…やけど、

王野 龍都
俺が必要ないなら、もうええやろ…

王野 龍都
…wもう、わかんないんや

王野 龍都
なぁ…じゃぱぱはわかる、?

王野 龍都
俺、…生き方、わかんないんや

王野 龍都
死に方ばっか知ってく

王野 龍都
…生きたい

王野 龍都
ほんまは、…生きてみたい

王野 龍都
あぁ…ちょっと違うかもな

王野 龍都
人生を、楽しんでみたい

王野 龍都
きらきらした人生を…生きてみたい

王野 龍都
…なんか、な、…?

王野 龍都
じゃぱぱが、…無性に光に見えただけなんや

王野 龍都
じゃぱぱが、…じゃぱぱが好きやったから…じゃぱぱがいるから、隣に居て、

王野 龍都
…隣に居て、笑顔を見せてくれるから、

王野 龍都
俺は…生きていたんや

王野 龍都
じゃぱぱやったらッ…じゃぱぱは、…じゃぱぱは、

王野 龍都
…じゃぱぱが、俺の事もういらないなら、引き留めなくてええで

王野 龍都
俺は所詮、なんも意味がないから

日向 夏樹
…あの、ね…?

王野 龍都
…いいで、別にどう否定したって

王野 龍都
変とか、ストーカーとか、好きなだけ言っていいで

日向 夏樹
違う

日向 夏樹
…あ”ーっッ…

日向 夏樹
なんでさっ…?w…

日向 夏樹
なんで、俺はもっと早く気付けなかったんだろ

王野 龍都
…、wっ…

日向 夏樹
…好きだから、

日向 夏樹
必要だから、たっつんのこと

王野 龍都
もうええで、お世辞は

王野 龍都
ごめんけど…ッっw

王野 龍都
俺…もう、じゃぱぱのこと、信じられんって、…w

王野 龍都
好き、それは変わんないけど、

王野 龍都
…じゃぱぱが、俺を信じてくれてるって…そうは、思えんから…もう、w

王野 龍都
…ごめんなッ…?

王野 龍都
…ごめんな、?こんな、こんな奴で…

王野 龍都
もう、…嫌いやから、っッ…嫌いやから、俺は、俺の事…

日向 夏樹
だからッ!

日向 夏樹
だから、っ…ッ、…

日向 夏樹
ごめんっッ…、ごめん

王野 龍都
…謝罪なんて聞きたくあらへん

日向 夏樹
じゃあ、…お願いだよ

日向 夏樹
一個だけ…一個だけ信じて、?

王野 龍都
…なんや、?

日向 夏樹
だから、たっつんのことが好きだって、

日向 夏樹
たっつんは、…たっつんは、必要なんだって、

日向 夏樹
たっつんが、たっつんが、必要だから…大事で、大切で、大好きだから、

日向 夏樹
ずっとそばに、おいておきたかったから、

日向 夏樹
避けられることが怖くて、…大丈夫だって、信じられなかったから、

日向 夏樹
だから、俺は、

日向 夏樹
俺は、自分にヘイトを向けたんだってっ…ッ信じて…お願い

王野 龍都
…そうなんか、…?

日向 夏樹
うん、

日向 夏樹
…さっき、たっつんが死んだら、俺もそのまま飛び降りるつもりだった

日向 夏樹
たっつんが落ちたところの真隣に落ちて、最後まで隣に居るつもりでいた

日向 夏樹
途中で手が離れたら…だめでしょっ、?

王野 龍都
…嘘やないんか…、?

王野 龍都
…あ、やっぱええわ

王野 龍都
嘘だって…俺は、それを信じてたい

日向 夏樹
…嘘じゃないって

王野 龍都
…そっか、…

王野 龍都
そっかぁっ…!

日向 夏樹
うん、絶対に

王野 龍都
…なぁ、

日向 夏樹
ん、?

王野 龍都
俺、じゃぱぱのこと…信じていいんか?

日向 夏樹
…うん

日向 夏樹
信じて…お願い

日向 夏樹
それこそ俺も、生きらんなくなっちゃう

日向 夏樹
さんッッッざん、自分を否定されて、

日向 夏樹
認めてくれる人にも、「信じられない」って、

日向 夏樹
それこそ、飛び降りるよ

王野 龍都
あはははッッwww

王野 龍都
それも、そうやな、!

日向 夏樹
…ねぇ、…たっつん、?

王野 龍都
ん、?

日向 夏樹
…やっぱさ、生きてみる?

王野 龍都
ん~…

王野 龍都
…そうやな、!

王野 龍都
生きて…みるか、!

日向 夏樹
うん、っ…!

日向 夏樹
そうしよっ…!

王野 龍都
おう!

ただ、つうっと、じゃぱぱの方に向かって、涙が一筋落ちたのはわかった
王野 龍都
…ありがとな、じゃぱぱ

日向 夏樹
うん、っッ…!

日向 夏樹
…じゃあ、そろそろ行こうか!

王野 龍都
そうやな!

日向 夏樹
…あ、ごめん

日向 夏樹
俺、足がマジで死ぬほど痛い

王野 龍都
え?マジ?

日向 夏樹
うん、多分今階段降りたら、そっちで死ぬと思う

王野 龍都
だめやんwww

王野 龍都
おぶるか?

日向 夏樹
いや、彼女におぶられるほど俺はダサくない

王野 龍都
え、?彼女?

日向 夏樹
うん、彼女

王野 龍都
は、?

日向 夏樹
え、?だって好きなんでしょ?

王野 龍都
ちがッ…そう、やけどっッ!///

日向 夏樹
じゃっ、付き合おうよ!

日向 夏樹
…実はこれ、今日の帰りに言うつもりだったんだけどね

王野 龍都
えっ?!そうなんッ?!

王野 龍都
俺、恋愛系の相談課と思って、振られる準備しとったわ…

日向 夏樹
いやいやいやいや?!俺はたっつん一筋だって!

王野 龍都
絶妙にきめーな

王野 龍都
お前が言うと

日向 夏樹
え??ひどくない??

王野 龍都
まぁまぁ、w

王野 龍都
まぁ…いいけど、?///

日向 夏樹
…よっしゃぁぁ!

王野 龍都
うっさいねんッ!!///

日向 夏樹
あっ、!照れた~可愛い~!♡

王野 龍都
あ”~ッ、黙れ黙れっ!💢///

日向 夏樹
あははッwww

王野 龍都
…じゃぱぱ、

日向 夏樹
どうしたの、?

王野 龍都
俺もじゃぱぱも、

王野 龍都
…誰も、
