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コメント
19件
え❗️❗️❓️、 すげー気になる終わり方だ 次、見なきゃ
キャーッ❣️❣️❣️❣️❣️❣️❣️❣️(大興奮大歓喜猿の醜い舞)
ピンクさん方!!!やはり裏切り者だったのか…
第十話. 「気が付けば」
※今回、少々残酷な要素あり
扉の向こうに足を踏み入れて、開口一番、「嘘だろ」と叫びたくなった。
一体何が起きたのか。考える事すらおぞましい。叶うことなら、この場から走って逃げ出したい。
しかし、背後の扉の先には真っ暗闇が広がっていて、逃げ場など無いことを示していた。
花楓ーKaedeー
………僕達が入った扉の先、 そこに広がっていたのは、
”荒らされてぐちゃぐちゃになった家の中と、血塗れで横たわっている母と娘の姿”だった。
勧奈ーKannaー
ツァイル
カシア
雪ーYukiー
強盗にでも荒らされたのだろうか。 あまりの惨さに、思わず目を背けたくなる。
しかし、 まるで何かの力で無理矢理動かされているようで、親子の死体から目を逸らす事が出来ない。
小山ーOyamaー
小山ーOyamaー
秋霞ーAkikaー
ピンクチャン
ピンククン
これまで、不気味なほどに和やかだった雰囲気が、一転して暗く落ち込む。
外で、 ザァザァと雨が降り注いでいた。
パフ
___ふと、 パフさんが震える手で死体を指差す。
彼女の言う通り………、血はまだ乾いておらず、汚らしい赤色が流れ出ていた。
ラミラ
夏希ーNatukiー
____刹那。夏希さんの声を遮って、悲痛な悲鳴が家の中に響き渡る。
慌てて振り向くと、玄関には、目を見開いて絶望している父と息子の姿があった。
海人ーKaitoー
混乱しパニックを起こしている父親の傍で、息子が泣きながら母親を抱きしめている。
……その光景は、 何とも痛々しいものであった。
小山ーOyamaー
小山ーOyamaー
揺籃ーYurikagoー
フレア
消愿ーSyogenー
向葵ーHimariー
フレアさんの一声で、 連中がゾロゾロと玄関へ向かう。
誰も、振り返ることはなかった。
玄関へ行く途中、 目に入ったあの白薔薇の造花は
何が起きたのかは考えたくもないが、汚れた赤黒い薔薇になっていて、胸糞悪かった。
パフ
僕らが三つ目の扉を後にして、 出た先はあの大広間ではなく、
目を覚ました時にいた桃色の森の中だった。
消愿ーSyogenー
勧奈ーKannaー
カシア
3つの謎を解いたからと言って、森になにか変化があったワケでもなく、
振り出しに戻ってしまった僕達は、これからどうすれば良いかと考えあぐねていた。
花楓ーKaedeー
夏希ーNatukiー
ラミラ
花楓さんの提案に、皆は一様に頷く。
そして、最初に向かった方向とは逆の方向を探索する事になった___のだが、
ピンクチャン
次の瞬間、ラミラさんの声を遮り、ピンクチャンが真っ直ぐ手を上げた。
皆、彼女の方に目線を向けている。
秋霞ーAkikaー
フレア
ピンククン
二人の質問に答えたのは、ピンクチャンではなく、ピンククンだった。
彼は、服のポケットに手を入れて 何かを探すようにゴソゴソと探る。
そして…………
ピンククン
ピンクチャン
小山ーOyamaー
取り出したカッターナイフを、 僕へと突きつけた。
続く
第二章 完