コメント
2件
復活きたぁー! 楽しみにしてます……
最高のコンビですね!
主
主
主
――放課後。 サッカー部のグラウンドには、練習の掛け声とボールを蹴る音が響いていた。 少しだけグラウンドを覗きに行った。 そこには、いつものように仲間たちの中心でボールを追う若井の姿があった。
涼架
無意識に呟いた瞬間、視界の中で何かが起きた。
“バンッ!”という鈍い音が響いた
ボールを追っていた若井が、相手選手とぶつかって転倒した
涼架
笛の音が鳴り響き、部員たちが一斉に駆け寄る。若井は左足を押さえながら、顔をしかめていた。
髙野
部員
若井
顧問
涼架は駆け寄ろうとしたが、部員たちの輪に遮られて近づけない。 それでも心配で、じっとその様子を見つめていた。
保健室
涼架は手を胸の前でぎゅっと握りしめながら、扉の向こうを覗いた
ベッドの上で、包帯を巻かれた若井が座っている
そこに高野と元貴も駆けつけてきた
元貴
髙野
若井
若井
涼架
涼架は心配そうに若井のそばに寄る
涼架
若井
元貴
髙野
若井は苦笑しながら肩をすくめる
若井
若井
髙野
若井
元貴
涼架
涼架は唇を噛んで、泣きそうな声で言った
涼架
若井
若井
涼架
静かに涙が滲んでいく涼架の目を見て、若井は少しだけ表情を和らげた
そして、そっと右手を伸ばして涼架の頭を撫でる
若井
涼架
元貴
髙野
若井
若井
髙野
若井
元貴
その夕方
保健室を出るとき、若井は少し照れくさそうに言った
若井
涼架
若井
涼架
夕日の光が、まるで包み込むように二人の影を重ねていった