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なぜ今まで、こいつを知らなかったのだろう。
なぜ今まで、こいつと会話を交わさなかったのだろう。
今ならそう思う。
こんなに気軽く話せる男子、いないだろう。
こんなに、バカとバカはいないだろう。
もし、こいつと出会ってなければ私はどうなっていただろう、と思うぐらいだ。
今年、初めて同じクラスになった。
でも、話すことはなかった。
隣の席になるまでは。
内山 世空
齋藤 大地
私たちはいつも言い合っている。
授業は全く理解できない。
でも、私は「分からない。」たったこの一言をいうのが恥ずかしかった。
全部、わかったフリをしていた。
そのせいでどんどんバカになり、理解力が失われた。(ぐらい)
こんな私を素直にしてくれたのが大地だった。
私は「バカ」だ。
齋藤 大地
武藤 紗夜
齋藤 大地
武藤 紗夜
この時、初めてこんなどうどうと「分からない。」「意味わからない。」「教えてーーーー」と言えてる人を見たかもしれない。
内山 世空
私は、「バカ」な人がこうやって「わかんなーい」とか言うこと、それは恥ずかしいことだと思い込んでいた。
でも、この人を見てこの感情も一気に消えた。
そして…
内山 世空
言えた。!
武藤 紗夜
「バカ」そう言われた時、なぜか嬉しかった。
なんて言われるか怖かったけど、しっかり教えてくれた。
大地と私は、頭が同レベルだった。
いや、勉強に関しては私の方がバカかもしれない。笑
そのときは、大地がバカなりに教えてくれたりした。
そしてしっかり「分からない。」そう言うようになって、先生に褒められることが沢山あった。
とうとう通知表を渡される日が来た。
内山 世空
私の意識は半分飛んで、必死に嫌だと訴えていた。
なぜなら、「悪い」と分かっていたからだ。
大地は「はるになら勝つ自信あるわー」と叫んでいる。
齋藤 大地
喜んでる…多分おわったな、そう思っていた。
そして、私の番!
ガラガラガラ…(ドア)
先生
内山 世空
先生
先生
先生
先生
内山 世空
嬉しかった。とても。
ガラガラガラ…(ドア)
クラスの半分
びっくりした。とてもびっくりした。
クラスの半分以上が声を合わせて「どうだった!?」と張り上げたから。
私は嬉しさのあまり、笑みをこぼすことしか出来なかった。
そして、いつの間にかクラスの中心にいた。
内山 世空
クラスの半分
私はつい、自信満々で大声で言ってしまった。
内山 世空
クラスの半分
クラスの半分
私のことを「すげー」と言ってくれた。
内山 世空
齋藤 大地
内山 世空
私は1番叫んだ。
でもこの◎は大地のおかげで稼げたもんだ。
ちょっと照れくさかったけど…
内山 世空
齋藤 大地
内山 世空
齋藤 大地
内山 世空
ちゃんとお礼を言った。
それから、私は大地のことが好きになった。