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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

すちと契約を結んだ日から2日経って月曜日いつものように学校へと登校して勉強道具を出す

体調も、調子よくすちのおかげだと実感する

静かな教室の中で勉強を黙々としていた

黄瀬みこと

あ、らんらんや!

雨乃こさめ

らんくんおはよぉー!

暇井なつ

おはよ

紫藤いるま

はよ

桜木らん

おぉ…お前らおはよ

いつも通りにアイツらが仲良さそうに4人で教室へ入ってきた

暇井なつ

あれ?らん顔色よくない?

黄瀬みこと

ホントや

みんなして、俺の顔を見てそう安心したように言った

紫藤いるま

言ってたやつと契約したのか?

桜木らん

うん、したよ

雨乃こさめ

へぇ〜あのらんくんにもパートナーが!

暇井なつ

作る気なさそうだったもんね

黄瀬みこと

なさそうというか、“いらない”ってずっと言っとったもんな

紫藤いるま

だな、お前の親にパートナーできたこと伝えたらびっくりするだろうな

桜木らん

だろうね…

桜木らん

でも、まだ言わない…
あの子が慣れて大丈夫ってなるまで親には言わないつもり

紫藤いるま

そう

黄瀬みこと

まぁ、相手の子のことを思ってだもんね

暇井なつ

らんらしいね

雨乃こさめ

そうだね

桜木らん

まぁ、お前らにも会わせられる状態になったら教えるな

雨乃こさめ

こさ早く仲良くなりたーい!

黄瀬みこと

気が早いな笑

紫藤いるま

まぁ気長に待ってようぜ

暇井なつ

そうだね

そんな会話をしながら、ふとこいつらは優しいなと心の中で思う

“ありがとう”と口には出さず、心で言う

午前の授業が終わり、5人でお昼を食べに屋上へとやってきた

みんなはいつもみたいにお弁当を用意して食べていた

俺はいつも、パンだったり輸血パックを少量飲むだけだったが今日は違う

暇井なつ

あれ?らんが弁当箱持ってる

黄瀬みこと

ホントや

雨乃こさめ

わぁ!しかも美味しそう!

桜木らん

あぁ…これな

桜木らん

パートナーになってくれた子が俺のためにって家に来た時に簡単に作り置きとかしてくれてお弁当も盛り付けだけは自分でやったけど作ってくれて

紫藤いるま

お前のことすげぇ考えてくれてんじゃん

桜木らん

そうなんかなぁ?

黄瀬みこと

そうだと思うで

雨乃こさめ

うんうん

暇井なつ

そうじゃなきゃそんなことしないと思うよ?

桜木らん

そっかぁ

黄瀬みこと

うんうん

紫藤いるま

まぁ、らんが選んだやつがお前のことちゃんと考えてくれてるってことだろ?

暇井なつ

優しい子を見つけたんじゃない?

雨乃こさめ

そうやね!

桜木らん

うん…俺にはもったいないくらいの子なんだよなぁ

そんな話をお弁当を食べながらする

桜木らん

(美味しい…)

すちが作ってくれたご飯を1口1口噛み締めながらそう思う

桜木らん

(俺にはもったいないけど…もう誰にも渡したくないな)

午後の授業が終わり、他の4人は恋人同士で帰って行った

俺は、女子に捕まらないように急いで帰る準備をしてすちのいる美術室へと向かった

ガラガラ

緑羽すち

ビクッ…あ…

桜木らん

ごめん!驚かせちゃった?

美術室の扉を開けるとすちが窓の方をボーッと眺めていた

扉を開ける音にびっくりしたすちが俺の方を見ながら固まっていた

桜木らん

悪いすち大丈夫か?

すちのいる所まで近づいて少し距離を保って話しかける

緑羽すち

はい…だい…じょうぶ…です…

緑羽すち

ちょっと…音にびっくりして…しまって

桜木らん

俺こそ悪い勢いよく開けすぎた

緑羽すち

(甘えていいかなぁ…)

少しの間沈黙が流れたあとすちが口を開いた

緑羽すち

あの…

桜木らん

ん?

緑羽すち

ぎゅうって…したい…です…

そう小さく呟いた

顔や耳まで赤くなってて、少し俯いていた

桜木らん

いいよ、おいで?

椅子に座ってすちが膝の上に乗るのを腕を広げて待つ

緑羽すち

((・・*)コク

緑羽すち

ギュゥスリスリ

俺の膝の上に座り胸元に頭を預けるようにして抱きついてきた

桜木らん

ナデナデ

抱き返して、頭を優しく撫でると嬉しそうにしながら俺の手にすりすりと顔を合わせてくる

桜木らん

(かわいい…)

桜木らん

すち?今日貰ってもいい?

緑羽すち

コク(*・・))

俺が聞くとそう控えめに頷いて返してくれた

俺は、飲みやすいような姿勢に変えてもらいすちの手をそっと握った

君/お前を独り占めに…

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好きです!!大好きです!続き待ってます!いくらでも待ちます!

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