すちと契約を結んだ日から2日経って月曜日いつものように学校へと登校して勉強道具を出す
体調も、調子よくすちのおかげだと実感する
静かな教室の中で勉強を黙々としていた
黄瀬みこと
雨乃こさめ
暇井なつ
紫藤いるま
桜木らん
いつも通りにアイツらが仲良さそうに4人で教室へ入ってきた
暇井なつ
黄瀬みこと
みんなして、俺の顔を見てそう安心したように言った
紫藤いるま
桜木らん
雨乃こさめ
暇井なつ
黄瀬みこと
紫藤いるま
桜木らん
桜木らん
あの子が慣れて大丈夫ってなるまで親には言わないつもり
紫藤いるま
黄瀬みこと
暇井なつ
雨乃こさめ
桜木らん
雨乃こさめ
黄瀬みこと
紫藤いるま
暇井なつ
そんな会話をしながら、ふとこいつらは優しいなと心の中で思う
“ありがとう”と口には出さず、心で言う
午前の授業が終わり、5人でお昼を食べに屋上へとやってきた
みんなはいつもみたいにお弁当を用意して食べていた
俺はいつも、パンだったり輸血パックを少量飲むだけだったが今日は違う
暇井なつ
黄瀬みこと
雨乃こさめ
桜木らん
桜木らん
紫藤いるま
桜木らん
黄瀬みこと
雨乃こさめ
暇井なつ
桜木らん
黄瀬みこと
紫藤いるま
暇井なつ
雨乃こさめ
桜木らん
そんな話をお弁当を食べながらする
桜木らん
すちが作ってくれたご飯を1口1口噛み締めながらそう思う
桜木らん
午後の授業が終わり、他の4人は恋人同士で帰って行った
俺は、女子に捕まらないように急いで帰る準備をしてすちのいる美術室へと向かった
ガラガラ
緑羽すち
桜木らん
美術室の扉を開けるとすちが窓の方をボーッと眺めていた
扉を開ける音にびっくりしたすちが俺の方を見ながら固まっていた
桜木らん
すちのいる所まで近づいて少し距離を保って話しかける
緑羽すち
緑羽すち
桜木らん
緑羽すち
少しの間沈黙が流れたあとすちが口を開いた
緑羽すち
桜木らん
緑羽すち
そう小さく呟いた
顔や耳まで赤くなってて、少し俯いていた
桜木らん
椅子に座ってすちが膝の上に乗るのを腕を広げて待つ
緑羽すち
緑羽すち
俺の膝の上に座り胸元に頭を預けるようにして抱きついてきた
桜木らん
抱き返して、頭を優しく撫でると嬉しそうにしながら俺の手にすりすりと顔を合わせてくる
桜木らん
桜木らん
緑羽すち
俺が聞くとそう控えめに頷いて返してくれた
俺は、飲みやすいような姿勢に変えてもらいすちの手をそっと握った